競輪一発勝負



久留米「共同通信杯」決勝 98年01月27日

1神山雄一郎栃木 61期逃捲
× 2馬渕紀明 愛知 68期逃捲
3小嶋敬二 石川 74期逃捲
  4高谷雅彦 青森 67期逃捲
  5東出剛 千葉 54期差脚
6郡山久二 大阪 55期差捲
 7十文字貴信茨城 75期逃捲
  8西川親幸 熊本 57期差脚
9後閑信一 群馬 65期差捲

何だ、終わってみれば関東ラインで1神山2後閑3十文字だ。

 地元地区の西川がぽーんと出て誘導員を追っていく、後続は牽制状態になって前受けを嫌っている。
高谷−東出−西川、十文字−神山−後閑、小嶋−馬渕−郡山で青板を通過する。 バックで小嶋−馬渕−郡山が中段を取りに上昇すると、十文字は引いて行く。
 赤板は、高谷−東出−西川、小嶋−馬渕−郡山、十文字−神山−後閑で通過するが、十文字は直ぐさま巻き返しに出る。 小嶋も踏み込んで行く。十文字が先頭に出るとペースが緩み後続は団子状態になって打鐘を向かえる。 ジャンで十文字が一気に動いて神山−後閑が出切ると、アウトから小嶋が馬渕を離してフルスピードでやって来る。 馬渕はマーク屋ではなく小嶋の踏み込むタイミングに合わすことが出来なかった。 小嶋が先頭に出ると十文字が番手に填る格好になった。
 小嶋−十文字−神山、馬渕−後閑−郡山−高谷−東出−西川になって、高谷が第2コーナーから捲り上げるが届かない。 小嶋も疲れて、十文字−神山のワンツーになるかと思えたが、直線鋭く神山と後閑が伸びて大本命になりました。
 神山の強さが目立った競争である。それにしても中部近畿のもろい連係に愚問を感じさせる。 小嶋が単騎に成ったのが敗因である。高谷も捲るがどうにも成らなかった。

神山−後閑の車連(1-9)は430円、枠連(1-6)は400円で車券でした。



熾烈な主導権争いで、ライン3番手は後閑の頭に期待したい。

 メンバー的に面白そうな競争に成りそうである。自在に動ける選手が並んでいる。 関東ラインは最強ラインになって、十文字に神山と後閑で落ち着きそうである。 東出は相性抜群の高谷番手勝負に出る。神山−後閑に遠慮しているのであろうか、そんな心配は無い。 十文字と高谷を比べると私も高谷に付けるであろう。3番手に九州一人位置のない西川が切り替え無しマークで勝機を伺う。 中部近畿ラインは小嶋が前で馬渕が番手である。3番手に郡山がガードを固める。
 並びは、十文字−神山−後閑、高谷−東出−西川、小嶋−馬渕−郡山と想定する。
 十文字、高谷、小嶋と誰もが主導権を握りたいと思っているだろう。 ダッシュ力ある十文字が優勢と思われるが、高谷も十文字と一緒のレースになると藻掻き合いになって潰れるパターンが多い。 高谷番手の東出がキッチリとマークしてくるのであろうか。或いは高谷−十文字になってしまい、十文字も脚を使って沈没してしまうだろう。 何故か小嶋が脚を貯めての大捲りで中部近畿で頂きも考えられる。
 狙い目は、主導権争いになって逃げ馬が玉砕。番手、番手で決まるような気がする。 久留米バンクを見ていて3番手が、或いは後方の789番手でもコースが空くとアウト強襲で突っ込んできている。 しかし自力を出せる選手ならば狙いたい。それは後閑信一であろう。十文字ラインの3番手ならば、早めに踏み込んで神山を交わす作戦に出て貰いたい。 十文字=神山では一回も決まっていないほど相性が悪い。神山がマーク屋の仕事を知らないからである。自分で行ってしまう動物的感覚が活きている。 後閑から中部近畿ライン3車に流して、神山の2着付けで行きたい。

後閑−小嶋(9-3)、後閑−馬渕(9-2)、後閑−郡山(9-6)、後閑−神山(9-1)の4点で勝負する。