競輪一発勝負



大垣「全日本選抜」 決勝 99年08月03日

1内林久徳 滋賀 62期差捲
  2十文字貴信茨城 75期逃捲
3吉岡稔真 福岡 65期逃捲
  4山口富生 岐阜 68期差脚
  5岡部芳幸 福島 66期逃脚
6安福洋一 奈良 41期差脚
7小橋正義 岡山 59期差脚
  8高谷雅彦 青森 67期逃捲
  9一丸安貴 愛知 70期逃捲

吉岡が捲りで優勝、グランドスラムに王手だ。

 吉岡−小橋、高谷−岡部−内林−安福、一丸−山口−十文字、と並んで7周回の暑い競争が開始した。 吉岡は迷わずに前受けでSを取った。近畿勢の内林は中部勢ではなく、東北勢の3番手に位置を取った。十文字は最後方9番手で競争を楽しむかのようだ。
 赤板で吉岡が誘導員を外すと、7番手の地元中部の機関車になった一丸が車を上げる、ピッチが緩み隊列が外々に膨れる。 安福が大きく外に膨れ、一丸ラインに絡むかと見えた。安福の前輪が内林の後輪とハウスした。なんとなんと私の本線が車体故障で沈没した。 安福は競争を中止し、中段の高谷−岡部が先に主導権を握った。吉岡は素直に素直に横綱らしく車を下げた。
 高谷−岡部−一丸−山口−十文字−吉岡−小橋−内林、の一列棒状になって打鐘を向かえた。高谷が徐々にピッチを上げて、そのまま最終ホームを回る。 2角から吉岡が小橋を連れて捲り発進する、十文字が巧みに小橋マークへスイッチした。 吉岡の回転は良いぞ、岡部が吉岡をブロックする、空いた内を一丸が攻め込む。しかし吉岡は落ち着いてアウトバンクを使い直線伸びて優勝した。 マーク小橋が2着、なんと切り替えの十文字も3着で表彰台に上った。
 吉岡のガッツポーズに秘められた勝利の喜びがファンに伝わった。吉岡の落ち着いたレース内容が勝利を呼んだ。 或いは近畿勢は車体故障を起こしたのが幸いしたのであろうか。内林は如何にして高谷−岡部の3番手を選んだのだろうか。 自由練習でも東北ラインの3番手であったから問題は無いのだが、談合ありきかな。

吉岡−小橋の車連(3-7)は570円、枠連(3-5)は350円でスジ車券でした。



林さんの感想

 全日本選抜は、自分の好きな十文字に、今回タイトル奪取絶好のメンバーとなった内林の表裏で勝負しましたが、 自分の本線も車体故障のため(そのため、吉岡が8番手じゃなくて6番手になってしまった)、ジャン のあたりでいらなくなってしまって残念でした。
 自分の感想としては、先行選手が3番手を回ることが意外に多かったことと、風の影響が強かったみたいに感じられることが、 全体に荒れ気味だった理由だと感じてます。特別では、関東勢は神山、太田、十文字以外は今年はいまいちですね。 特に、稲村と後閑がもっと頑張らないと。太田と十文字を使えば、タイトルのチャンスも今なら十分あると思うのですが。昨日は十文字が単騎でかわいそうな 気もしました、まあ単騎の方がいいという面もあるにはありますが。



山口@富山さんの感想

 昨日の決勝戦は強かった頃の吉岡でした。 スピードに乗り切っているので、ブロックでも止まらない。四角から山おろし気味に直線伸びる。昔のエゲツないくらいの吉岡でした。 (小橋も全然差が詰まらなかった)久々に憧れていた頃の吉岡が見れて嬉しかったです。 ただ、完全復活ともまだ思えません。95GPのような意地が吉岡の現在の力を凌駕したと思います。 しかし、Starです。華があります。吉岡には何らかの力が働いているとしか思えません。ASで優勝なら、GPも含む2代目完全グランドスラマーです。 (初代は滝沢、井上は寛仁とってない)真の黄金時代設立には神山の参加するASでの優勝が不可欠です。

回想
 内林:車体故障なのに懸命にもがいていた姿には感動を覚えました。北日本の3番手なら初タイトルだったでしょう。 しかし、東出・後閑なみに優勝戦はツキがない。
 十文字:吉岡が動く前にいかないとだめでしょう。ダメモトで自分から仕掛ける気持ちがないと、 五輪3位だけで終わる可能性も!ただ、表彰台は自信になるはず。ASでは先行勝負で!
 吉岡:なにか、見えない力が働いている男。神山ではなく、やっぱり競輪は吉岡なんでしょう。 復活で一番欲しかったタイトルの内の1つが獲れたのも今後への大きな収穫。
 山口:事故点のわりにはかなりよくやったと思う。 しかし、安定感がない、番手できっちり前を交わせるようにならないといけない。
 岡部:前に踏んだいたら、ひょっとしたらと思うが、今後のことを考えると北日本の中でも、追い込みに向いているタイプだと思うので、速めに、変ったほうがいい。 すると、タイトルを獲れるかも?
 安福:せめて最後まで走っていたかったろうと思う。 ただ、中村の存在で勝ちあがりは3番手でうまく勝ちあがれればASでもひょっとすると準優までは!
 小橋:連続2着賞金的にはGPはでれそうだが、やっぱタイトルは獲りたいところでしょう。 しかし、最近は番手なら絶対の信頼感があるのだが、どこからでもくる、鬼脚は影を潜めている。小橋好きの私としては寂しい。
 高谷:久々の優出で、堂々とした先行は変えるが、準決勝のような捲くりをいざというときにだせないと、厳しい、マーク屋にもなれそうにないし。
 一丸:最後、突っ込むのがワンテンポ速かったら抜けていたでしょう。 優参2回目だが、前回は戦ってはいない分今回は、経験か、ただ、今の中途半端は戦法じゃ確実に勝ちあがるのは難しい。

 番外太田:タイトルは獲ったけど、その時には多大に運もあった。 過信というよりは、タイトルホルダーの重みでがむしゃらなレースができなくなっている感じである。 タイトルホルダーといえど、決して毎回決勝にあがれるものではない。チャレンジャーの立場に帰って、がむしゃらなレースを心がけて、 充実する27歳くらいでの本格化を考えるべきでないでしょうか?タイトルホルダーのプレッシャーに潰されないように!



Soccer Boyさんの予想

 最近、予想は絶不調なのですが、直前予想を送ります。
 今回、勝ちあがり段階を見ると、地脚タイプの高谷にぴったりのバンク状態のようです。 どう考えても高谷の先行で、後ろのもつれも誘えそうなので、止まりそうで止まらない高谷の逃げ粘りと見ました。
 今日の本線の買い目は、5−8、8−5、1−8、8−1の4点。それ以外に少し押さえますが、主力は4点です。
十文字の先行の番手に高谷がはまってくれたりして・・・・・・とも思っています。

岡部=高谷、内林=高谷



山口@富山さんの予想

 夏の祭典「全日本選抜」も明日が決勝戦です。メンバー的には、記念の特選並です。 事故点が多くて辛い選手も一杯いました。決勝戦でも多少事故点が影響する気がします。
 並び想定、吉岡−小橋、高谷−岡部、一丸−山口、十文字−内林−安福、でしょう。  事故点の絡み(8.8点)でSは山口が出るしかなく、吉岡は前受けをしなくてもいい感じです。
 周回:一丸−山口、吉岡−小橋、十文字−内林−安福、高谷−岡部、 先行は地区的に信頼がある高谷の可能性が一番高いでしょう。 吉岡は先行すれば、小橋に刺される。獲ってないタイトルということとGP出場を考えるとここはとっておきたいでしょう。 この気持ちが勝ちあがりと違い、消極的にならないといいのですが。高谷の番手で一丸が粘り、その後ろで、吉岡が十文字と位置の取り合い 吉岡が勝って捲くりにかかるが、後ろは切り替えた、内林−小橋
 高谷が後続のもつれを見ながらの悠々の逃げ切りで、初タイトル2着は捲くり届かず吉岡でしょう。 吉岡の復活は神山を破ってのASじゃないとドラマにはならないでしょう。  高谷=吉岡を本線に、高谷−内林、高谷−小橋、 復活を追い続けている、吉岡よりオッズ的に、吉岡=十文字、吉岡=山口を押さえる。
 まあ、夏バテせず、疲れてないものが明日勝つような気がします。 4日間自力タイプには、この暑さは厳しいでしょう。高谷は夏に強い。

高谷=吉岡を本線に、高谷−内林、高谷−小橋、吉岡=十文字、吉岡=山口



morinagaさんの予想

 周回中は高谷-岡部、十文字、吉岡-小橋、一丸-山口-内林-安福、単騎の十文字、初手は東北後位か。 メンバー的に地元一丸が逃げる可能性が高い。好調高谷にしても、ラインが短いのがネックで、捲りかカマシとなり、突っ張り先行とはならない。 そうすると吉岡が中団確保の可能性が高く、ひと捲りすると見た。仮に高谷のカマシた場合、出切ったならそれについていけばいいし、一丸が凌ぎきっても、ペースが落ちて捲り頃となろう。 対抗は先手ラインに乗った内林。穴目なら普通なら内林=小橋、山口=小橋あたりが妥当だろうけど、 吉岡−安福というのもまた一興か。人気薄の十文字ってのも非常に恐いんですが・・・。
 最終的に、吉岡=内林、吉岡−小橋、吉岡−山口、吉岡−安福
 しかし地元中部勢、山田、山口幸、馬渕、小嶋が脱落ちゅう結果たぁ、主催者の困惑顔が目に浮かびます。

吉岡=内林、吉岡−小橋、吉岡−山口、吉岡−安福