競輪一発勝負



ふるさとダービー観音寺 9R 特選 98年12月05日

1後閑信一 群馬 65期自在
  2和田誠吾 広島 55期差捲
× 3小嶋敬二 石川 74期逃捲
  4桜井健 徳島 71期逃脚
  5池尻浩一 福岡 63期差捲
 6上野崇雄 熊本 73期逃捲
7太田真一 埼玉 75期逃捲
  8野原哲也 福井 51期差脚
9加藤忍 秋田 59期差捲

小嶋の先行を、太田は捲り不発で惜敗した。

 周回は、上野−池尻、小嶋−野原、桜井−和田、太田−後閑−加藤、で細切れになった。 赤板で太田−後閑−加藤が上昇していくと、小嶋も踏み込むが引いていく、桜井−和田がインから中段をキープする。 太田ラインが出切って、中段が縺れて打鐘になる。中段から一気に小嶋が野原を連れて発進する。 太田は絶好の3番手に入るかと思われたが、気の緩んだ隙に和田が外から太田を引かせて3番手を奪った。
 最終ホームは、小嶋−野原−和田、太田−後閑−加藤、上野−桜井−池尻で通過する。 太田の捲りは遅すぎて不発、後閑が太田を退かして行く。小嶋が逃げ切りで1着、加藤がインを鋭く突いて小嶋番手野原を捕らえたかに見えたが2着同着になった。
 太田が小嶋後位の中段からの捲りを狙ったのが敗因である。もっと積極的に先行して貰いたかった。内を突いて伸びた加藤が光った。

小嶋−野原の車連(3-8)は760円、枠連(3-6)は1,210円で北陸スジ車券でした。

2着同着、小嶋−加藤の車連(3-9)は3,310円で筋違い車券でした。



小嶋に強い太田真一と後閑のワンツーに期待する。

 太田と小嶋の力勝負で、太田対小嶋の近況は太田が小嶋に勝ると予想する。地元四国地区からは桜井がどの程度地の利を生かせるかである。 太田には後閑と加藤が東日本で結束、後閑の近況が最悪で太田のダッシュに千切れる可能性も大で、3番手好調の加藤が太田先行なら脚を貯めて頭に抜けるかもしれない。 中部機関車の小嶋には近畿の野原がマークし、石川と福井の北陸ラインで結束も揺るが無いだろう。 四国の桜井には和田がマークして瀬戸内ラインで地元を盛り上げたい処であろう。 九州勢は上野と池尻が一発逆転を狙っていよう。
 並びは、太田−後閑−加藤、小嶋−野原、桜井−和田、上野−池尻、と想定した。 このメンバーなら小嶋が主導権を取って、太田が小嶋の先行を捲る展開ならば太田と後閑、後閑の状態が悪かった場合は小嶋の逃げ残りが有りそうである。 太田が後閑の為に逃げた場合は近況著しい加藤の突き抜けが面白そうである。
 狙い目は、太田からスジで番手後閑と3番手加藤、小嶋と力勝負になって折り返しが当たりだろうか。

太田−後閑(7-1)、太田=小嶋(7=3)、太田−加藤(7-9)の4点で勝負する。


ふるさとダービー観音寺 10R 特選 98年12月05日

1山口幸二 岐阜 62期差脚
2児玉広志 香川 66期差捲
  3高谷雅彦 青森 67期逃捲
  4米田勝洋 千葉 62期差脚
5小川圭二 徳島 68期差捲
 6佐久間重光三重 41期差脚
 7岡崎孝士 熊本 77期逃捲
  8西村正彦 高知 65期差脚
× 9澤田義和 兵庫 69期逃捲

児玉広志が期待通り、直線から高谷と米田を捕らえて1着。

 周回は、澤田−山口−佐久間、高谷−米田−西村、岡崎−児玉−小川、で西村が4番手を嫌って高谷ライン3番手で折り合った。 赤板手前で岡崎ライン、高谷ラインが上昇していくと、澤田ラインは引いていく。岡崎ラインが地元児玉を引っ張るように外バンクを使って先頭に出切る。 後方澤田ラインが中段取りに入って打鐘になった。高谷が体勢を整えて一気に岡崎を捕らえて主導権を奪う。
 高谷−(イン岡崎−児玉、アウト米田−西村)で競り合うように成ってしまった。澤田の捲りは西村にブロックされて不発に終わる。 児玉が徐々に車を外に出していく、後方が縺れて第4コーナーで小川と山口が落車転倒した。 直線で高谷−米田を児玉が強襲して1着になった。

児玉−高谷の車連(2-3)は1,370円、枠連(2-3)は1,440円で筋違い車券でした。



児玉が地の利で、機関車岡崎を使い展開有利に運ぶ。

 先行車は北日本の高谷、近畿の澤田、九州の岡崎の3車である。 高谷には東日本で米田が主張するだろう。澤田には中部近畿と言うことで山口と佐久間が仲間になる。 岡崎には地元四国の児玉、小川、西村でラインを固めるだろう、西村は競輪一発勝負に初登場であり、ライン4番手で折り合うのか。
 並びは、高谷−米田、澤田−山口−佐久間、岡崎−児玉−小川−西村、の三分戦と想定した。 四国3車と中部2車の結束が固いだろうが、同地区の機関車不在であり、使われる機関車も1着狙いで競争する。 児玉は「競輪祭」を見ていると近況が良いと思われグランプリに標準を合わせていくものと思われる、此処は地元戦で活躍して弾みを点けたいだろう。 岡崎はS1ただ一人の「競輪祭新人王戦」での何も出来ないで優勝戦に乗れなかった不調があるといやな感じである。 高谷も同条件だろう。澤田は負け戦ながら2勝とまとめている。
 展開は、岡崎が四国勢の為に先行するか、勝ち上がりを意識して3着狙いの競争をして吉岡を引き出したいと願うかである。 高谷もラインが2車と成れば先行より捲り狙いもあろう。澤田は捲りが狙い目であろう。
 狙い目は、岡崎を使い澤田の踏み出しに併せて、番手の児玉が早めに自力で勝負し地元ファンの声援に応えるだろう。 児玉とマーク小川、児玉と捲る澤田と山口の縦の脚に期待したい。

児玉−小川(2-5)、児玉−澤田(2-9)、児玉=山口(2=1)の4点で勝負する。


ふるさとダービー観音寺 11R 特選 98年12月05日

1新田康仁 静岡 74期逃脚
  2金田健一郎大阪 60期差脚
3吉岡稔真 福岡 65期逃捲
  4坂本英一 栃木 59期差脚
  5山本真矢 京都 65期逃捲
 6小林豊 広島 62期差脚
7菊池仁志 愛媛 47期差脚
  8石村英之 香川 51期差脚
× 9高木隆弘 神奈川64期差捲

地元バンクを知る8番車、石村が内を突いて1着になり7万車券。

 周回は、吉岡−菊池−石村、新田−高木−坂本、山本−金田−小林、の綺麗な三分戦になった。 赤板を通過して、山本ラインが上昇する、新田ラインが此を叩いて主導権を取ると打鐘になる。 中段はイン山本ライン、アウト吉岡ラインになって、新田がペースを上げていく。
 最終ホームは、新田−高木−坂本−山本−金田−吉岡−(イン小林、アウト菊池)−石村、で通過する。 吉岡が踏み込むと番手は小林と菊池の競りに成って菊池が後退してしまった。 山本が先捲りを打つが大きく外に膨れて、吉岡は大外を行かざるを得なくなり不発になった。 石村が自力でスルスルと勝手しったる地元バンクの空いた内を掬いながら、新田番手まで追い上げた。  直線は8車が横一列になる激戦になった。抜け出していたのは、中を割った地元石村が堂々の金星で1着。 新田を使った高木が2着、新田がなんとか3着に逃げ粘った。
 吉岡は精神的に弱気に成っているようである。調子は悪くは無いようである。 吉岡番手の菊池の不甲斐なさ、同じ枠の6番車に退かされるとは如何にしたものだろうか。 今夜は石村のガッツに乾杯したい。

石村−高木の車連(8-9)は19,400円、枠連(6-6)は76,640円でゾロ目万車券でした。



競輪祭の失格根性なら、吉岡が負けられない。

 機関車は南関の新田、近畿の山本、九州の吉岡である。 新田には高木と坂本で東日本で結束する。山本には金田がマークする。九州の吉岡には機関車の居ない四国勢の菊池と石村が番手を主張する。 中国の小林は近畿ライン3番手か、四国ラインを固める様相であろう。
 並びは、吉岡−菊池−石村−小林、山本−金田、新田−高木−坂本、と想定してみた。 山本も先行して持ち味が出るが、新田がライン的に優位で主導権を奪いそうである。 吉岡は捲りにまわりそうであるが、四国勢の為に積極的先行もあり得る、F1先行を見てみたいものである。
 吉岡が力上位であろう、競輪祭でも力を出し切る競争をしてくれたし、四国勢の為に「競輪道」に徹するだろう。 一番不気味なのは新田に乗る高木であろう。金田は今一つ物足りない様な気がする。
 狙い目は、吉岡からマーク菊池の流れ込み、前で戦って残る新田を使う高木の折り返し、吉岡不発の時は高木から新田が有力であろう。

吉岡−菊池(3-7)、吉岡=高木(3=9)、高木−新田(9-1)の4点で勝負する。