競輪一発勝負
京王閣「KEIRINグランプリ'06」12R 2006年12月30日
▲ | 1 | 山崎芳仁 | 福島 | 88期 | 逃捲 |
| 2 | 後閑信一 | 群馬 | 65期 | 差捲 |
| 3 | 吉岡稔真 | 福岡 | 65期 | 逃捲 |
◎ | 4 | 合志正臣 | 熊本 | 81期 | 差脚 |
| 5 | 有坂直樹 | 秋田 | 64期 | 差脚 |
○ | 6 | 手嶋慶介 | 群馬 | 75期 | 自在 |
× | 7 | 小倉竜二 | 徳島 | 77期 | 差脚 |
| 8 | 井上昌己 | 長崎 | 86期 | 逃捲 |
△ | 9 | 佐藤慎太郎 | 福島 | 78期 | 差脚 |
有坂がGP初出場で初優勝し、吉岡稔真が引退発表。
周回は、吉岡−合志−井上、手嶋−後閑−小倉、山崎−佐藤−有坂、で並んだ。
吉岡の引退が噂に上っている。吉岡が正攻法で井上を使う事なく、最後は自分らしい自力で勝負と言うことであろう。
山崎の東北ラインが先行する為に優位な後方に陣を取った。手嶋の中団は申し分のない位置取りである。
青板を通過して、3角から7番手の山崎ラインが上昇を始め、吉岡と並び押さえながら赤板を向かえた。
吉岡は内に包まれてしまい、車を引いて山崎ラインが先頭に出来ると打鐘が響き渡る。
4角まで誘導員を巧みに使いながら山崎が正攻法の位置から踏み込んでピッチを上げて、最終ホームを回る。
山崎−佐藤−有坂、手嶋−後閑−小倉、吉岡−合志−井上、の一列棒状となってしまった。山崎の先行は予想通りの展開だ。
1センターから手嶋が捲り発進すると、番手の後閑が千切れ気味で衰えが伺える。佐藤が手嶋を牽制するが、かいくぐり山崎と並ぶ。
佐藤が手嶋に切り替えてい、第2センターを回り、手嶋が先頭となり、最終4角で横に広がった。
手嶋と佐藤の中を割って有坂が直線で伸びてゴール線を黄色いユニホームが通過した。2着に捲り込んだ手嶋、3着には先行番手の佐藤が入線した。
表彰式の後、吉岡稔真の引退発表が行われた。吉岡もGP出場の頂点で引退することが望みだったのだろうか。
F1と呼ばれた吉岡、逃げても捲っても強い選手だった。頭鉄板の吉岡オッズ。西の王者「吉岡」、東の王者「神山」の時代が本当に過去の事物となった。
ディープインパクトのように優勝で引退できれば、花と散る事ができたのだろう。自分の「自」の自転車競技で最後まで自力で戦ったのは尊敬に値する。
年齢と共に体力の限界を感じるのも自力だからこそである。
歳老いて、自力からマーク屋へ変更し競争人生を長くすることもできたのであろう。衰えながらも競輪選手として卒業するのも生き方であるが、
頂点を極めた選手としては気持ちが許せない。人生とは、人の生き方の基本とは、個性を大切にしたい。
有坂−手嶋−佐藤の車連(5-6)は13,470円、三連単(5-6-9)は63,340円で追込屋車券でした。
山崎ラインと井上ラインに手嶋と小倉が切り込む。
ヤンググランプリは福島の金成が優勝し、福島がケイリン王国となろうとしている。
北日本勢は山崎に佐藤の福島コンビに秋田の有坂が追走してラインを作る。
関東勢は群馬コンビで手嶋に後閑が前を託しての競争だ。九州勢も3車で、中でも吉岡が乗ってきたのが嬉しい、此が最後にならないようにして貰いたい。
井上に吉岡で合志も3番手から優勝を狙う。四国の小倉は優勝を目指す心意気で単騎となった。
並びは、山崎−佐藤−有坂、手嶋−後閑、井上−吉岡−合志、小倉、と想定した。
今年の成長したのは山崎で、合志も切れ味を活かしてタイトルホルダーとなった。井上はこれからが正念場であろう。
山崎が主導権を握るのではないだろうか、井上が吉岡の為に逃げる事も考えられる。
何れにしても山崎か井上のどちらかで、井上の近況が思わしくないので、思わしくないから捨て身となれる。
北日本ラインと九州ラインの騙し合いを手嶋と後閑の群馬ラインと単騎の小倉が持ち味を活かせるなら1億円を持ち逃げだ。
調子は手嶋と小倉に合志が良さそうだ。スンナリした展開なら佐藤が先行番手で1億に一番近い位置にある。
井上が北日本ラインを後方に置き、捨て身で逃げると吉岡が手嶋を叩き番手師として脚を使い、内を付いて勢いで合志が優勝。
山崎が逃げるならば、番手は小倉、手嶋と渋滞するのではないか、位置取り巧みな3番手は有坂の出番だ。
手嶋と小倉の動きが注目である。
狙い目は、4番車合志から手嶋と小倉の折り返しだ。佐藤と山崎でスンナリ車券もオッズ次第だ。
合志=手嶋(4=6)、合志=小倉(4=7)の4点で勝負する。