お気に入りのCDのご紹介


1996年12月の一枚

林光+藤原真理セロ弾きのゴーシュ
オーケストラのための童話 『セロ弾きのゴーシュ』
田中良和(指揮) 東京都交響楽団:竹田恵子(ソプラノ、ナレーション)
宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」にはかなりの思い入れがあります。 人形劇団「一円玉」で私の脚本(演出)で公演をしました。 その中の楽曲の選択が一番の見せ所で、 第六交響曲は当然ベートーヴェンの「田園」を生かして、 バッハの「無伴奏チェロソ組曲第1番」、シューマン「子供の情景のトロイメライ」 を挿入しました。
林光さんもバッハの「無伴奏チェロソ組曲第1番」を用いているのには、 賢治のイメージがピタッリと重なる。
「ああ、かっこう。あの時はすまなかったなあ。おれはおこたんじゃなかったんだ。」

セロの響きに安らぎを求めて。