競輪一発勝負



オールスター 一宮 優秀 8R 98年9月29日

1太田真一 埼玉 75期逃捲
2渡会宏和 愛知 65期自在
  3小川圭二 徳島 68期差捲
  4村上義弘 京都 73期逃捲
5滝澤正光 千葉 43期自在
 6神開将暢 福岡 69期差脚
7島野浩司 愛知 62期逃捲
  8坂本勉 青森 57期差脚
  9本田博 鹿児島67期逃捲

本田が神開を連れて、綺麗に捲り九州ワンツー。

 周回は、本田−神開、渡会−島野、太田−滝澤−坂本、村上−小川、で折り合った。 赤板で村上−小川が上昇すると滝澤がリードするように太田が小川に付ける。第2コーナーから村上が踏み上げると太田も外から踏み上げて主導権を奪いに行く。 内から渡会が小川の後ろの3番手に入り込んでしまった。
 太田は引いて、村上−小川−渡会−太田−滝澤−島野−坂本−本田−神開で最終ホームを通過していく。 捲ってくる島野を太田がブロックする、3番手渡会も捲りを打つが、外を本田−神開の九州勢があっさり捲りきってワンツーを決めた。 脚を貯めていた坂本が3着に突っ込んで、太田はレース中絡まれながら4着と健闘か?
 太田真一は一度も風を切って逃げる事ができなかった、中段狙いも好いが、まだまだ先行で頑張ってもらいたい。

本田−神開の車連(9-6)は3,250円、枠連(6-5)は2,640円で捲りスジ車券でした。



太田の番手は滝澤で、一気に迷わずに逃げ切って下さい。

 先行自在屋は太田、村上、島野、本田であり、動けるのは渡会、小川、滝澤、坂本、追い込みは6番車ぼ神開1車。みんながみんな捲りを狙って最終日の頭勝負に来そうである。 東日本勢は太田に滝澤と坂本の3車である。中部勢は渡会と島野の愛知両者、九州勢は本田に神開、残る近畿の村上に四国の小川がマークしそうだ。
 並びは、渡会−島野、太田−滝澤−坂本、本田−神開、村上−小川、で太田ラインが3車と長くなった。 村上が逃げそうであるが、本田も逃げて行きたい。しかし太田の主導権で一列棒状を見たいのだ。 太田が逃げればドリーム滝澤がガードして東日本の見せ場を作ってワンツーを決めてもらいたい。 太田が捲るようになると滝澤がマーク出来るかである、滝澤がもしも切れたら前にいる愛知両者の島野と渡会に絡めたい。
 狙い目は、太田と滝澤で折り返して、地元の利で島野と渡会に流してはどうだろうか。

太田=滝澤(1=5)、太田−島野(1-7)、太田−渡会(1-2)の4点で勝負する。


オールスター 一宮 決勝 98年9月29日

× 1山口幸二 岐阜 62期差脚
2吉岡稔真 福岡 65期逃捲
  3馬渕紀明 愛知 68期逃捲
  4一丸安貴 愛知 70期逃捲
5本田晴美 岡山 51期自在
 6梅澤謙芝 三重 57期自在
7神山雄一郎栃木 61期逃捲
  8萩原操 三重 51期差脚
  9金田健一郎大阪 60期差脚

二段ロケット中部軍団の山口が完全優勝した。

 神山ラインが正攻法で誘導員を追って前受け捲り作戦、吉岡ラインは中段につけ有利に運びたい、中部軍団は後方から一気に仕掛ける並びになった。 梅澤が吉岡ラインの3番手に位置を取った。
 並びは、神山−金田、吉岡−本田−梅澤、一丸−馬渕−山口−萩原、で周回を重ねる。 赤板で、中部ライン先頭機関車の一丸が上昇すると、吉岡も中段狙いで上昇をする、神山はいつものように余裕で車を下げて8番手になる。
 一丸−馬渕−山口−萩原−吉岡−本田−梅澤−神山−金田、と並んで打鐘を向かえた。第3コーナーから一丸が発進する。 そのままの態勢で最終ホームを通過する。一丸の捨て身の先行が生きている。神山はインから6番車梅澤を退かして7番手に収まる。 最終バックで先頭機関車一丸を切り離して第2機関車馬渕が発進する。馬渕−山口−萩原と出切った処で吉岡が3角捲りを打つが山口後位までで伸びない不発に終わった。 神山は本田に合わされて踏み込むコースを塞がれてしまった。
 ゴール線、2段ロケット番手の山口が始終恵まれて優勝した、しかも完全優勝で花を飾った。 2着は馬渕と本田の写真判定になり、吉岡を利した本田が強襲してもぎ取った。山口を引っ張った馬渕が惜しくも3着に残った。
 山口、馬渕、一丸と胴上げをされて、「中部はひとつ」をアピールした。

山口−本田の車連(1-5)は5,770円、枠連(1-4)は4,390円でスジ違い車券でした。



東日本勢は神山1車、地元中部勢5車で西高東低になった。

 東日本は神山1車になって番手は恐らく中部勢が5車になった為、近畿の金田が宣言しそうである。 中部勢は愛知2車の一丸と馬渕、岐阜の山口が入って、三重2車は萩原と梅澤である。並びはホームバンクの一丸が前で馬渕、山口、8番車萩原と6番車梅澤で連係するだろう。 三重両者は別れるかも知れない、神山と吉岡の3番手が空席である。残る吉岡には本田がマークしそうである。
 並びは、神山−金田、吉岡−本田、一丸−馬渕−山口−萩原−梅澤、と想定したい。 主導権を奪うのは地元中部ラインの一丸であろう、隊列は長くなり中段を神山と吉岡のどちらが回れるかである。 一丸が「中部は一つ」で捨て身の早掛けで馬渕に繋ぐ二段ロケットになって山口が番手の仕事をして捲ってくる吉岡と神山を飛ばす事になる。 しかし一丸も山口も好調、とりわけ山口は無傷で勝ち上がってきている絶好調である。
 神山と吉岡は準決勝で1着を奪い共に健在をアピールしたが、以前の東西横綱のイメージからは離れたような感がする。 本田は吉岡の番手周りになると自分の競争を捨てて勝機が在るのであろうか。金田が無風で神山の番手絶好の位置であるが捲る神山を交わせるとは思えない。 一番に怖いのは中部ラインである。山口幸二の完全優勝があるのだろうか、二段掛けの番手で「運」が味方しそうである。 穴は一丸と馬渕の裏表と突き抜けた山口と萩原が面白そうである。
 狙い目は、吉岡を頭で狙いたい。筋で本田との裏表、東の意地で神山、完全優勝を狙う2段ロケット番手の山口でどうだろうか。 準決勝で不甲斐ない競争を見せてくれた太田真一が居ないのが残念である。

吉岡=本田(2=5)、吉岡−神山(2-7)、吉岡−山口(2-1)の4点で勝負する。



山口@富山さんの予想

 吉岡−本田、神山−金田、一丸−馬渕−山口−萩原−梅沢の並びではないかと思います。 ただ、中部が5人萩原、梅沢あたりは勝負権がなくなるような気がしますので、ひょっとすると他ラインへいくかな?(中部の団結がみもの)
 神山、吉岡も大変苦しい戦いです。神山は去年の寛仁親王牌でコメントしたように分断を考えるでしょう。 吉岡、決して順調な勝ち上がりではありませんでしたが、本日の準決勝を勝った後のコメント 「このタイトルは僕も確かに欲しいけど、本田さんには全日本の借りがある。本田さんを尊敬しています。無冠のままにはしたくない。」 このコメントを聞けば、明日はなんとかするでしょう。
 明日は今年無冠の神山の焦りが裏目にでると考える。一丸の番手を取りにいった隙に吉岡のかましが決まる。本田のための走る気持ちがF1を復活させる。 F1の世界にホンダももどってきた。明日は全日本のリベンジだ!
 吉岡=本田を本線に吉岡はダメと言われている時こそ信じられない力を発揮する。8番手からでも捲くる。 その時は、復活した山口が相手、吉岡=山口、本田=山口を押えに吉岡の超人的な力は追い込まれ時にこそ発揮される。 吉岡の復活を信じる。 表彰台の横では始めて特別の表彰台に上り、また、GPへの権利を確定させた優しき男本田が最高の笑顔を見せ、吉岡の手を挙げているだろう。

吉岡=本田を本線に、吉岡=山口、本田=山口を押え



森永さんの予想

     ○1山口幸二  岐阜 62期差脚
     ◎2吉岡稔真  福岡 65期逃捲
      3馬渕紀明  愛知 68期逃捲
      4一丸安貴  愛知 70期逃捲
     ▲5本田晴美  岡山 51期自在
      6梅澤謙芝  三重 57期自在
     △7神山雄一郎 栃木 61期逃捲
      8萩原操   三重 51期差脚
      9金田健一郎 大阪 60期差脚
 ◎○▲△×の順(東日本では×△▲の順が多いようですが私は九州人、こちらがなれていますので)
中部は5車とは言え一丸-馬渕の2段掛けでまとまるか。そうすると、山口本命といきたいとこだが、一丸捨て身のハイペース掛けは、スタート不利な吉岡にとって悪い流れではない。 加えて番手は本田、むしろ吉岡は本田を活かそうと早め早めの競走も考えられる。神山の不利は番手が金田ということ。 道中の切替は無いとしても援護はまず考えられない。どうしてもバックまたは3半捲り狙いとなり、戦法が限られる分評価を下げた。 馬渕は番手追走がやや苦手か(?)失敗が多い。かえってラインの先頭の方が面白いか。
 よって 吉岡=山口、吉岡=本田の4点(私はね)
 穴狙いなら本田=山口、吉岡−萩原、神山−萩原、本田−萩原

吉岡=山口、吉岡=本田の4点、穴狙いなら本田=山口、吉岡−萩原、神山−萩原、本田−萩原