競輪一発勝負



取手記念 後節 特選 98年06月21日

  1佐々木昭彦佐賀 43期差脚
2山田裕仁 岐阜 61期逃捲
3高木隆弘 神奈川64期差捲
4松本整 京都 45期差捲
5十文字貴信茨城 75期逃捲
6長谷部純也茨城 57期差脚
 7児玉広志 香川 66期差捲
  8堤洋 徳島 75期逃脚
  9東出剛 千葉 54期差脚

巧いぞ、高木の競争感覚が絶頂期に入った。

 周回は、山田−松本、十文字−長谷部−高木−東出、堤−児玉−佐々木で折り合った。
 赤板で堤が動き出すと、十文字もこれに併せて踏み込んでいく。打鐘を向かえると、堤の番手は児玉が切れて、なんと堤の番手に十文字ラインが収まった。 児玉は高木の後ろで、東出と佐々木が競っている。その後方で山田と松本がじっと堪えている。
 最終ホームで、児玉−佐々木が巻き返して、堤−(イン十文字−長谷部、アウト児玉−佐々木)と隊列が短くなった処を山田が一気に捲ると、松本は離れてしまう。 最終バックで、山田が捲りきって先頭に出ると番手は切り替えた高木−児玉となっている。めまぐるしい混戦である。 直線は高木と児玉が突き抜けて、山田が残っての3着。
 十文字も堤の番手に入った時は勝利を意識したのではないだろうか。我も堤がフル回転で行けば茨城両者のワンツーがあった。 児玉が巻き返して、山田の捲りに切り替える高木は巧いし、展開に恵まれたのであろう。 道中、脚を貯めていた山田も2車に交わされるとは残念である。山田マーク松本も下がったものである。

高木−児玉の車連(3-7)は1,980円、枠連(3-5)は1,080円で自在屋車券でした。



地元の十文字と長谷部のワンツーに期待を賭けたい。

 関東勢は十文字と長谷部の茨城2車で後閑が不在である。南関勢が高木に後閑の代わりに東出とは贅沢であろう。 中部近畿で山田に松本がマークし、九州単騎の佐々木が3番手に入ろう。四国勢の児玉に堤という機関車が用意されて地元十文字と決戦する。
 並びは、十文字−長谷部−高木−東出、堤−児玉、山田−松本−佐々木となるのか、南関の高木と東出が別線になるかであろう。 一応、高木が前で東出が後ろで連係すると想定したい。高木も地元両者を捨てて自力勝負になるだろう。
 狙い目は、地元両者に期待して、十文字と長谷部の裏表に十文字と絶好調の伸び脚を見せる高木。押さえは山田の捲りでマーク松本辺りだろう。

十文字=長谷部(5=6)、十文字−高木(5-3)、山田−松本(2-4)の4点で勝負する。