山田正紀

山田正紀ってどこがフィット>自分するんだろう?
25才で「終末曲面に賽子を投げ入れて」「神狩り」をひっさげて彗星のようにデビューし天才と言われ続けていたけど、ちょっと違う気がしていたんだよなあ。
むしろ職人って感じ。
物語のツボを外してないし。文章も独特だけど、それだけでなく強烈なドライブ感があるし。これって技巧なんだよなあ。
ただ、職人芸、だけでもない。
その発想の異様さにもいつも驚かされる。異様さってでもある種の天才なのかも知れない。言い換えれば人と発想が異なる、変な言い方だけど「ピントがひどくズレてる」って印象があるんだよなあ。もちろん悪い意味じゃないけど。
そういうところはわたしが好きなアーティストに共通してる。例えばジェフ・ベックとか(山田正紀=ジェフ・ベック論(笑))。渡辺香津美にも近いかも。

ほとんど文句が無い山田正紀に、1つだけ切なるお願いがある。

シリーズモノは放り出さずに完結させて欲しい(哀願)!

なにしろ途中中断のシリーズモノが多いのだこの作家は。
孔雀王から始まって、暗黒の序章、機械獣ヴァイヴ、装甲戦士、スーパーカンサー、仮面戦記、妖虫戦線など、筋立て上完結が必要な(笑)シリーズで中断しっぱなしなのこんなにある。機神兵団や影の艦隊などが見事完結するまで、シリーズモノを最後まで書くことは無いかと思った(冗談)。
一冊に収まるくらいの連作は良く書いれくれんだけど。しかも書き下ろしオマケ付きで。
面白そうなものばっか中断してんだよなあ(苦笑)。
少年ウルフガイシリーズまで完結する世の中なので、是非完結さして下さい。

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Last Update 2000/1/15