競輪一発勝負



平塚「日本選手権」決勝 2003年03月23日

1山田裕仁 岐阜 61期自在
2吉岡稔真 福岡 65期逃捲
× 3神山雄一郎栃木 61期自在
  4齋藤登志信山形 80期逃捲
  5小嶋敬二 石川 74期逃捲
 6中塚記生 熊本 63期差脚
 7東出剛 千葉 54期差脚
8池尻浩一 福岡 63期差脚
  9松本整 京都 45期差捲

小嶋の先行を使い、山田裕仁が連覇を果たした。

 周回は、齋藤ー神山ー東出、小嶋ー山田ー松本、吉岡ー池尻ー中塚、と予想通りの3つのラインとなった。 赤板手前で吉岡ラインが上昇して、正攻法の齋藤ラインを抑え込んでいく。打鐘を受けると吉岡が先頭に出るとピッチを緩めた。 小嶋が一気に山颪から吉岡ラインを叩き、齋藤ラインが中団をキープし、吉岡は後方に置かれてしまった。
 最終HSは、小嶋−山田−松本、齋藤−神山−東出、吉岡−池尻−中塚、の一本棒となり、小嶋が全開で飛ばしている。 2角から吉岡が渾身の力だ捲り込んで行く、第2センタ−で中団の齋藤が併せて踏み込み、吉岡の力尽がきてしまった。 最終4角では小嶋の先行を交わして、山田、松本、齋藤、と順にゴール線を突き抜けた。
 戦い終わって見れば、素直な展開だった。吉岡の油断した隙に小嶋が先行すれば山田の優位になるのは間違いのない結果であった。 吉岡も見せ場を作ったが、小嶋の様に自らを捨てる気になった選手に勝てる程、甘くは無いと言うことであろう。 強い者は人脈も展開も恵まれると言うことか。

山田−松本の車連(1-9)は1,390円、枠連(1-6)は960円でGP車券でした。


eX−Dさんの感想

 どうも、eX−Dです。今回の日本選手権は都合上予想メールは送れませんでしたが、 ○−▲で的中しました。では、感想を。
 今回の決勝、勢いでは吉岡が一番あったと思う。だが、ここ大一番での思いっきりの良さは小嶋のほうがあった。 残り2周回で一番後ろにいた吉岡が仕掛ける、その周回の最終コーナー付近で小嶋が強襲、 この強襲がこのレースを決めたといっていいだろう、最終BSでD小嶋−@山田−H松本と、 中部、近畿ラインが前へ出きった。こうなったらD小嶋が持ちこたえるか、@山田が差し切るかということになる。 H松本にもチャンスはあるが・・・
 それにしても2001年全日本選抜の濱口が優勝してからの中部、近畿の勢いがすごい。 特に中部は競輪祭で6人決勝進出しているのが光る。
 今年9月には地元一宮でオールスターが行われる。2年前の岐阜オールスターでは 伏見に優勝をさらわれてしまった。そのリベンジをしてほしいと思いつつこの辺で。


吉岡、神山、山田と揃い、マーク陣もベテランが健在だ。

 決勝戦に勝ち上がったメンバーを見て、吉岡、神山、そして山田の自力タイプ、マーク陣は東出、松本と超ベテランが展開を味方に付け名を連ねた。 地区的に西高東低の気圧配置である。九州勢は吉岡、池尻、中塚のトリオとなった。 中部近畿勢は小嶋、山田、松本の3車。東日本勢は3地区1名となって齋藤、神山、東出で並びはどうなるであろうか。
 並びは、吉岡−池尻−中塚、小嶋−山田−松本、齋藤−神山−東出、と想定した。 連日、積極的な攻めの競争をしている吉岡と神山は相乗効果のたわものと考えたい。それぞれのラインの位置取りに注目したい。 競争が見えているのは吉岡、神山、山田の順であろう。自らが動ける力を秘めていている。
 吉岡だけが@@@と無傷で勝ち上がっている。吉岡と神山で睨み合いをしてしまうと山田が浮上する。 吉岡が池尻を連れて先行する、山田は小嶋を、神山は齋藤を完全にマークする気持ちは消えて自らの脚で力を使ってしまうのではないだろうか。 3連単には3番手の選手に注目してみたい。
 狙い目は、吉岡から池尻の折り返しを本線にして、神山と山田を絡めたい。

吉岡=池尻(2=8)、吉岡−神山(2-3)、吉岡−山田(2-1)の4点で勝負する。


もりながさんの予想

 今回、全員が30代以上の選手。まるで不思議とベテランが残る宮杯のようなメンバーとなった。その中でも 特筆すべきは、2001年5月高松宮記念杯以来久しぶりに吉岡・神山の両方が決勝に乗ったこと。最近は衰えが 目立ってきた両選手だが、今回は両選手とも積極的に動き好成績を残している。さて、どんなレースになるやら。
 周回中は、齊藤-神山-東出、小嶋-山田-松本、吉岡-池尻-中塚と予想。 3分戦とはなるが、先手を誰が取るかの予想が難しい。齊藤は元々自在っぽい選手のうえ、後ろが別地区では なおさら自分だけの競争になりがちか。小嶋も動きは抜群ながら、GI決勝となると優勝を意識しすぎるのか 捲りにこだわって単調になりがち。しかも後ろが山田では、なおさら先行は無いと思われる。 ここは、夢を見てみたい。復活の吉岡稔真。今回なんと3連勝、二次予選では捲り追い込みで現在先行日本一の 村上を沈め、準決勝では伏見、市田を向こうに回しカマシて逃げ切り。ここも積極的に動き、先手を取る競争か。 ここで今年のはずみをつけて来たる9月のオールスターで4人目のグランドスラム(全GI制覇)を目指してほしい。 車券的には吉岡が積極的に動くと見て、番手池尻の差し中心で。

2車単 池尻=吉岡、池尻=中塚 中塚−吉岡 で勝負

 池尻がかばい過ぎるようだと、穴で中塚がオモロイかもなあ。


どさけんの 新いいかげん予想!

 さあやってまいりました 56回日本選手権競輪 決勝 11R
ならび 吉岡ー池尻ー中塚 小嶋ー山田ー松本 神山ー東出・斎藤
もうここはとくに勝ちたいのが 小嶋 吉岡 神山 東出であろう・・・
吉岡が無傷の3連勝で完全優勝目前・・・
神山のゴールデンレーサー賞の走り・・・
ダービー決勝の常連小嶋・・・
ひげが渋い東出・・・
 この4人に絞るよって 小嶋=吉岡(5=2) 吉岡=神山(2=3) 神山=東出(3=7) 東出=小嶋(7=5)
うすめに神山=小嶋(3=5) 吉岡=東出(2=7) 以上


平塚「日本選手権」順位 10R 2003年03月23日

  1市田佳寿浩福井 76期逃脚
2小橋正義 新潟 59期差脚
3佐藤慎太郎福島 78期差脚
  4内林久徳 滋賀 62期差捲
  5岡部芳幸 福島 66期自在
6太田真一 埼玉 75期逃捲
×7大井啓世 奈良 58期差脚
  8有坂直樹 秋田 64期自在
  9堤洋 徳島 75期自在

太田真一は勝負根性に欠けたのか、後方のまま終わった。

 周回は、市田−内林−大井、佐藤、太田−小橋、堤−岡部−有坂、となり北日本勢は別れ佐藤は先行するだろう市田のマークを奪う作戦で、岡部が空いている堤マークとなった。 太田と小橋はしっかりとラインを固めた。青板を通過して第2センターから早くも堤ラインが動き出し、佐藤も市田番手へと踏み込む。
 赤板は市田と堤が並んでせめぎ合いながら、打鐘を受けると堤が主導権を握るが逃げる気持ちがない。再度市田が主導権を奪った。 太田は様子を見ているだけで後方の8番手のままである。
 最終HSは、市田−内林−大井、佐藤、堤−岡部−有坂、太田−小橋、の一列棒状となった。 2角から太田も捲り発進するが、力不足といった感じで届きそうに無い。3角から佐藤が自力で捲ると堤が切り替えて行った。 最終4角を周り横に広がると、外から小橋が強襲して1着で突き抜け、逃げる市田マークの内林が残った。

小橋−内林の車連(2-4)は5,290円、枠連(2-4)は670円で差し脚車券でした。



太田真一よ、市田の先行には負けられないぞ。

 機関車は市田、堤、岡部、太田の4車であるが、先行タイプは市田と太田の2車である。 準決は踏みだしが遅れ山田に突っ張られて沈没してしまった結果を反省して望んで欲しい。 市田には内林と大井で連携、太田には小橋、岡部には佐藤と有坂、堤は太田ラインの3番手から動くのではないだろうか。
 並びは、市田−内林−大井、岡部−佐藤−有坂、太田−小橋−堤、と想定した。 太田真一は一予@二予B準決Dと日にちを重ねる毎に大きい数字となってきている。 二次予選を3着で通過した運と、準決は落車があり5着に繰り上がった運を大切にして貰いたい。 番手が内林、小橋としっかりしているので、市田と太田の主導権争いを岡部が捲る展開に思われる。 また、連日の大井と佐藤が直線の切れ味が良く見える。
 狙い目は、太田真一から小橋の折り返し、大井と佐藤に付けてみたい。

太田=小橋(6=2)、太田−大井(6-7)、太田−佐藤(6-3)の4点で勝負する。