競輪一発勝負



和歌山記念 決勝 11R 2003年01月12日

  1岡部芳幸 福島 66期自在
2前田拓也 大阪 71期差捲
3東出剛 千葉 54期差脚
4香川雄介 香川 76期自在
  5市田佳寿浩福井 76期逃脚
 6渡邉優 静岡 57期差脚
×7後閑信一 群馬 65期差捲
8郡山久二 大阪 55期差脚
  9新田康仁 静岡 74期逃捲

岡部は捲り不発、新田がカマシ先行で押し切る。

 周回は、新田−渡邉、岡部−(東出、後閑)−香川、市田−前田−郡山、となり初手から岡部のマークを東出と後閑で競り合っている。 赤板を通過して第一センターから市田がじわりじわり上昇をして新田を捕らえると打鐘を受けた。ピッチが緩み、内から東出が上昇して市田マークの前田に競り賭ける。 なんだ東出の動きは岡部を裏切る行為である。第4角で新田が発進して市田をカマシてしまう、渡邉は追走出来ない。 また市田の番手は東出が前田を叩いて奪い取ってしまった。
 新田−市田−東出−郡山−(渡邉、前田)、岡部−後閑−香川、となり2角から岡部が発進する強さを見せるが、なんと市田が岡部に併せて踏み込む。 市田が外に車を向け岡部が失速、空いた内を東出と郡山が強襲いていく。新田が押し切って優勝、2着に東出、3着に郡山が入線して3連単は286,860円の払い戻しとなった。 市田ではなく新田が先行、東出が市田番手に切り替えて前田を沈没、岡部が市田に合わされて捲り不発、なんとも新田に女神が微笑んだようだ。

新田−東出の車連(9-3)は15,730円、枠連(3-6)は4,200円で逃げ抜け車券でした。



先行市田を使う前田拓也が展開優位で地元ラインに期待した。

 機関車は近畿の市田、南関の新田、北日本の岡部の3車が勝ち上がった。 近畿勢は連日先行の市田の番手に前田で郡山が3番手で結束が揺るがない。新田には渡邉の静岡同県となり東出が地区的に3番手と思われるが、 美味しい岡部の番手を連日機関車が不在で苦しい後閑に譲るのだろうか。香川は単騎となり、空いている3番手からの仕掛けと思われる。
 並びは、市田−前田−郡山、新田−渡邉−東出、岡部−後閑−香川、と想定した。 先行は市田であろう、岡部が好位置から捲り込んで完全優勝を勝ち得るかが焦点である。山田が内に包まれて4着に破れる波乱もあり、岡部も油断はならない。 今開催では前田は市田にお世話になっているので、番手の仕事師になるべきである。郡山が空いた内から抜け出す事も有り得る。直線で後閑や東出や香川が強襲するだろう。
 狙い目は、市田マークの前田から郡山、後閑、東出、香川に流してみてはどうだろうか。繰り上げで決勝進出した運強い市田の逃げ切りにも警戒である。

前田−郡山(2-8)、前田−後閑(2-7)、前田−東出(2-3)、前田−香川(2-4)の4点で勝負する。