競輪一発勝負



玉野記念 前節 決勝 99年02月14日

1東出剛 千葉 54期差脚
2小川巧 岡山 57期差脚
× 3小嶋敬二 石川 74期逃捲
  4西尾芳樹 熊本 45期差脚
  5堤洋 徳島 75期逃脚
 6疋田敏 愛知 59期差脚
7小橋正義 岡山 59期差脚
  8森山昌昭 福岡 67期逃捲
  9金山栄治 広島 72期逃脚

小嶋と金山の争いを、捲り切った堤に乗った東出が優勝。

 周回は、森山−西尾、金山−小橋−小川、堤−東出、小嶋−疋田、で予想通りに折り合った。 小嶋が早めに上昇して行き赤板を向かえる。先頭の森山がピッチを押さえてスプリント状態になる。 堤−東出が先頭に出ると、小嶋が踏み込んで押さえて風を切るとスピードが緩み打鐘になった。
 鐘を聞いたと同時に金山が地元小橋−小川を連れて発進する。小嶋と金山の先行争いになるが、小嶋は地元勢に遠慮して引いていく。 どうも精神的な調子の方が不足しているようである。其れをみて脚を貯めていた堤が一気に捲り飲み込んでしまった。 今の金山の先行では仕方有るまい。小橋が金山を捨てて東出マークに切り替えて直線を向かえた。
 東出は悠々と堤を交わして1着になる。予想通りに行けば小橋が2着で頂きだったが、特選同様に小川が脚を使い果たした小橋を捕らえて2着になった。 小橋の出来が悪いようである。それより小川の地元に賭けた根性が勝っていたのであろう。堤が己を試す捲りで見事に東出を導いた。 小嶋は中途半端な競争で見る影もない。
 午前中に電話投票をしていたのが幸いして、9R佐古−近藤(2-7)の今年初めての万車券(11,270)をゲットした。 小野−近藤−佐古の西京ライン並びを想定していなければ買えない車券でした。地元近藤は同期スジで高谷番手を回り、佐古は南関ライン3番手で滝沢マークでした。 南関ラインが主導権を取って、佐古が滝沢を外して1着、高谷の捲りの勢いを借りて自力地元根性で近藤が現地集合した。

東出−小川の車連(1-2)は6,080円、枠連(1-2)は5,600円で捲り番手車券でした。



ライン結束固い、地元小橋に期待を賭けたい。

 準決勝を見て、9Rの松岡の番手に高谷が填りペースの緩みを突いた森山の捲りは見事であった。 10Rの小嶋の早捲りの番手には金山と小川がスッポリ入り込んでの地元小川の根性に調整の仕上がりを見た。 11Rは首振り小橋が堤を交わす地元記念優勝へ向けて余力を蓄えた感がある。
 何よりも東出が切り替えて3着に入り込んでただ1車の東日本勢の決勝進出を果たした。 水島の動きが良かったが、地元岡山の松枝を落車させ失格になったのが残念であった。
 先行車が小嶋、堤、森山、金山と4車になり波乱を含んできた。地元中国勢は金山に小橋と小川で結束する。 小嶋には繰り上がった疋田がマークするが、切れないで追ていけるだろうか。九州勢は気流に乗った森山に西尾がマークする。 後ろが空いている堤には、なんとなんとラッキーな東出が番手に入るのだろうか。
 並びは、小嶋−疋田、金山−小橋−小川、堤−東出、森山−西尾、と想定した。 金山が地元岡山両車を引っ張る先行をするであろう。堤は遠慮して後方を固めるような競争だろう。 小嶋も一歩遠慮するが、先行力では負けられない。気楽に走れるのが九州勢の4と8番車であろう。
 金山が先行して小嶋がトップスピードで番手を金山にプレゼントしそうな感じがする。 前段が縺れるようだと波に乗る森山の一発が面白そうである。忘れてはならないのが東日本1車の東出である。 東出が小嶋の番手に切り替えていたら、大宮に次いで優勝もある。
 狙い目は、地元小橋からマーク小川、逃げ残り小嶋、縦脚期待する東出の折り返しが本線になろう。 金山を巧く小橋が操縦する事が出来ればである。兎に角、人気は割れそうである。

小橋−小川(7-2)、小橋−小嶋(7-3)、小橋=東出(7=1)の4点で勝負する。