Last Updated 2003/3/3

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憧れの職業?

セキュリティ技術者って憧れの職業たりえるのでしょうか?

いや、言い換えましょう。セキュリティ技術者って憧れの職業であるべきなのでしょうか?
高木さん三輪さんのパネルで「キムタク主演のセキュリティテーマのドラマが必要」とか「憧れの職業にならないと優秀な人材が来ない」とかいう話が出ていたそうです。
しかし、その話題には少なからず違和感を覚えてしまいます。
セキュリティ技術者は、トップエリートであってはならない、と思うからです。
確かに、これほど間口が広くて奥が深い、言い換えると厄介な分野は無いと思いますが、徐々にそういう傾向が出始めていると思いますが、セキュリティの知識は普遍化していき、今の特殊なノウハウは当たり前のように現場で活用されるようになっていき、結果として全体のセキュリティレベルは何とかかんとか微アップする、というのが理想的だと思えるのです。普遍化と浸透。もちろんそうなると、一生懸命知識ベースをメンテしている現在のセキュリティベンダーが儲かる構図では無くなってしまいますが。
でも、みんながそれを目指すような職業である間は(もちろん未だ憧れられるような職業にゃ全然なってませんけど(笑))、セキュリティはまだ特殊なノウハウでしかありません。そしてそういうステイタスの間はただただ混乱があるのみ、なのでしょう。おそらく。
しかし、真にセキュリティが商売として地位を獲得するには、ノウハウは普遍的になったとしても、でもやはりタイヘンだね、専門家に任せないと、という部分で商売するようにならないと、と思います。ものすごく貧困な想像力で言えば、24時間不正アクセス監視とか、そういう部分かも知れません。もちろんもっと他にあるとも思いますけど。
そうなったときになにで商売をするのか、いや、それ以前に、いかにして今のセキュリティノウハウを普遍化していけばいいのか、教育というテーマを選んだのは、それを考えるためでもあります。

まだまだ道は遠いですが(苦笑)。

Copyright © 2002-2003 Sonoda Michio

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