競輪一発勝負



名古屋記念前節、京王閣記念後節


名古屋記念 前節 準決 9R 98年10月12日

1一丸安貴 愛知 70期逃捲
2松本雅彦 東京 56期差脚
  3坂本勉 青森 57期差脚
  4松木明 千葉 60期差脚
  5三浦靖 岐阜 53期差脚
 6高田誠 福岡 65期自在
×7滝澤正光 千葉 43期自在
8渡邊泰夫 大阪 62期差脚
9太田真一 埼玉 75期逃捲

一列棒状の逃げ切りで、太田真一100勝を飾る。

 周回は、地元の一丸が誘導員の後ろ正攻法を取り、滝沢が中段キープ、太田は後ろ攻めで主導権を奪う並びになった。
 一丸−三浦−高田、滝沢−松木、太田−松本−(アウト坂本、イン渡邊)で青板を通過した。太田の3番手はどうしても坂本は譲れない。
 赤板手前で坂本が競りを嫌って前へ出ると、太田も併せて上昇していく。滝沢は中段取りに上がり、一丸は素直に車を引いていく。 太田−松本−坂本ー渡邊と並んでアウトから滝沢が踏み込んで行くと打鐘になり、太田は突っ張り気味に先行発進する。
 太田−松本−坂本−滝沢−松木−渡邊−一丸−三浦−高田の一列棒状で最終ホームを通過していく。 滝沢が車間を空けているが、その差は縮まらないまま太田の美味いペース掛けで1着、マーク松本が流れ込んで2着、3着には坂本が入り、関東勢の123独占になった。 しかも4番手滝沢もそのまま4着に入った。
 太田真一、100勝を先行逃げ切りで飾る。

太田−松本の車連(9-2)は580円、枠連(6-2)は580円で埼京スジ車券でした。



太田真一、昨年優勝したお気に入りのバンクで連覇を目指す。

 太田の番手は埼京ラインで松本が付けて坂本が3番手、千葉両者は滝沢に松木がマークする。 中部近畿ラインで一丸に三浦と渡邊で6番車高田が此処に位置して動こう。
 並びは、太田−松本−坂本、滝沢−松木、一丸−三浦−渡邊−高田、と想定している。 一丸は捲りで頭狙いだろうし、滝沢は最近どうも自力と言うより自力含みのような追い込み屋に変わりつつあるので、すんなりと太田が主導権を取って逃げると見た。 逃げれば中段に滝沢が位置して、一丸を向かえ討つ作戦になる。
 太田がマイペースで逃げてそのまま松本が流れ込む単純な展開を期待したいが、 特選で見せた滝沢の末脚、一丸が地元の利で捲って来た時、さらに不気味な渡邊へ流したい。

太田−松本(9-2)、太田−滝沢(9-7)、太田−一丸(9-1)、太田−渡邊(9-8)の4点で勝負する。


京王閣記念 後節 決勝 98年10月12日

  1高谷雅彦 青森 67期逃捲
2児玉広志 香川 66期差捲
× 3関根幸夫 神奈川59期自在
  4富永益生 愛知 66期逃捲
5會田正一 千葉 68期差捲
 6西尾芳樹 熊本 45期差脚
7後閑信一 群馬 65期差捲
  8加藤忍 秋田 59期差捲
9高木隆弘 神奈川64期差捲

先行機関車の関根を利した高木が優勝、後閑為すすべなし。

 周回は、関根−高木−會田、富永−児玉−西尾、高谷−加藤−後閑、で予想通りに折り合った。
 赤板で、高谷−加藤−後閑がゆっくりと上昇していくが、高谷が出渋ると富永が前に飛び出てしまった。 外から関根が一気に発進して関根−高木−會田が出切って打鐘になった。
 最終ホームは、関根−高木−會田−富永−児玉−西尾−高谷−加藤−後閑の縦一列で通過していった。 児玉が最終バックから自力で捲って行くが高木は此をブロックし、併せて関根を交わしにかかる。高谷は消極的になって何も出来ないで終わる。
 高木がそのままゴール線を通過して優勝した。がなんと2着には加藤忍が高谷を捨てて強襲してきていた。 3着には児玉マークの西尾が到達してきた。
 終わってみれば番手番手で決まった競争になった。緑のゾロ目を久しぶりに拝見させてもらった。もしも高木が垂れていたら大変な車券になっただろう。 高谷に乗った後閑は何も出来ないで残念である、好調時ならば自力で動いたはずである、今後の調整に期待したい。

高木−加藤の車連(9-8)は5,650円、枠連(6-6)は3,290円で番手番手車券でした。



自力で後閑が完全優勝を狙うが、高木と児玉が絡んできそうだ。

 先行は準決勝でも一緒になった高谷と富永の2車であるが、西尾を除いて自力を持っているメンバーが揃い波乱含みになった。 東北勢の高谷にマーク加藤で後閑が此処から様子を見るだろう。南関勢は好調の関根に前を任せるだろう高木の神奈川勢に會田が付けていくだろう。 残る混成西日本3車は富永に児玉と西尾の順になりそうである。
 並びを整理すると、高谷−加藤−後閑、関根−高木−會田、富永−児玉−西尾、想定したみた。 なんと言っても注目は後閑の復活である。無傷で勝ち上がって完全優勝を狙いたいが、関東の機関車が居ないので自力含みの勝負に出てくるだろう。 一番ラインがしっかりしているのが南関勢である、BA着と登り調子の関根の捲りで高木とのワンツーを神奈川で決めたい。 西日本勢は富永が先頭で児玉と西尾を引っ張るが、児玉の脚も準決を見る限り良化していて切り替え前々に進んでくるだろう。
 狙い目は、高谷が主導権を取って、児玉と高木の捲り追い込みに併せて、自力で戦う後閑から狙いたい。 後閑から高木、関根、児玉と流して、押さえは関根に乗って高木と會田のズブズブあたりだろう。

後閑−高木(7-9)、後閑−関根(7-3)、後閑−児玉(7-2)、高木−會田(9-5)の4点で勝負する。