競輪一発勝負



松阪記念 前節 特選 98年07月10日

1後閑信一 群馬 65期差捲
× 2吉岡稔真 福岡 65期逃捲
3高木隆弘 神奈川64期差捲
  4金田健一郎大阪 60期差捲
  5星島太 岡山 66期差脚
 6新田康仁 静岡 74期逃捲
 7松岡彰洋 三重 69期逃捲
  8馬渕紀明 愛知 68期逃捲
  9佐々木昭彦佐賀 43期差脚

新田と馬渕の先行争いを、捲くって強い吉岡を見せ付けた。

 雨で濡れ始めたバンクを、吉岡−佐々木−星島、新田−高木−後閑、馬渕−松岡−金田で折り合って青板を通過する。
 赤板手前でゆっくりと8番車になった馬渕が上昇していくと、中段の新田も牽制気味に上昇してペースが緩んだ。 第2コーナーを回って馬渕が発進すると、吉岡も此処は突っ張るように踏み込む。吉岡が引いて馬渕が出切るとペースが緩んだ隙を、新田が一気に発進する。 最終ホームから馬渕と新田の主導権争いが両者譲らずに激しくなる。絶好の吉岡の捲り頃の展開に誰がした。
 第2コーナーから吉岡が捲っていくと、ひと飲みで飲み込んでしまった。直線に向いて吉岡ラインの123で決まった。
 吉岡の絶好の展開に成ったのであるが、強い全日本選抜に向けてキッチリと調整しているようである。 佐々木のピッタリとしたマークも素晴らしかった、直線は抜け出しそうで抜けない回転が残っていた。 それにしても新田の力不足であろう、馬渕と先行争いに敗れる。馬渕も地元地区で気合いが入っていたようである。 高木も後閑も何も出来ずに力を残して終わってしまった。やはり競輪は展開である。

吉岡−佐々木の車連(2-9)は560円、枠連(2-6)は520円で九州スジ車券でした。



吉岡を沈めるのは、南関勢を使う後閑に期待。

 九州勢は吉岡に佐々木で位置のない星島が付けよう。中部勢の地元松岡は馬渕に前を任せて勝機を狙い近畿で金田が3番手になる。 遠征勢は新田に高木がハコで回って、後閑が3番手であろう。
 並びは、吉岡−佐々木−星島、新田−高木−後閑、馬渕−松岡−金田と考える。 馬渕と新田の主導権争いを早めの仕掛けで吉岡が捲る展開と思われる。 最近の吉岡はムラがあって前々の積極策は良いのであるが、末が甘くなって差される。また、後方に置かれると捲り不発になっている。 後閑と高木の同時配分も目に留まるが、両者のワンツーは西武園ダービー以来は決まっていない。 問題は地元松岡を引き出すべき馬渕の動きである、捨て身で戦うなら中部近畿でのワンツーも浮上するが、馬渕の調子が復調していればの話である。
 狙い目は、後閑から高木と吉岡の裏表で、東日本スジ中心に狙いたい。

後閑=高木(1=3)、後閑=吉岡(1=2)の4点で勝負する。