人喰いの時代
著者 山田正紀 徳間書店(88年2月刊) 1200円
あらすじ 衝撃的なミステリ連作。呪師霊太郎シリーズの最初作。
北海道O-市を舞台に昭和初期の暗い時代に起きた奇妙な事件を、次々と解決する奇妙な名探偵。
その名探偵の記憶をワトソン役の老人がたどるという趣向が心憎い。
感想 いやー、やられましたこの作品にゃ。
最初に読んだ時点では、山田正紀の恐るべき手練れさ加減に(ミステリでは)慣れてなかったので、ほんとやられました。山田正紀がこのころミステリ書き始めたばっかで、どんなもん?と思っていたのだけど、一筋縄で行かないことがよおおくわかりました。
今は改題して文庫(ハルキ文庫と徳間文庫)になってるので、そちらで買えますが、詳しいことは調査しときます。2001/1/10記

美味礼賛
著者 海老沢泰久 文芸春秋(92年3月刊) 1400円
あらすじ 日本の料理界に比類無き足跡を記した革命者、辻静雄の半生記。
感想 痛快な料理小説。読み始めたら止まらない。読み終わるのが惜しい。出てくる料理はみな超絶美味そう(笑)。
そして、文章も美味しい。2001/1/27記

百万ドルを取り返せ!
著者 ジェフリー・アーチャー 新潮文庫(77年8月刊)
あらすじ コン・ゲーム小説の白眉。
ベテラン詐欺師に百万ドルを取られた4人組、オクスフォードの数学教授、ハーレー・ストリートの医者、フランス人画商、イギリス貴族の御曹司が詐欺師に復讐するお話。
感想 百万ドルっつっても今やそれほど大金に思えないんですが、そんなこと抜きにして面白い小説です。妙にリアルだし、登場人物たちがユニークだし。
ジェフリー・アーチャーといえば押しも押されもせぬベストセラー作家ですが、その出世作であり処女作でもあるこの小説が一番面白いのでは?なんて思ってます。(原書1976年刊)2001/1/21記

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