競輪一発勝負



静岡「日本選手権」二予 9R 99年03月28日

1太田真一 埼玉 75期逃捲
2小倉竜二 徳島 77期自在
3松岡彰洋 三重 69期逃捲
  4香川雄介 香川 76期自在
  5平田崇昭 福岡 55期差脚
 6伊藤龍也 神奈川72期逃捲
7高橋光宏 群馬 56期差脚
× 8阿部康雄 新潟 68期差捲
  9加倉正義 福岡 68期差脚

太田が主導権を握ったが、押し切れず3着に沈んだ。

 周回は、松岡−加倉−平田、小倉−香川、伊藤、太田−高橋−阿部、で赤板を通過すると、ピッチが緩み太田ラインがゆっくりと上昇して第2コーナーで先頭に出る。 小倉が中段を伺い、松岡ラインは後ろに下がって打鐘となる。
 太田が徐々に踏み込んでいくと伊藤がインから高橋と並び太田番手勝負になった。松岡がダッシュすると加倉は千切れる。 伊藤が太田の番手を取りきって高橋は阿部の後ろに下がってしまった。松岡は4番手の高橋までで力尽きる。
 太田−伊藤−阿部で最終バックを回ると、小倉が捲って行くが阿部までで最終コーナーを向かえた。 直線、太田の番手を取りきった伊藤が伸びて1着、阿部も太田を交わして2着、太田は積極的に逃げたが3着と連から外れた。

伊藤−阿部の車連(6-8)は42,630円、枠連(5-6)は2,410円で代替えズブズブ車券でした。



鉄則固い関東ラインの太田から狙い打ちだ。

 関東勢が3車で太田に高橋と阿部でラインを結成する。松岡の番手は恐らく小倉が宣言して香川が3番手だろう。 南関の伊藤が空いているので九州勢の加倉と平田で並ぶのであろうか、自由練習を見てから決めたい。
 並びは、太田−高橋−阿部、松岡−小倉−香川、伊藤−加倉−平田、の三分戦になるだろう。 香川と小倉の情報が無いので何とも云えないが、香川が前で四国ラインを作ることも考えられる。すると馬の居ない九州勢が松岡マークになるのかな。 関東ラインが一番しっかりとして太田を信頼しての結束になろう。
 先行は松岡か太田のどちらかで、伊藤では力不足と考える。松岡と伊藤が動かなければあっさりと切り替える連中がいるので、太田の先行と読む。 太田が逃げれば、マーク屋の高橋と阿部がキッチリとガードする。他のラインは結束が緩く先行屋にとって嫌な気分だろう。
 狙い目は、太田から番手高橋、高橋の内を掬って伸びる阿部、松岡の捲りか逃げ残り、小倉の強襲、といったところであろう。 太田にとっては取りこぼせないメンバーと思う。

太田−高橋(1-7)、太田−阿部(1-8)、太田−小倉(1-2)、太田−松岡(1-3)の4点で勝負する。


静岡「日本選手権」ゴールデンレーサー賞 99年03月28日

1東出剛 千葉 54期差脚
  2山田裕仁 岐阜 61期逃捲
  3小橋正義 岡山 59期差脚
  4馬渕紀明 愛知 68期逃捲
5高木隆弘 神奈川64期差捲
 6郡山久二 大阪 55期差捲
7金古将人 福島 67期逃捲
8小嶋敬二 石川 74期逃捲
  9鈴木誠 千葉 55期差脚

金古と東出のワンツーで、中部勢を分断撃沈した。

 周回は、小橋、金古−東出−鈴木、山田−郡山、馬渕−小嶋−高木、で赤板を向かえる。 小橋が誘導員を追って前受け勝負に出た、先行日本一の小嶋はギヤを3.64から3.57に変更して馬渕マークの競争で意を固めている。 山田−郡山が先ず動き出し、馬渕も此に併せて中部ドッキング作戦かと思いきや、馬渕が外バンクから踏み込んで小橋を抑えて先頭に出るとピッチが緩み打鐘を聞いた。
 馬渕の番手が、イン金古−東出−鈴木−小橋、アウト小嶋−高木−山田−郡山、と縺れて併走になった。 そのまま最終ホームを回りスピードが上がり、最終バックから金古が馬渕を捲ると中から東出もきっちりマークし、最終コーナーを回った。 直線に向き東出が特選同様に「ご馳走様」と金古を捕らえて1着、2着は僅かに金古が粘り、鈴木が3着流れ込んでの123独占で終わった。
 金古は見事に馬渕と小嶋の分断をイン粘りによって崩した。小嶋とて持ち味を出し切れずに馬渕マークを選んだ時点で勝負を捨てたのか、勝ち上がりに関係ない競争でファンの期待を裏切った罪は重い。 山田も、小橋も、競争をしていなかったのでは無いだろうか。10R二次予選競争で吉岡は8番手からの全力捲りで藻掻く姿をファンのために見せてくれた、それを振り返って恥じ入って貰いたい。

東出−金古の車連(1-7)は1,140円、枠連(1-5)は1,040円でスジ車券でした。



中部の機関車軍団にマーク屋が不在で分裂だろう。

 神山と吉岡が勝ち上がれずに中部勢(小嶋、山田、馬渕)と南関勢(東出、高木、鈴木)の好調組、首振り小橋、実力つけた金古、郡山の9車になった。 中部は分断されそうである。山田は自力宣言すると番手は小橋が名乗りを上げよう。馬渕と小嶋の連係も無いだろうし、小嶋に高木、馬渕に郡山、だろう。 金古には連係実績から東出と鈴木の千葉コンビが付ける。
 並びは、小嶋−高木、金古−東出−鈴木、馬渕−郡山、山田−小橋、となるのかなあ。
それとも、山田は戦法を変えつつあるので馬渕番手宣言すると、馬渕−山田−郡山の中部近畿になって、小橋は競るか3番手にまわるかである。
 展開は、好位置を巡っての激しいものになりそうである、狙いを定めて遅めの捲りで頭を奪いたいだろう。 ラインも無くなって力と力の競争を見せてファンを納得させ楽しませて貰いたい。勝ち上がりに関係無いからと言わないで下さい。 人気も割れるだろう。どこからでも狙える。
 狙い目は、小嶋と高木の練習仲間車券、金古と東出の結束車券、小嶋の番手が高木ならば此処を本線にしたい。 こんなメンバーになると山田が力試しに主導権を奪ってしまい番手が恵まれるかも知れない。 一応4点で絞ると、小嶋と高木の折り返し、金古と東出の折り返し、が良さそうである。

高木=小嶋(5=8)、東出=金古(1=7)の4点で勝負する。