こういうガサツな感じのオヤジを描いてみたかったので。


 鬼頭 礼治(きとう れいじ)、享年37歳。元はとある企業のプログラマーさん。ついでに妻子持ち。交通事故で亡くなったものの、自分のやりかけの仕事を中途半端にしたまま成仏する気もなく、妻子を置いておとなしく死ぬ気もなかった彼は、事故死の翌日何食わぬ顔で堂々と出社(当然その時は大騒ぎ。本人はバレなければしらばっくれるつもりでいたらしい)。そのまま押し通してホンモノの幽霊社員として働きつつ今に至る(何と強引な!/笑)。礼治さんがキレるとポルターガイストでオフィスがめちゃくちゃになるので後片付けが大変です。そんなこんなで、今では彼の同僚もすっかり肝が座ってしまい、下手な怪談などには全く動じなくなったとか。ついでだから、礼治さんへのオリキャラさんに50の質問も見てみます?
 描くきっかけになったのは、この間図書館に行って発見した江戸幽霊画集(タイトルうろ覚え)。円山応挙の幽霊画とか、小はだ小平次とかいろいろ載っていたのデス。で、儂の中で何かがハジけまして、ここはいっちょ幽霊画でも描いてやるかという気になったのでありますが…描き上がってみればやけに健康的な幽霊になっちまいました。肌色を少し濃い目に塗ったお陰で余計に健康的。しかももはやお約束のようにオヤジだし…(笑)。