競輪一発勝負



寛仁親王稗 前橋 特選 10R 99年07月03日

× 1鈴木誠 千葉 55期差脚
  2三宅伸 岡山 64期逃捲
3山田裕仁 岐阜 61期逃捲
4十文字貴信茨城 75期逃捲
  5加倉正義 福岡 68期差脚
 6古城英之 広島 78期逃捲
 7金田健一郎大阪 60期差脚
  8新田康仁 静岡 74期逃脚
9太田真一 埼玉 75期逃捲

太田と十文字の連合なるが、中段に拘り捲り不発。

 周回は、新田−鈴木、太田−十文字、山田−金田、古城−三宅−加倉、で青板を通過する。 十文字のコメントは「自力勝負」ということで、太田番手が空いて山田が宣言していた。自由練習では太田マークの山田に十文字が並び関東を主張した。 山田は太田の番手に拘らずに十文字の後位に下げた。
 後方の古城−三宅−加倉が上昇していくが、新田が突っ張り先行するようにピッチを上げる。古城も踏み上げて新田を捕らえ赤板を回る。 新田が内から再度、古城を押さえる。太田は内から新田−鈴木の3番手を奪いに行くと古城に絡まれる。
 最終ホームから、山田が金田を連れて発進する。2角であっさりと新田ラインを捲り込む、鈴木は巧みに山田−金田に切り替える。 外を太田が捲るが、鈴木にブロックされて不発に終わる。ゴール線は山田と金田の中を割って鈴木が強襲して見事に1着。山田が残って2着。
 太田真一は1着に拘っていて、先行を嫌ったようである。十文字が番手に付いているとなれば条件も変わる。 関東地区を意識して自分の競争をして貰いたかった。いずれ近い内に太田と十文字の関東75期のワンツーを再現してくれるだろう。

鈴木−山田の車連(1-3)は3,120円、枠連(1-3)は1,150円で実力車券でした。



細切れ戦、太田は山田を後方に置いて前々で勝負したい。

 関東勢は太田に十文字の同期で、太田が前か、十文字が前か、関東で結束して並ぶのだろうか。 南関勢は新田に鈴木、中部近畿勢は山田に金田、西京勢は古城に三宅で地域的に加倉が三宅に期待しながら3番手になるだろう。
 並びは、太田−十文字、新田−鈴木、山田−金田、古城−三宅−加倉、と想定した。
太田と十文字で並ぼうが、並ぶまいが、解りません。前橋ドーム33バンクは風は無いのだが、先行は僅かな向かい風が吹いてるような抵抗があると言われている。 常識的にバンク1周すれば、向かい風、当然に逆の追い風がある。ドームはたえず向かい風を緩急をしのげるかである。 先日の「アジア選手権」で太田の捲りを番手の神山が差せなかった様に、太田は走法を熟思しているだろう。
 古城を前に出して、太田が中段を取っての捲り勝負で展開有利と読む。山田を如何に後方に置くかである。東日本で新田と組んで貰いたい。 太田と十文字が並んで「新人王」以来のワンツーが見られるかも知れない。
 狙い目は、太田と十文字が結束して関東75期コンビの折り返し、太田から好調な山田と鈴木に振り込む。

太田=十文字(9=4)、太田−鈴木(9-1)、太田−山田(9-3)の4点で勝負する。


寛仁親王稗 前橋 特選 11R 99年07月03日

1山口幸二 岐阜 62期差脚
  2池尻浩一 福岡 63期差捲
3伏見俊昭 福島 75期逃脚
  4落合豊 茨城 69期逃捲
5佐々木龍也神奈川57期差脚
 6星島太 岡山 66期差脚
 7吉岡稔真 福岡 65期逃捲
  8大井崇 茨城 73期逃脚
9小嶋敬二 石川 74期逃捲

吉岡の力強い捲りが決まり、池尻とのワンツー。

 周回は、吉岡−池尻、伏見−佐々木、小嶋−山口−星島、大井−落合、で青板を通過する。 バックから小嶋が踏み上げて上昇すると、伏見が先に吉岡を捕らえて先頭に出る。後方から大井−落合の茨城コンビが、伏見を一気に噛まして主導権を奪って赤板を回る。
 大井は緩急をつけながら落合を引っ張る、3番手がイン伏見−佐々木、アウト小嶋−山口で併走する。吉岡は8番手に下げて打鐘を向かえた。 まず外から小嶋−山口が伏見−佐々木を押さえて、大井−落合を捲る。吉岡も発進して、山口にブロックされる、近況の吉岡なら此処であきらめて沈没してしまうのだが、 体制を立て直して、小嶋−山口を池尻を連れて見事に飲み込んで、福岡コンビのワンツーを決めた。
 吉岡は特選を見る限り以上に仕上がっていそうだ。迷わず誘導員を追い前受けで周回し、山口の牽制を受けての建て直しての踏み込みが証拠だろう。 マーク池尻との際どい1着勝負になった事であるが、展開的に脚を貯めていた池尻も吉岡を交わす事が出来なかった。 吉岡と神山のローズカップが楽しみである。

吉岡−池尻の車連(7-2)は710円、枠連(2-5)は530円で福岡スジ車券でした。



吉岡と小嶋が対戦して、70期代の伏見と大井が名前を売り込む競争だ。

 関東勢は大井と落合の茨城コンビ、北日本の伏見には馬の居ない南関の佐々木龍也がマークする。 中部勢は小嶋と山口の相性で先行主体に展開したい。西京勢は福岡両車の吉岡と池尻に星島が3番手でラインが長くなる。
 並びは、小嶋−山口、伏見−佐々木、大井−落合、吉岡−池尻−星島、と想定した。
吉岡の調子が気になるが、今一つのところで期待を裏切られている。走って見てから見極めたいので見送りたい。 先行争いで縺れた展開になって時は吉岡の捲りが決まるかどうかである。 ローズカップ勝ち上がり権利が2着までなので、小嶋、伏見、大井、吉岡の機動型は勝ちに行く競争を当然するだろう。 小嶋と山口の中部コンビは前回富山33バンクで神山を破りワンツーを決めているので近況から此処が人気を集めるだろう。 展開は縺れると考えて、第3ラインの伏見から好調の佐々木に期待したい。
 狙い目は、伏見とマーク佐々木龍也の折り返し、小嶋と山口の折り返し、モロスジだが縦目にも注意したい。

佐々木=伏見(5=3)、小嶋=山口(9=1)の4点で勝負する。


寛仁親王稗 前橋 理事長杯 99年07月03日

  1金古将人 福島 67期逃捲
× 2神山雄一郎栃木 61期逃捲
3稲村成浩 群馬 69期自在
4後閑信一 群馬 65期差捲
  5小橋正義 岡山 59期差脚
 6山田英樹 茨城 67期逃捲
 7児玉広志 香川 66期差捲
  8小原則夫 青森 57期自在
  9東出剛 千葉 54期差脚

神山の横綱相撲で1着、東出が流れ込むのが一杯で2着。

 周回は、山田−神山−東出−児玉、稲村−後閑−小橋、金古−小原、の並びで回を重ねる。 青板で、金古−小原がゆっくりと上昇していくと、稲村−後閑−小橋が切り替えて行く。 金古が先頭の山田を捕まえ先頭に出ると、山田は引かないので、稲村が山田を内に押さえ込み、赤板を回る。 神山は内に押さえ込められるのを嫌って、自ら車を下げて自力勝負になった。
 金古が踏み込む、稲村が一気のダッシュで先頭の金古を押さえ込んでいくと打鐘になった。 児玉は神山ラインから稲村ラインに切り替えて行くとき、神山が児玉と山田に挟まれてバランスを失った。
 稲村−後閑−小橋−児玉
        金古−小原、山田  神山−東出
神山は最悪の8番まで車を下げて、すぐさま立て直し発進する。ぐんぐんと加速して、稲村を最終バックで捕らえる。 神山−東出に、またまた児玉が切り替えて、そのままラインで123独占した。
 神山が強い、全てに於いて完調であろう。群馬コンビの稲村と後閑も主導権は取ったが、神山の前には抵抗できなかった。

神山−東出の車連(2-9)は340円、枠連(2-6)は260円でスジ車券でした。



短走路バンクに、追い風を受けて駆けるのは誰だ!

 東日本勢7車に西日本勢2車とバランスが悪いメンバーも「寛仁親王稗」ならではである。 吉岡と小嶋の名前が無い、それ以上に昨年は理事長杯に選ばれた太田が特選回りになったのが残念である。 栃茨の神山と山田の連係があるのであろうか、神山は何処からでも仕掛ける自信があり、山田を前に置いて勝負するだろう。 地元群馬両車は近況から稲村が前で後閑が後ろになろう。東北勢は金古に小原で結束する。 位置のない東出は神山マーク、小橋は地元群馬勢マーク、児玉は前々切り替え戦法で行くだろう。
 並びは、山田−神山−東出、稲村−後閑−小橋、児玉、金古−小原、と想定した。
山田の先行ならば、神山は稲村と金古の捲りで内に包まれて沈没する。山田が先行しなければ、神山は山田を温存して仕掛けるタイミングにミスを生じる。よって神山の評価を下げた。金古と東出でラインを組むならば本線になるだろうが、小原が金古の後輪だけを見て競争すると行っているので牽制はする余裕は無いだろう。すなわち地元群馬両車が展開有利に浮上して来る。
 狙い目は、稲村から後閑の折り返し、群馬両車に神山の2着付けで決めたい。

稲村=後閑(3=4)、稲村−神山(3-2)、後閑−神山(4-2)の4点で勝負する。



参考データ

寛仁親王稗 前橋 理事長杯 97年10月26日 小嶋−本田 (2-5) 5,160

寛仁親王稗 前橋 理事長杯 98年10月24日 神山−十文字(3-4) 3,870