ハンニバル
著者 トマス・ハリス 新潮文庫(00年4月刊) 上705円、下743円(税別)
あらすじ レッド・ドラゴン、羊たちの沈黙に続くハンニバル・レクターシリーズ最新作。
FBI捜査官クラリスが再登場、羊たちの沈黙の直接の続編と言える。
FBIの政敵にハメられて窮地に陥ったクラリスに届いた手紙「いまも羊たちの悲鳴が聞こえるかどうか、それを教えたまえ・・・」。レクター博士に迫る血みどろの復讐劇の中で交錯する天使と悪魔の運命。
感想 グロいとか凄まじいとか、あるいは「あのエンディングではそのまま映画化できないので変えた」などなど前評判は聞いていたものの、どこがどう凄まじいのかわからなかったけど、読んでビックリ。
あんなエンディングだったら確かにそのまま映画化できねーわなあ(笑)。
訳者が解説でハリスの作家的成熟を指摘しているけど、そのとおり、処女作ブラック・サンデーで感じた舌足らずな感じは全く無く、不思議な感動をおぼえる傑作。
やはりミステリーなのであまり内容にゃ触れられないけど、なんかルシアン・ネイハムの傑作「シャドー81」を思い出した。(原書1999年刊行)2001/1/8記

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