競輪一発勝負
ふるさとダービー佐世保 決勝 99年12月05日
○ | 1 | 稲村成浩 | 群馬 | 69期 | 自在 |
| 2 | 鈴木誠 | 千葉 | 55期 | 差脚 |
◎ | 3 | 太田真一 | 埼玉 | 75期 | 逃捲 |
| 4 | 桜井健 | 徳島 | 71期 | 逃脚 |
注 | 5 | 出口眞浩 | 神奈川 | 63期 | 差捲 |
| 6 | 濱口高彰 | 岐阜 | 59期 | 差脚 |
| 7 | 池尻浩一 | 福岡 | 63期 | 差捲 |
× | 8 | 小川巧 | 岡山 | 57期 | 差脚 |
| 9 | 金古将人 | 福島 | 67期 | 逃捲 |
「競輪道」太田真一が先行で稲村に優勝をプレゼント。
スタートは出渋り状態で、太田は我慢して後攻めを取りに行く。出口が誘導員を追いかける。
周回は、桜井−小川−池尻、金古−鈴木−出口、太田−稲村−濱口、に落ち着いて青板を通過する。
赤板手前で太田の動きをキャッチした金古が踏み上げる。太田ラインが出切って、中団に金古ライン、桜井は引いて7番手になった。
太田はアウトバンクに登り、内が空いた処を池尻が切り替えて4番手に入る。太田は3角山颪を駆けて発進していくと、桜井も追い上げて行く。
太田−稲村−濱口−池尻、桜井−小川、金古−鈴木−出口、となって最終バックを通過する。
金古は仕掛けるタイミングを桜井に奪われて、捲り発進するが、太田の掛かりが良く手遅れで不発沈没した。
そのまま前団の直線勝負となり、太田は稲村と濱口に交わされ、九州1車の根性の入った池尻の強襲にあって4着に沈んだ。
太田真一は表彰台に上がれなかったが、持ち味を活かした競争で悔いの無い競争を見せてくれた。
ただ早いだけの先行では無い、巧みなテクニック先行日本一は太田真一だ。
稲村−濱口の車連(1-6)は2.520円、枠連(1-5)は1,560円で突き抜け車券でした。
地元もりながさんの感想
生憎の雨となったふるさとダービー佐世保、決勝戦。
しかしスタンドは「どがんしたっちゃろうか?こいホントに佐世保やろか」
と思うほどの満員!
他県ナンバーの車も多かったですが、それより目についたのは、
今回初めてきたと思われる20代の若年層。
こういった一見さんをどれだけ固定客にできるかが課題でしょうが、
割と好意的な見方が多かった気もします。
設備面の整備も少しずつ行われており、なんとか売上げが伸びて欲しいです。
ハウステンボスにWINSができるという噂もあり、決して楽観はできませんが。
スタート後、桜井が後方をとった時点で、池尻絡みの車券しか買ってない
私は半ば諦めておりました。太田が抑えた際、私の「桜井〜突っ張れ〜」
の叫び虚しく桜井が車を下げ、しかも巻き返す事無く、これで90%諦めておりました。
ところが池尻、3角で切り替え、太田4番手へ。
G前強襲であわや2着かと思われましたが・・・。
太田の先行策はあくまで自信の勝ちを狙ってのものでしょうが、
決勝という舞台で後ろの金古を気にしながら、しかも降りしきる雨、
直線食われたのもやや仕方ないかな、と。
(佐世保は久留米同様、先行ラインが有利といわれてますが、決して
先行逃げ切りが多い訳ではありません。
言い方としてはむしろ捲りが決まりにくいバンクという気がします。)
桜井は太田逃がせば捲くれないと解っていそうなのに、ああまであっさり
捲りにまわる格好になったのは非常に残念。
そうなった際の混戦が見物だったのに。(桜井前残りも含めて)
金古は、競輪祭の時と同じく捲りに頼りすぎ。直線が平均より短い佐世保では
後方に置かれると捲りきるのは難しいのだが、なまじ連日捲りが決まったのが
過信を呼んだか。
力は十分なんですが、この調子ではタイトルは遠いような気がします。
勝った稲村は凛とした漢(おとこ)の顔をしておりました。
頬をつたったのは雨か涙か・・・。
「おめでとう〜」「長かったな〜」
との周りの声援の大きさが、今まで裏切り続けた期待の大きさを
表わしていた気がします。
それとは対照的に、
「嗚呼、池尻2着なら、東シナ海のアラのちり鍋も、玄界灘のフグ刺しも、
佐賀竹崎のワタリガニも、平戸牛のレモンステーキも(中略)食えたのに・・・。」
と漢らしくなくつぶやく俺・・・。(稲村成浩と同じ歳。独身。)
太田真一の本命、九十九島賞と同じ結果にはなるまい。
北日本の金古に南関勢の鈴木と出口でラインが出来上がる。関東勢は太田と稲村のコンビに位置のない中部の濱口が準決同様に3番手廻りになろう。
中四国勢は桜井に小川で穴になりそうだ、地元九州1車の池尻は此処から様子を見て切り替え前々の競争しなろう。
並びは、太田−稲村−濱口、金古−鈴木−出口、桜井−小川−池尻、と想定した。
先行は太田真一だ、準決の捲りは見事であったが、此処は先行で持ち味を発揮して悔いの無い競争をしてくれるだろう。
展開は稲村に向いてくる。金古も鈴木を寄せ付けない競争は見事だ。桜井の捲りでは力不足だが、一発逆転も展開が乱れると面白そうだ。
小川と出口が連日に於いてしぶとい競争を見せてくれている。
狙い目は、太田真一から稲村との折り返しを本線にしたい。別線から小川と出口をヒモに付けたい。
金古と鈴木が本戦になり九十九島賞と同じ結果になるのだろうか。
太田=稲村(3=1)、太田−小川(3-8)、太田−出口(3-5)の4点で勝負する。
山口@富山さんの予想
金古−鈴木−出口、桜井−小川−池尻、太田−稲村−浜口でしょう。
最終は確定前にTV消したので違っていたらすいません。
金古は多分、前回の佐世保で先行した交わされたのがかなりのトラウマ
ではないのかと思います。明日も先行はないでしょう。
先行は桜井か太田でしょう。
金古の捲くりにのって鈴木がつっこんでくる。
鈴木は松本に続くふるダビ王のなるくらいの器です。
鈴木=太田、鈴木=稲村、鈴木=浜口、で勝負。
地元もりながさんの予想
九州勢は吉岡はじめ軒並み敗退で池尻一人となってしまいました。
我がふるさとの佐世保開催としては非常に寂しい気分です。
地元黒田も準決敗退。これは点数どおりか。
その他、GP出場の小橋、小嶋、内林、中村が戦列を離れ、
まぁ、太田と金古が残っただけでも記念の決勝よりは見ごたえあるかな、
と言ったところですか。
周回中は金古-鈴木-出口、太田-稲村-濱口、桜井-小川-池尻。
先手をとるのは桜井か太田。
桜井は太田、金古を逃がせば捲くれないので逃げるしかない。
となれば、現在逃げれば捲らせない日本一の逃げ屋と言ってもいい太田でも
桜井と叩き合うよりは捲りにまわるだろうし、その際に太田と金古どちらが
中団取れるかが問題となるだろう。
人気は太田=稲村か金古=鈴木に分かれるだろうが、
個人的には先手を取る桜井の3番手をまわる準地元の池尻を推奨。
競輪祭は一次予選敗退も2日目以降もいい動きをしていたし、
今回も2日目九十九島賞で太田番手を稲村に競り勝ち、準決勝は桜井足場に1着。
今まで決勝の舞台となれば人の良さが出ていた池尻、
今回は主役に躍り出てもいいころでは。
池尻=太田、池尻=稲村、池尻=金古で勝負。
ばってん、こいはどっからでも狙えるばい。
池尻=太田、池尻=稲村、池尻=金古、で勝負。