競輪一発勝負
宇都宮「共同通信社杯」 決勝 11R 2002年10月14日
◎ | 1 | 神山雄一郎 | 栃木 | 61期 | 自在 |
△ | 2 | 村上義弘 | 京都 | 73期 | 逃脚 |
○ | 3 | 小野俊之 | 大分 | 77期 | 自在 |
| 4 | 戸辺英雄 | 茨城 | 51期 | 差脚 |
| 5 | 大塚健一郎 | 大分 | 82期 | 自在 |
| 6 | 藤井久之 | 広島 | 55期 | 差捲 |
× | 7 | 岡部芳幸 | 福島 | 66期 | 自在 |
| 8 | 室井竜二 | 徳島 | 65期 | 差脚 |
| 9 | 幸田光博 | 栃木 | 67期 | 自在 |
岡部と村上で先行争いを小野捲るが、神山が直線強襲して優勝。
周回は、神山−幸田−戸辺、大塚−小野−藤井、村上−室井、−岡部、の並びで村上の番手は室井も主張した。
大分コンビは大塚が前で小野を引き出す作戦のようだ。やはり神山は貫禄で正攻法に構えた。
打鐘で、黒の2番車村上が上昇すると、大塚も併せるように動き村上の番手に食らい付く。ピッチは緩んだままで、神山は車を引いていった。
最終HSから、なんと岡部が発進して村上をカマシし主導権を奪った。村上をこれを許さぬと踏み込んで、岡部と村上の藻掻き合いとなった。
後位も大塚と室井で潰し合っている、小野は此を見ながら最終BSから捲り発進すると、藤井−神山−幸田が続いて4角を回った。
小野が優勝かと思われたが、大外から神山が地元知り尽くしたコースとタイミングで強襲して小野を差し込んでガッツポーズを見せてくれた。
神山−小野の車連(1-3)は1,220円、枠連(1-3)は600円で地の利車券でした。
先行1車の村上を巡り、乱戦模様である。
地元ホームバンクは神山と幸田が順当に勝ち上がり、戸辺が3番手を固める。九州勢も小野と大塚で準決をワンツーで仕留めた。
さて先行1車となった村上を援護するのは四国勢となるのか、北日本の岡部も単騎とってしまうのだろうか。
並びは、村上−室井−藤井、小野−大塚、−岡部、神山−幸田−戸辺、と想定した。
今節の村上は腰の落ち着いた逃げを見せてくれている、中団に好調小野が位置取り、神山は王者の貫禄で7番手から捲る事ができるのだろうか。
2日目の神山は村上の番手戦の様に沈没することも考えられるが、同じ過ちはしないだろう。岡部と室井がしぶとい競争をし、藤井も侮れない。
村上の先行で後続が縺れると連に絡む、1着の無い岡部が一発大勝負してきそうな感じもある。
中心は神山で小野、岡部、村上が有力と思われる。
狙い目は、神山から小野、岡部、村上、幸田に流したい。
神山−小野(1-3)、神山−岡部(1-7)、神山−村上(1-2)、神山−幸田(1-9)の4点で勝負する。
佐藤さんの予想
社杯といえば”一月の寒い時期”の雰囲気しか味わった事の無い人間
にとって、この時期の開催には違和感すら覚える。今までであれば
GPに出れなかった人間の賞金の稼ぎ場所となったが、時期的に
そのような傾向は薄れていくのでは?と思ったが結局元のサヤに
戻った雰囲気がある。
世間の動向を見ると「株価8000円割れ」に影響されてかペイオフ解禁先延ばし、
スポーツではまたも日本の野球は世界に通じず、と何度同じ石に
躓いてしまうのか?と思えるくらいにしか感じなくなったのは、病気なのか?
私は天邪鬼で変化の激しい物を好むと同時に古き良き物を大切にしたいと
感じる我がままな人間。競輪には是非今の日本の風潮を真似してもらいたくない。
競輪は他のプロスポーツと大きく異なるところがある。プロレス・野球・サッカー等は
お客さんに見せる事によってお金を稼ぐ、いわば「風俗嬢」的商売がある。
その辺、競輪はお客さんの支持を得ても、それが100%正しい世界ではない。
客を欺いてでも、ラインを欺いてでも金を稼いだ奴が偉い。と、中身より
結果を強く拘る世界だ。「ホームラン王を取る為の敬遠」は当たり前の
スポーツ。バンク内にあるのは「人間の欲」が殆ど。金の取り合いを眺め、予想するのが
客の楽しみ方なのである。よくよく考えれば変わったスポーツだ。
前置きが長くなりましたが展開予想から。 神山-幸田-戸辺 大塚-小野 村上-室井-藤井 岡部
の4分線。岡部はお金の為に信じるものは自分だけ、という道を選択した。
山田・山口・松本のGP出場者が居ない中、GP当確線上に居るわけでもないメンバー
なので、少しでも上の着に、という激しいレースになりそう。ただその中で
大塚だけは違う考えがあるのか?大塚・小野は高校の先輩後輩同志。
準決勝は小野が前で駆けて優勝戦に連れて行ったが、今度は完全な引き出し役
に徹するはず。そこが栃木ラインと違うところ。
予想は村上の番手を室井・神山で競って、短い隊列になって大塚が捨て身の捲りでくるはず。
大塚が村上の番手で粘る事も考えてみたが、小野のためと考えるのであればこの戦法は
考えにくい。82期で戦法に「追込」と書く競輪界の常識からしたら考えにくい事だが
若さにかけてみたい。というわけで本線は小野から入る。
相手はそれに乗ってくる岡部に神山で十分だろう。実績から見ても他の車が
入ってくる事は考えにくい。
小野-神山 小野-岡部 で勝負