競輪一発勝負



寛仁親王稗 前橋 特優 09R 2002年07月28日

× 1山口幸二 岐阜 62期差脚
2神山雄一郎栃木 61期自在
  3市田佳寿浩福井 76期逃脚
  4前反祐一郎広島 81期逃捲
  5手嶋慶介 群馬 75期自在
 6加倉正義 福岡 68期差捲
7太田真一 埼玉 75期逃捲
  8三宅伸 岡山 64期自在
9濱口高彰 岐阜 59期差脚

市田の先行で山口とのワンツー、太田と神山はどん尻沈没。

山口−市田の車連(1-3)は830円、枠連(3-5)は480円で中近車券でした。



太田真一と神山雄一郎のワンツーに期待したい。

 関東勢は太田に神山と手嶋、中部近畿勢は市田に山口と濱口、西京勢は前反と三宅に加倉が合流する。 先行は市田と太田の両者で、動ける前反と三宅は捲り勝負と思われる。ここは神山がマークする太田が先行して、ローズカップと準決勝の苦汁を挽回する。 新旧交代のような、厳しい勝ち上がりで、市田、手嶋、加倉、が一次予選からの選手である。
 並びは、太田−神山−手嶋、前反−三宅−加倉、市田−濱口−山口、と想定した。 太田は前に出される競争になるであろう。先行は市田で岐阜のマーク屋がキッチリとガードする。 ここは前反と三宅の動きを見ながら、インに包まれないように車を引いて、じっくりと発進してもらいたい。
 狙い目は、太田真一から神山の折り返しが本線で、中部の山口と濱口に流してみたい。

太田=神山(7=2)、太田−山口(7-1)、太田−濱口(7-9)の4点で勝負する。


寛仁親王稗 前橋 決勝 11R 2002年07月28日

1小野俊之 大分 77期逃捲
2松本整 京都 45期差捲
3齋藤登志信山形 80期逃捲
4伊藤保文 京都 71期自在
  5山田裕仁 岐阜 61期自在
 6細川洋 神奈川69期差脚
 7小橋正義 新潟 59期差脚
  8會田正一 千葉 68期差捲
× 9村上義弘 京都 73期逃脚

精進の成果、43歳の松本整が特別競輪を征した。

 周回は、山田−會田、小野−細川、齋藤−小橋、村上−松本−伊藤、と予想通りのラインが出来上がった。 位置の無い南関の會田が山田、細川が小野マークとなった。京都トリオは松本をサンドイッチにして村上が機関車となり、伊藤が3番手を固めた。 山田が正攻法を取り、小野が3番手捲り好位置、村上ラインはじっくりと後攻めの展開となった。
 残り4周となって、赤色3番車の齋藤が小橋を連れて上昇をする。齋藤が正攻法となると、3番手がイン山田と會田、アウト小野と細川でどちらも譲れずに併走状態だ。 京都トリオは後方でじっくりとタイミングを待って、残り3周の青板を通過した。小野が山田を封じながら、京都トリオの飛び付きを狙っている。  赤板手前で、村上が発進する、齋藤も突っ張り先行だ。しかし村上の先行意欲がすごい剣幕で襲いかかり、齋藤を抑えた。 村上−松本が先頭に出切ると打鐘を受けた。
 3番手が齋藤と伊藤で叩き合いながらHSを周り、齋藤が伊藤を飛ばした。伊藤が外に膨らみ小野の捲りを封じるようになった。 山田はインを付いて捲り発進する。村上−松本−齋藤−小橋を山田が捲り込んで行くが、齋藤に貼られて飛んでしまい、内を小橋が付いて最終4角を向かえた。 松本は村上を残す余裕を見せるが、小橋が中を割って襲いかかる。ゴール線は先行村上マークの松本、鬼脚の小橋、外を伸びてた細川の順で通過した。
 村上の先行に対する意地は松本を優勝に導き「競輪道」の精神を与えてくれた。 齋藤が成長して「競輪」に対する姿勢が強くなった感じを受けた。特別競輪の決勝を落としていない好調とも言えない山田の意地を見た。 小野はまだまだ特別競輪の経験不足から自分のスタイルを守ったが競争をさせてもらえなかったようだ、今後に期待したい。 絶好調の6番車細川も3着と検討を讃えたい。
 個人的に33バンクは苦手で、特に松戸と前橋には多大な蓄えを持っている。予想した7レースも全て外して、ご覧になった皆様に頭を下げます。 今後とも、「競輪一発勝負」をよろしくお願いいたします。3連単予想について検討中です。

松本−小橋の車連(2-7)は3,810円、枠連(2-5)は1,960円で差し較べ車券でした。



佐藤さんの感想。

 優勝した松本は凄いの一言です。43歳にしてあれだけの走りされたら 感動物です。村上の4着も価値ある4着じゃないでしょうか?私は小嶋より 村上を支持している人間です。並びはよく解りましたね、というか私も同じ並びを予想できた事に喜んでいます。 生意気ながら少しは競輪を理解し始めました。
  ポイントは
 @:南関勢が並び、北日本と合体するのか?
 A:小橋は何処に行くのか?
でした。小橋は山田・小野・斎藤の3人を選べる唯一の権利者じゃ ないでしょうか?格から言って小橋が選んだ以外の選手を南関が 選ぶといったかんじでしょうか? 小橋は誰でも良かったのではないでしょうか?ただ地域が一番近いという 大義名分の上、それなりに調子が良いと判断して斎藤に付いたのでしょう。 南関勢は私は別線で戦うと確信していました。藤森さんのHPにも書きましたが 3番手では勝負にならないはずです。ただどちらに付くのか?は悩みました。 細川と会田なら選べるのは会田、会田が選ぶのであれば格からして 山田を選ぶのでは?と決め付けて山田-会田 小野-細川にしましたが 藤森さんのラインの作り方も聞いてみたいです。
 それと狙われたのは京都ラインの4番手ではなくやはり伊藤でした。 斎藤は伊藤とケンカし、奪い取って山田の捲りを防いだところで ジ・エンドだったのでしょう。内から細川・小橋につかれてしまいましたね。 ただ以前と比べて競輪が上手くなった感じがします。



もりながさんの感想。

 素直に、面白いレースだったと思います。
 実は、もっと単純に逃げる村上の4番手を齋藤と小野が取り合うレースになるかもと思っていたので。 このレースの鍵は齋藤の動きだったと思います。結果的に、京都ラインの牙城を崩せずに終わりましたが、 一瞬突っ張ってペースを上げたことがレースを面白くしました。 あれで脚が余ってれば昨日と同じだったんでしょうが、山田の捲りを止めるのにヨコに動いたというのは、 もうお釣りがなかったのでしょう。小野は不運もありました。1角で動き出したとたん飛んできた伊藤のあおりを食った形。 ただ、小野の一貫したコメントとして、熊本のオールスターで優勝するように仕上げていくと言ってますし、今後も楽しみな存在です。
 しかしなにより、このレースは村上の粘りと松本の衰え知らぬ強靭さにつきます。 前半、もうちょっとペースが落ち着いてれば、逃げ切りもあったでしょう。 勝った松本も伊藤と村上を2回差しての優勝。43歳、まさに鉄人、頭が下がります。 混戦得意の小橋も惜しかったですが、松本の執念に阻まれた形でしょうか。



松本、村上、伊藤の京都トリオに風がなびくのだろうか。。

 近畿勢はなんと松本、村上、伊藤と京都トリオが勝ち上がった。 地元関東勢は小橋1車と群馬勢が不在でさみしい限りである。しかし南関勢の會田と細川はマーク屋として差し脚を見せて進出してきた。 中部王国はスランプ気味の山田のみで、小嶋は又してもタイトルに縁がないようだ。小野も自分の戦法で、九州の頭になる勢いだ。齋藤も調子を戻してきている。 さて動ける選手は小野、村上、山田、齋藤、伊藤の5車である。京都トリオが結束するなら村上を機関車に松本に伊藤の並びを考えるのが常だろう。 齋藤には南関勢か、小橋か、小橋の様な気がする。山田や小野の捲りより前で戦える齋藤マークが優勝に近いのではないだろうか。 小野と山田に南関勢がマークするような感じである。
 並びは、村上−松本−伊藤、齋藤−小橋、小野−細川、山田−會田、となるのであろうか。 先行は村上であろう、すれば京都トリオを崩せるのは誰なのだろうか。とにかく中団からの捲り勝負するラインと逃げる京都トリオの絡みに絞れる。 京都3車から、齋藤、小橋、小野へ流す車券がお奨めかな。
 狙い目は、小野の捲りに賭けて、齋藤、村上、松本、伊藤へ振り込んで遊びたい。

小野−齋藤(1-3)、小野−村上(1-9)、小野−松本(1-2)、小野−伊藤(1-4)の4点で勝負する。



佐藤さんの予想。

 遠い昔、「手のつけられない強さ」とまで言われた人が何人もいた。中野・井上・滝沢…最近では吉岡・神山がこれの部類に入るのだろうか?  このように呼ばれる人に負けは許されない、いや負けたとしても勝ち上がることは半ば義務付けみたいなものがある。 客は軸として買い、来なければ罵声を浴びせるが勝ってもさも当然の如くの目で見る。 いわゆる競輪のスターと言われる人たちだ。スターは常に上の舞台で戦わなければならない。調子が良かろうが悪かろうが。 今に始まった事ではないがスター不在の競輪が続く。先に述べた人達は20代前半から活躍し始め、長い一時代を築き上げた。 今の競輪に足りないもの、まさしくそれだろう。
 以前、私はここで「中部vs北日本」というのを何度か書いた。ここからスターが輩出される期待を込めて書きつづけた言葉だが1年ももたなかった。 時代が異なるからとはいえ寂しい現象だと思う。若くて強い選手、それは現代の競輪には望んではいけいない事なのだろうか?  最近はA級でもそこそこ金が入る。その現状に満足しきってしまっている様に見えるのは気のせいか?
 前置きが長くなりましたが決勝戦。山田には素直にありがとうと言いたい。 展開予想は 村上-松本-伊藤 小野-細川 斎藤-小橋 山田-会田 の血の濃いラインは京都トリオだけで後は先行選手の後ろに適当に配列された、 みたいな感じがする。南関東勢が別れて戦うのは正解だろう。 ここは33バンク。義理もクソも無い3番手では勝ち目は無い。展開は普通に考えれば簡単、村上が逃げて4番手を小野・斎藤・山田の3人が争い、 勝ち残った人が4番手捲りを打ち松本にブロックされる。これが一番可能性があると思いのだが、天邪鬼はそうは予想しない。
 小野、斎藤、山田の3人を比較して見ると先行なら斎藤、捲りなら山田、位置取り等何でも屋なら小野、と言える。 私は小野はここは4番手ではなく伊藤に競りかけるのではないか? と思う。 逃げ屋の斎藤と競るのであれば捲り屋の伊藤と競っても同じ、なら一つでも前へ、というのが普通の考えではないか? こうなると隊列も短くなり山田の一気の捲り頃となる。本来なら松本から買うのが普通なのだが、松本のためにメイチで走る村上に付いていくのがやっとであろう。 村上は以前山田と戦って中途半端にやられてしまった。ここは先行一本で心中する事間違えない。その村上に松本がブロックして差せる足が残っているかは疑問である。 ただ押さえとして買っておきたい。車券は 山田を軸に松本、会田、小橋、小野へ流す。裏も少々

山田=松本 山田=会田 山田=小橋 山田=小野 で勝負



どさけんのいいかげん予想!

 20代3人 先行型タイプがそろった決勝 年寄りにかたすより若いやつ勝ってさわやかな
優勝インタビューが聞きたいのでしたがって・・・

小野=斎藤(1=3) 斎藤=村上(3=9) 小野=村上(1=9)

 小橋の連覇はない・・・よくて2着 山田がひょっとしてのつっこみがあるかもよ(中部一人だから気楽だがや)・・・  あと松本のおっさんが不気味だぜ(尊敬に値する)・・・



もりながさんの予想。

 周回中は山田-小橋、齋藤-會田-細川、村上-松本-伊藤-小野と考えた。今後のことを考えると小橋は齋藤後位を主張する 可能性もあるが、齋藤後位は北日本-南関連携で會田-細川も欲しい位置。小回り前橋で競るよりは、空いた山田後位のほうに 行くのではないかと思う。小野は初手は切れ目から単騎も考えられる。正確な並びは、明日の脚見せまで待ちたい。
 とにかくこのメンバーで逃げる可能性が高いのは村上。バック回数は他を圧倒している。 今場所こそまだ1着が無いが、必ずしも調子は悪くなさそう。スピード豊かな齋藤だが、是が非でも逃げ、というタイプではない。 村上ラインが強固なことを考えると、いつものような仕掛け位置ではすでに先行されるだろうし、捲りでは小回り前橋では届かない可能性が高い。 そうなると村上ラインで決まる公算が強いが、番手はヨコの仕事をしない松本、3番手は早めの踏み出しも考えていそうな伊藤。 逃げ切りとなると果たして・・・。番手絶好松本と、京都後位から早めに捲り追い込みを狙っている小野を中心視する。 最近ピリッとしないながら、しっかり決勝に乗ってきた山田も怖い一人。村上・齋藤の叩き合いとなったり、 村上が早めの先行となれば捲りのスペシャリストの出番となろうが、近況を考えると強くは推せない。

松本=小野、松本−伊藤、小野−伊藤、松本−小橋、小野−小橋 で勝負