競輪一発勝負
高松宮杯 選抜 5R 98年6月03日
○ | 1 | 岡崎孝士 | 熊本 | 77期 | 逃脚 |
◎ | 2 | 太田真一 | 埼玉 | 75期 | 逃捲 |
| 3 | 和田誠吾 | 広島 | 55期 | 差捲 |
| 4 | 小林豊 | 広島 | 62期 | 差脚 |
| 5 | 郡山久二 | 大阪 | 55期 | 差捲 |
× | 6 | 大河原和彦 | 群馬 | 58期 | 差脚 |
注 | 7 | 平田崇昭 | 福岡 | 55期 | 差脚 |
| 8 | 清水敏一 | 群馬 | 67期 | 自在 |
| 9 | 水島章 | 大阪 | 57期 | 差脚 |
捲り不発で太田6着惨敗、綺麗に九州ワンツーで決まる。
周回は、太田−大河原−清水、岡崎−平田−(イン和田−小林、アウト水島−郡山)で九州両者の後ろは大阪と広島勢の併走になった。
打鐘で岡崎が上昇していくも平田の後位は併走が続いて、太田は車を下げていく。
岡崎−平田−(イン水島−郡山、アウト和田−小林)、太田−大河原−清水で最終ホームを通過する。太田が第1センターから踏み込んでいくが、スピードに乗れない。
岡崎はフル回転で平田を引いていくと、再度の太田の捲りも不発で不調を見せ付けてくれた。
直線は平田が岡崎を残して九州勢のワンツーになった。
平田−岡崎の車連(7-1)は800円、枠連(5-1)は690円のスジ車券でした。
頑張れ、太田真一! 特選周りの意地を見せてくれ!
関東勢3車は太田に大河原と清水、近畿勢2車は郡山と水島、中国勢2車は和田に小林、九州勢2車は岡崎に平田。
群馬、大阪、広島と2車で結束が何より固いだろうか。太田と岡崎の争いと見ている。
並びは、太田−大河原−清水、岡崎−平田、郡山−水島、和田−小林と見ているが、郡山と和田が自力勝負に出ることは無いだろう。
太田と岡崎の睨み合いで、有利になるのは番手の大河原と平田であろう。縺れると郡山か和田の捲り頃になって飲まれそうである。
狙い目は、太田から岡崎の行ったきり、スジで大河原、岡崎利す平田。押さえは平田と岡崎の九州勢あたりか。
太田−岡崎(2-1)、太田−大河原(2-6)、太田−平田(2-7)、平田−岡崎(7-1)の4点で勝負する。
高松宮杯 びわこ 決勝戦 98年6月03日
| 1 | 後閑信一 | 群馬 | 65期 | 差捲 |
× | 2 | 山田裕仁 | 岐阜 | 61期 | 逃捲 |
◎ | 3 | 高木隆弘 | 神奈川 | 64期 | 差捲 |
| 4 | 伊藤浩 | 大阪 | 45期 | 差脚 |
○ | 5 | 東出剛 | 千葉 | 54期 | 差脚 |
| 6 | 関根幸夫 | 神奈川 | 59期 | 自在 |
▲ | 7 | 小橋正義 | 岡山 | 59期 | 差脚 |
| 8 | 金子真也 | 群馬 | 69期 | 逃捲 |
△ | 9 | 内林久徳 | 滋賀 | 62期 | 差脚 |
絶好調の高木が、東西横綱不在の宮杯を群馬勢を使って征した。
選手紹介で小橋と東出が位置が無く単騎で周回していたが、中段前々の位置を取る並びになった。
周回は、山田−内林−伊藤、小橋、東出、金子−後閑−高木−関根で折り合っていく。
打鐘を向かえても動きがない。山田が先行を嫌ってペースを緩めると、小橋と東出は外に車を出して飛び付きを狙うかに見えた。
その外を金子−後閑−高木−関根が最上段から山颪で一気にカマシで主導権を奪うと、小橋と東出も付いては行けない。
4番手関根と山田の車間がスッポリ空いてしまった。
最終ホームは、金子−後閑−高木−関根、 山田−内林−伊藤−小橋−東出の一列棒状で通過する。
山田が必死に関根との車間を詰めて高木の位置まで来ると、後閑が金子を使い捨てして併せて踏み込むとガッチリ高木は脚を貯めてマークする。
後閑に併せられて山田は沈没、後閑も脚を使い果たしてマーク高木が1着に突き抜けた。2着には後閑、惜しくも3着には地元の意地で内林が突っ込んできた。
金子が山田の捲りを封じ込める先行車の役を見事に務めた。後閑マークの高木が展開に恵まれた事もあったが、素晴らしい「競輪」を見せてくれた。
山田も車間さえ空いていなければ、捲り切って内林と良い勝負になっていただろう。小橋と東出は目標がなく動けないマーク屋の宿命に泣いた。
高木−後閑の車連(3-1)は880円、枠連(3-1)は870円のスジ車券でした。
愛知の後藤さんから
高木が恵まれましたねえ。メンバーといい展開といい、高木に勝ってくれと言っているようなものでしたね。
後閑はああいったウマを使い捨てにするような、番手まくりを打っている限り勝てないかもしれませんね。
まあ、自分だけ良ければといった考え方を捨てろということでしょう。
でも小橋か東出がもう少しレースを壊すかなあと思っていましたが、以外にあっさりでした。
最近は、競輪道というか、その道という考え方が消えかけているんでしょうか?
準決勝では小島−内林−山田の並びでジャンで小島がでしぶると、山田が前に出てしまい小島は置いてきぼりで万事休す、
これが作戦だったとは思えません、あんまり小島がかわいそう。
決勝では地元だと言って2日間小島の番手を主張して山田の前を回った内林が、決勝では堂々と山田の番手、こういうのってホントにイヤなんです。
内林が地元と言っていつも良いウマを使うなら、宮杯はびわこだけでなく、持ち回りにしてくれない限り、番手は内林か北川くらいしか回れません。
そういう意味でも高木の勝利は少し気持ちを楽にしてくれた感じです。
群馬勢に乗る、高木隆弘の絶好の勝機と読む。
関東勢は群馬両者の金子と後閑で神山も太田も十文字も敗れ去った。南関勢は神奈川両者の高木と関根に、千葉の東出が5着で決勝に乗ってきた。
中部勢は実力で山田1車になって、地元近畿地区は内林と伊藤の2車でタッグを組みそうだ。中国では復活した小橋が勝ち上がりを見せてくれた。
九州勢は消え去った、吉岡も岡崎も飛んでしまった。
並びは先行2車で東日本は関東の金子、西日本は中部の山田となり、大きくは二分戦の展開になるのであろうか?
想定は、金子−後閑−高木−東出−関根、山田−内林−伊藤−小橋と考察しているが混戦模様になるだろう。
高木も自力、後閑も自力、関根はこのメンバーでは物足りない。先行力では山田が上位であろうが捲り一発でタイトル奪いたいだろう。
逃げるのは金子で間違いあるまい。金子も好調であり、後閑が番手に付ければ力を出し切って主導権を奪うだろう。
問題は南関の高木と東出である。東日本王座決定戦では神山−高木−東出と並んで、高木同県の関根は空いている金古の番手に入っての競争になった。
要するに、高木−東出−関根の順であろう。
対する西日本勢は山田の番手は中部がいないので近畿地元の内林が入って、地域的には伊藤だろうが、小橋が山田番手勝負に出るとも思えない。
展開は金子が主導権を取って、山田が6番手から捲るのであろう。思うに後閑は金子を残す事を念頭に置く「競輪道」の持ち主と信じる。
高木が山田の動きに併せて踏み込むと、山田は東出にブロックされるか、それ以上に高速回転で内林を連れて行くことが出来るであろうか問題である。
狙い目は、ズバリ高木の勝機と見ている。ヒモはスジで東出、捲る山田、地元内林の根性、復活した小橋の差し脚あたりだろう。余裕があれば裏も押さえたい。
高木−東出(3-5)、高木−山田(3-2)、高木−内林(3-9)、高木−小橋(3-7)の3番車から狙いたい。