競輪一発勝負



立川記念 後節 決勝 99年01月10日

  1恩田繁雄 東京 41期差脚
  2高橋光宏 群馬 56期差脚
× 3山田裕仁 岐阜 61期逃捲
  4松本雅彦 東京 56期差脚
5児玉広志 香川 66期差捲
 6中村美千隆兵庫 80期逃捲
 7出口眞浩 神奈川63期差捲
  8金川光浩 静岡 56期差脚
9神山雄一郎栃木 61期逃捲

中村番手を無風で回った出口が優勝、神山沈没。

 周回は、神山−恩田−松本、児玉−山田−高橋、中村−出口−金川、で折り合って一列棒状のまま赤板を静かに通過する。 第1センターから中村がスパートすると、児玉も踏み込み、神山も踏み込む、縺れるかたちになった。 中村−出口が出切るとピッチを緩め打鐘になる。児玉は金川と神山のサンドイッチになるが、神山が引いて行くと山田が牽制する意地の展開になった。
 最終ホームは、中村−出口−金川、児玉−山田−高橋、神山−恩田−松本、の順で最終1センターを通過する。 最終バックから神山が捲るが向風で山田を捕らえると、児玉が合わせて踏み込んでいった。 中村の好ペースに乗った出口が差し込んで1着、児玉が2着、捲り及ばず神山が3着で万車券の幕切れになった。
 中村の掛かりが良かった、神山は児玉に合わされて苦しい展開になったようだ。 山田は自力出さずに競争にならなかった。一番脚を貯めて中村番手で、捲りも来ない楽な位置に出口が居たのである。
 

馬渕−出口の車連(7-5)は19,060円、枠連(5-4)は4,050円で神山沈没車券でした。



80期中村が神山に挑戦、縺れると山田の捲り一発。

 並びが難解である。神山の番手には地元恩田と松本が主張するだろうし、高橋も譲りたくはないだろう。 問題は南関2車の出口と金川であろう。山田は中村の番手を狙うのか、自力で行くのか解らない。 児玉は山田に付けよう。
 並びは、神山−恩田−松本−高橋、中村−出口−金川、山田−児玉、と想定してみた。 地元東京勢の恩田と松本の前後が微妙であり、高橋が一歩譲るであろう。南関勢は関東勢の後ろでは勝負権がないので中村の番手を競り覚悟で狙うと思う。 山田には児玉と準決同様に強さが出るだろうか。山田が地域的に中村番手に拘ると要らくなる、自力で勝負するのが優勝への王道である。
 中村が逃げて神山に挑戦する、山田が続いて、神山は後方から早めの捲りで地元勢を引く連れての競争をしよう。 その神山の仕掛けるタイミングと中村の掛かり具合によってはスジが通るまい。
 狙い目は、素直に神山から別線の山田と児玉の折り返しが良いだろう。穴なら児玉の強襲絡み、インからの出口に注意したい。

神山=児玉(9=5)、神山=山田(9=3)の4点で勝負する。