最近読んだ本のご紹介


1997年 3月11日

磯部定治著「只見線物語」
 新潟県小出から福島県会津若松までの135.2kmが開通したのは昭和46年8月29日である。 赤字ローカル線でいつも廃止の対象になている。ここに新潟のドン田中角栄の姿を見つける。 豪雪地帯の山岳を抜けて人、文化、物資の輸送に役立つはずであったが、奇しくも自動車の普及により 乗客は減少した。
 大切なのは、交通弱者が一人でも居るならば守って行かなければならないと云う事である。 経営が成り立たないで廃止にするのは、絶対に許せない。
 越南タイムス記者の磯部さんの文章は読みやすく、感謝にたえない。残しましょう。

恒文社 1989年11月10日発行 2,300円。

ゆっくりと、ゆったりと読書をしましょう。