競輪一発勝負
大宮記念後節、玉野記念後節
大宮記念 後節 特選 98年01月17日
× | 1 | 山田裕仁 | 岐阜 | 61期 | 逃捲 |
| 2 | 森田進 | 埼玉 | 57期 | 差脚 |
○ | 3 | 後閑信一 | 群馬 | 65期 | 差捲 |
| 4 | 高木隆弘 | 神奈川 | 64期 | 差捲 |
△ | 5 | 伊藤浩 | 大阪 | 45期 | 差脚 |
▲ | 6 | 中塚記生 | 熊本 | 63期 | 差脚 |
◎ | 7 | 神山雄一郎 | 栃木 | 61期 | 逃捲 |
| 8 | 郡山久二 | 大阪 | 55期 | 差捲 |
| 9 | 東出剛 | 千葉 | 54期 | 差脚 |
森田は神山番手を死守したが、後閑が神山を自力で差し込んで1着。
周回は、神山−森田−後閑−東出−高木、山田−伊藤−郡山−中塚で一列棒状で並んだ。
選手紹介では神山番手はイン森田−後閑、アウト東出−高木)で競り合いの様子であった。仕掛け処で東出は森田と神山の番手争い挑むと予想される。
周回で無理脚を使う必要は無いのである。森田の表情は険しくなっていた。
赤板を通過しても動きが無い大宮500バンクである。山田−伊藤−郡山−中塚がゆっくり上昇して打鐘を向かえた。
山田ラインが出切ると、東出も上昇して神山番手の地元森田に襲い掛かる。森田頑張れ!
最終第1センターから神山が踏み込んで山田を難なく捕らえると、番手は森田が意地(後閑が地元優先で一歩下がった)で確保している。
しかし東出も再度、神山番手の森田に競りかける。神山−(イン森田、アウト東出)−後閑で最終コーナーを終えて長い直線に入る。
脚を温存した後閑が強襲して神山を交わして1着、神山は微差で2着、森田も根性で3着に入った。
後閑の「競輪道」が実った。神山の番手を主張していたら地元の森田と同様に東出とグランプリ同様のマーク争いになり、神山が逃げ切ったであろう。
そして大宮500バンクの直線に自力で賭ける意気込みが勝利をもたらした。あんなに差すことが出来なかった神山を捕らえたガッツに完敗である。
森田も良く粘った、久しぶりに地元の意地を見せてくれた。
山田に何か不安が残る。グランプリ疲れから気力が出ていない様な感じである。
後閑−神山の車連(3-7)は2,060円、枠連(3-5)は1,970円で裏目千両車券でした。
東西の2分戦になり、神山番手は地元森田が主張。
先行タイプが神山と山田の2車で、東西2分戦に成りそうである。
神山には後閑が番手と読むが、此処は一歩地元の森田に譲る「競輪道」を見せてくれる余裕が在るようである。
南関は高木が前回準決で失格になって自分で動く競争を嫌って東出マークになる、東出は神山の番手を道中狙いながらの走行であろう。
東出は勝負強さを見せてくれるだろうか。地元ファンとしては前節決勝に太田、茂木と一人も埼玉勢が勝ち上がれなかった不運を森田に寄せている。
そんな東出を買える訳が無い。だが、東出と森田を比べると差が在りすぎるのである。
山田の番手は中部近畿と言うことで大阪両者の伊藤と郡山で並び、位置のない中塚が4番手で注意が必要である。
並びは、 神山−(森田−後閑、競り、東出−高木)、山田−伊藤−郡山−中塚、と想定する。
神山がグランプリ同様に主導権を取るだろうが、番手が競りになると一抹の不安がある。神山が逃げって番手に追い上げてきた山田が填る筋書きも生じる。
此処は南関両者の動きがキーに成りそうである。大宮500バンクで誰が脚を貯めて直線を強襲出来るかである。
山田ラインの3,4番手辺りがインを突いて来そうな予感もある。
狙い目は、神山を絡めて後閑と山田、伊藤の別線に持っていきたい。
神山−後閑(7-3)、神山=山田(7=1)、神山−伊藤(7-5)の4点で勝負する。
玉野記念 後節 特選 98年01月17日
○ | 1 | 加倉正義 | 福岡 | 68期 | 差捲 |
△ | 2 | 本田晴美 | 岡山 | 51期 | 自在 |
× | 3 | 滝澤正光 | 千葉 | 43期 | 自在 |
注 | 4 | 岩見潤 | 三重 | 71期 | 自在 |
| 5 | 渡会宏和 | 愛知 | 65期 | 自在 |
| 6 | 金子真也 | 群馬 | 69期 | 逃捲 |
| 7 | 濱口高彰 | 岐阜 | 59期 | 差脚 |
▲ | 8 | 佐古雅俊 | 広島 | 45期 | 差脚 |
◎ | 9 | 吉岡稔真 | 福岡 | 65期 | 逃捲 |
捲り合戦を征した中部勢、吉岡インに包まれて沈没。
渡会−濱口−岩見、金子−滝澤、吉岡−加倉−本田−佐古、で周回する。地元本田の厳しい表情が印象に残った。
赤板手前で吉岡ラインが上昇し、踏み上げて先頭に出てペースを緩める。尽かさず金子が滝澤を連れてカマシ気味にスパートする。
金子−滝澤−吉岡−加倉−本田−佐古で最終ホームを通過していくが、渡会−濱口が此処から捲り始める。第1センターで吉岡はインに包まれる。
最終コーナーで渡会が金子を捕らえると後方は縺れている。本田も自力で車を外に持ち出すが、吉岡はインで出られない。
渡会−濱口で出切ると直線はキッチリ渡会を残して濱口が差し込んで1着。加倉が強襲してくるが3着がやっとであった。
吉岡は仕掛け処を誤ってインに包まれ沈没した。F1先行を見せてください。6番車金子が滝澤のマークで行くしかなかったが、係りは良かった。
誰でも滝澤が番手に付けばやるしか在りませんよね。濱口が上り調子でやっと1着になった。
濱口−渡会の車連(7-5)は3,250円、枠連(5-4)は1,670円で中部スジ車券でした。
吉岡と加倉の福岡両者が本線だが、地元本田の捲り勝負に期待。
地元岡山の小橋が欠場で本田の頑張りを見たい。動ける車ばかりの混戦レースに成りそうである。
九州福岡両者は吉岡と加倉。地元中国勢は本田に佐古。中部勢が渡会、濱口、岩見と3車で隊列が長くなるが並びはどうなるのかなあ。
東日本勢は滝澤と金子で金子が前に成りそうである。
並びは、吉岡−加倉、金子−滝澤、本田−佐古、渡会−濱口−岩見、と考えてみた。
吉岡は立川記念@@で完全優勝確実視されていたのに雪で中止と不完全燃焼になっている。此処はその不運を打ち消すだろう。
また、久留米の「共同通信社杯」に配分が無いので踏ん張ると思える。
滝澤は和歌山記念で優勝して勢いに乗っている。地元の本田の調子が掴めないが、当然此処を目標にしてきての調整と思われる。
怖いの中部の大物キラーは岩見の一発勝負である。
狙い目は、吉岡からスジで加倉、別線の滝澤と岩見。地元の本田と佐古の意地車券ではどうだろうか。
吉岡−加倉(9-1)、吉岡−滝澤(9-3)、吉岡−岩見(9-4)、本田−佐古(2-8)の4点で勝負する。