競輪一発勝負



小倉競輪祭 新人王 決勝 98年11月23日

1小林正治 東京 77期S2逃捲
2小倉竜二 徳島 77期S2自在
  3阿部俊二 岩手 77期A1逃脚
  4佐々木則幸高知 79期A1逃捲
  5若松将弘 愛知 78期S2逃捲
 6北川紋部 福井 78期A1逃脚
×7齋藤秀昭 群馬 78期S2逃捲
  8中川博司 熊本 78期A1差捲
9齋藤登志信山形 80期S3逃捲

東北勢が後ろを振り返らず、阿部に乗った齋藤登志信が優勝。

 周回は、佐々木−小倉−中川−若松−北川、阿部−齋藤登志信−小林−齋藤秀昭、の並びで西日本勢が前で構えて、東日本勢が後攻めになる。 青板を過ぎての第2コーナーを回ると、東日本ラインの機関車阿部が早くも上昇をしていき誘導員の後ろまで来ると佐々木は引いていく。
 阿部−齋藤登志信−小林−齋藤秀昭−若松−北川−佐々木−小倉−中川、の並びで赤板を通過していく、中部近畿は切り替えて中段には入り込んだ。 阿部がピッチを徐々に上げていく、佐々木も踏み込んで打鐘になる。佐々木を3番手小林が車を外に出して牽制すると、小倉が巧みに齋藤登志信の番手に切り替えた。
 最終第2コーナーで齋藤登志信が阿部を乗り捨てて行く、若松も捲りを打つが、此また小林に邪魔をされて不発。 インを突いて齋藤秀昭が上昇。最終コーナーを齋藤登志信−小倉の流れで、そのままゴールする。
 小倉の機敏な動きが此から楽しみである。小林は齋藤登志信の番手に意識を集中して番手の仕事師になったのだろうか。 本命にした小林の動きと対抗小倉に注目して競争を見ていた。齋藤登志信のバックを奪い番手捲りで押し切った力は本物である。

齋藤登志信−小倉の車連(9-2)は1,830円、枠連(6-2)は1,210円でスジ違い車券でした。



ラストチャンス、77期の小林と小倉の一騎打ち。

 期待されプレッシャーに負けたのかS1ただ一人で、しかも地元九州の岡崎は準決で為すすべもなく、破れてしまった。 そこで最後のチャンス77期S2の小林と小倉がどのような作戦を描いてくるか、楽しみである。
 北日本勢は準決同様に77期阿部が前で齋藤登志信と思われる。関東勢は齋藤秀昭が77期小林が引いていくだろう。 中部近畿勢は若松と北川で並びそうである。四国勢は佐々木が77期小倉を引っ張るのではないだろうか。 地元九州は中川1車で道中は地域的に四国勢に付けて行くが、力が有れば一番楽に戦えるのでは無いだろうか。
 並びは、阿部−齋藤登志信、齋藤秀昭−小林、若松−北川、佐々木−小倉−中川、と想定したが、前後は微妙である。 ラインは細切れである、極端に点と点の勝負になるのではないだろうかと考える。 どのラインが先手を取るのだろうか、先手ラインに付けて好位置を確保するのが勝利への最短距離と考えると危険もある。 中段の取り合いになって縺れることも大いに予想される。
 狙い目は、戦歴と実力から小林を買いたい、今開催では目立った様子は無いが決勝戦では一発やってくれるだろう。 次に怖いのは小倉であり、自在に構えて位置取りを間違えなければ頭一つ抜けそうである。 調子が良いのは特選1着の齋藤秀昭と考える。展開的には北日本結束で齋藤登志信が精神的にも年齢的にも上位と考える。 穴目では若松あたりだろう。

小林=小倉(1=2)、小林−齋藤秀昭(1-7)、小林−齋藤登志信(1-9)の4点で勝負する。



森永さんの予想

 周回中は、小倉-佐々木-中川、若松-北川、齋藤登-阿部、齋藤秀-小林、東北2人は来年まだ権利残る齋藤登が前とし、関東は道中この後ろ。 齋藤登の先行を3番手から齋藤秀-小林で捲り追込むか。
 自力型が揃う新人王戦は、自在・追込選手がつくラインが有利となることが多い。 そういう意味では小林の動きに注目。小倉は自分で動かざるをえず、後ろの2人がやや弱いのがマイナス要因。ただ東北番手または3番手でイン粘りも。
 結論、齋藤秀 = 小林、小林 = 小倉 の4点 ただ、新人王戦って横田の時ぐらいしかとった覚えなかっちゃんねぇ。

齋藤秀=小林、小林=小倉 の4点