2000年12月7日
2001年に関しての話し合い。

Team FONTANA RACINGと交渉中。
このチームは1998・1999年の2年間、ジャンルイジ・スカルビーニと言うライダーが走っていました。その前になると、「チーム バスコ・ロッシ」で、イバン・ゴイのチーフメカニックをItalo Fontana(イタロ・フォンタナ)が勤めていた。
11月24日
イタリア・ミラノから150km程離れたMANTOVA(マントバ)にある「Team FONTANA RACING」のガレージ兼オフィスを訪ね。オーナー兼監督のItalo Fontana(イタロ・フォンタナ)と奥さんでマネージメント担当のLaura(ラウラ)と契約の話しをするために。この日は到着が遅かったこともあり、契約の話は翌日へとなった。
11月25日
まず、こちらの契約条件を全部書き出した。何が一番の問題かというと、昨年よりもさらに円高のため、イタリア人にとって為替レートが非常に悪い事。例えて言うなら「今年のレートは1,000,000リラが50,000円」「昨年のレートであれば1,000,000リラが80,000円」と言った違いが出てしまっているのだ。僕は常に日本円での契約を前提としていたので、この辺が大きな問題となった。
その他では、このチームが今まで使用しているタイヤ・サスペンションが、僕の望んでいるものと違う点だった。具体的に言うと、僕は以前からダンロップタイヤを使用しているが、このチームはブリヂストンタイヤ。実はタイヤメーカーを変えるのって簡単じゃないんだ。チームとタイヤメーカーの信頼関係なんかもあるし、チームによっては開発費みたいに契約金が発生している場合もある。サスペンションに関しては、僕はオーリンズサスペンションを好みとしているが、このチームは以前からホワイトパワーサスペンションを使用している。この2社の違いは、金額にも大きく現れる。オーリンズサスペンションはホワイトパワーサスペンションに比べ、およそ2倍のコストがかかってしまうらしい。ホワイトパワーサスペンションは125クラスではどちらかというと量産型。オーリンズサスペンションは125クラスに限っては、アプリリアのみが装着している。サーキットでのサービスメンテナンスでも、ホワイトパワーは多くのユーザーがいるため、各々に費やす時間が限られている。対してオーリンズは、それとは違う傾向にある。
よく一般の人に聞かれるんだけど、「タイヤやサスペンションの違いってなに?」って、これは簡単に言うとライダーの乗り方やサスペンションの動きなどの好みによる違いが大きいんだ。もちろんタイヤだって、コーナリング中だって、ストレートだってタイヤは動いているんだよ。
あとはチームが条件を満たすことが出来るか出来ないかと言う事となった。チームは12月上旬には返事をすると言っていたので、はっきりした返答がありしだいHP上にてUPします。ただ正直言って、現実的には非常に難しいと言った感じだった。しかし、諦めずに返事を待っていたいと思う。


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