競輪一発勝負



高松宮杯 東日本王座決定戦 99年5月31日

1東出剛 千葉 54期差脚
2太田真一 埼玉 75期逃捲
× 3神山雄一郎栃木 61期逃捲
  4戸辺英雄 茨城 51期差脚
  5會田正一 千葉 68期差捲
6波潟和男 東京 57期自在
 7金古将人 福島 67期逃捲
  8高谷雅彦 青森 67期逃捲
  9鈴木誠 千葉 55期差脚

太田の先行を利した波潟が1着、神山は蓋をされて競争出来ず。

 周回は、神山−戸辺−東出、金古−高谷−會田、太田−波潟−鈴木、と千葉トリオが別れて3番手に位置を選んで赤板を廻る。 打鐘を聞いて、太田−波潟−鈴木が踏み上げて行く、中段の金古−高谷−會田も併せて踏み込む。金古が神山を押さえ込む。 太田は外バンクから様子を伺い流して、最終ホームを通過する。太田が1角から山颪でスパートする。
 金古−(アウト高谷−會田、イン神山−戸辺)−東出、で神山はインに詰まり蓋をされてしまった。 2センターから金古が捲るが伸びずに沈没、ゴール線は波潟が太田を差し込んで1着、太田が残って万車券的中かと思いきや、東出が中を割って何時の間にか2着に入った。 太田は先行勝負で特別決勝戦に勝ち名乗りを上げた。
 太田−恩田の時も裏目万車券の取りこぼしを思い出してしまった。先行する番手から流すのが500mバンクの鉄則でした。

波潟−東出の車連(6-1)は36,560円、枠連(5-1)は3,120円で番手スジ違い車券でした。


千葉トリオに機関車不在、混戦模様は神山が展開有利に運ぼう。

 北日本勢2車は高谷と金古の同期コンビ。関東勢4車は埼京ラインの太田と波潟、栃茨コンビの神山と戸辺。 南関勢3車は千葉トリオで東出、鈴木、會田でいつものように馬が不在である。高谷と金古が結束すると思うが、南関勢が許すまい。 関東も太田と神山での結束があるのだろうか。並びは流動的で難しい。
 並びは、太田−波潟−會田、神山−戸辺−鈴木、高谷−金古−東出、で南関勢は3番手で折り合うのだろうか。
太田−神山−戸辺−波潟、金古−東出−鈴木、高谷−會田、もありそうな、なさそうな。
関東勢で団結も波潟が好調なだけに4番手より、埼京ラインで太田番手を主張して、神山も番手が戸辺ならば自力勝負の可能性が大きいと思う。 北日本勢の高谷と金古も結束したいが、脚質が似ているし、南関勢に狙われるなら初めから別れて競争をするかも知れない。 兎に角、どのように折り合うかが難解である。
 太田と高谷の主導権争いになろう。両車共に好調である、戦法的には太田が高谷を上回る。 神山も無傷で勝ち上がって、東の王座は俺しかいないとアピールするだろう。高谷と金古の二重連で南関を引き出すにしてもワンツー狙いで、遅い仕掛けになりそうだ。 やはり神山が一枚も二枚も上で頭鉄板オッズが出来上がるのだろうか。
 太田が波潟を連れて一列棒状のペースでワンツー狙い。今開催の波潟は縦の伸びがABと絶好調である。 神山は申し分ない、東出も取りこぼさないレース巧者強さで勝ち上がった。500mバンクなら神山−東出で買うより、大宮記念同様に東出−神山の裏目がお奨めだ。
 狙い目は、太田から波潟の折り返しが本線、横綱神山のヒモ付けは太田と東出で遊びたい。

太田=波潟(2=6)、太田−神山(2-3)、東出−神山(1-3)の4点で勝負する。



佐藤さんの予想

 機関車は成長著しい金古に高谷、太田、王者神山、でも太田には神山がくっついてしまうので実質3車かな? 金古と高谷は別線でしょ?きっと・・
 ならびは 金古-東出-鈴木 太田-神山-戸辺 高谷-会田-波潟、 波潟に関してはここでいいのかな?もしかしたら臨機応変に動くとも思われる。 でも、機関車が高谷で番手が好調(と思われる)会田だからこのラインの3番手でも十分だと思うのだが・・・・
 主導権は高谷?太田?どっちだろう?今日のレースを見てると、太田はまくりで行くのではないか? 高谷がバックを取って、太田と金古が猛然と捲ってくる様子が目に浮かぶ。 終2Cではだんご状態で、そのまま直線に向かって来るのでは? でも最終的には神山が突き抜けてきて2着がもつれると思う。
 そこで狙うのは内をスルスル抜けてきての会田・波潟。もしくは中を割っての東出。あとは金古の捲り残り。 金古との組み合わせが本線でしょう。

神山-金古(3-7)神山-会田(3-5)神山-波潟(3-6)神山-東出(3-1)


高松宮杯 西日本王座決定戦 99年5月31日

  1山田裕仁 岐阜 61期逃捲
2内林久徳 滋賀 62期差捲
3児玉広志 香川 66期差捲
  4西尾芳樹 熊本 45期差脚
  5山口幸二 岐阜 62期差脚
 6安田光法 大阪 54期差脚
7吉岡稔真 福岡 65期逃捲
8佐々木昭彦佐賀 43期差脚
  9郡山久二 大阪 55期差捲

地元内林久徳の脚が強襲して、捲り岐阜両車を捕らえる。

 周回は、山田−山口−内林−郡山、児玉、吉岡−佐々木−西尾−安田、で大阪両車の郡山と安田が別線になり、児玉は中段単騎で赤板を通過する。 2角から吉岡ラインが前に上がり、3番手内林と並ぶと打鐘になる。児玉が安田マークに切り替え、山田は車を下げていく。 吉岡ラインが主導権を握ると、児玉が内から佐々木に襲いかかる。
 吉岡−(イン児玉−安田、アウト佐々木−西尾)、車間が空いて、山田−山口−内林−郡山、で最終ホームを通過する。 1角から山田が捲り発進する、吉岡ラインをあっさり捲り込んで最終バックを回る。吉岡は4番手インでアウト郡山と並んで頑張る。 最終4角を回り、内林が渾身の力で山田−山口を交わして1着をもぎ取った。マーク郡山が流れ込んで2着になった。
 山田の仕掛けが500mバンクで早かったようだ、中部2車−近畿2車で結束する場合は3.4番手の突抜が良くあるのを思い出した。 それ以上に内林が身体と精神が共々に仕上がっているようだ。吉岡はまだまだ戻っていないようである、このまま下降しないで奮起して貰いたい。

内林−郡山の車連(2-9)は1,580円、枠連(2-6)は870円で突き抜け車券でした。


動ける児玉と地元内林か、吉岡の意地が見たい。

 中部勢2車は山田と山口の岐阜コンビ。近畿勢3車は地元バンク内林に郡山と安田の大阪両車で、馬が居ない。 四国は勝負根性の児玉が順当に勝ち上がって優勝を目指し虎視眈々と作戦を練っている。 九州勢3車は吉岡に佐々木と西尾と結束しよう。中でも佐々木昭彦の縦の脚が絶好調で、東の波潟同様にABとベテランの味を見せている。 吉岡も二次予選の捲りが決まって、神山と並ぶことができるだろうか。
 並びは、吉岡−佐々木−西尾−児玉、山田−山口−内林−郡山−安田、と想定した。 山田は先行するのだろうか。中部近畿で隊列が長くなれば、吉岡が逃げなければ先行も有り得る。 吉岡はマイペースに持ち込んで押し切りたいだろうが、先行に不安が有るようでどうだろうか。
 吉岡ラインの逃げを山田ラインが捲る展開なら、中段4番手に付けた児玉が山田に併せて仕掛けるだろう。 吉岡の掛かりが良ければ、そのまま流れ込むが、先行不安症候群の吉岡では精神面で沈没しちゃうかな。 山田ラインが逃げれば、同様に吉岡の捲りに併せて地元内林が併せて踏み込むだろう。 全てはレースの流れによって決まるだろう。
 狙い目は、動ける児玉と内林の裏表を本線にして、吉岡と佐々木の折り返し勝負と考えた。

児玉=内林(3=2)、吉岡=佐々木(7=8)の4点で勝負する。