2000年10月11日
世界選手権第14戦 ブラジル・リオGP
決勝結果 2000年10月7日

●500ccクラスは「ケニー・ロバーツ」が初のチャンピオン獲得。
レースは6位でフィニッシュ。我慢の走りで2000年のチャンピオン争いに終止符を打つ。
これで史上初、親子での世界チャンピオン獲得となる。

●125クラス
優勝 シモーネ・サンナ
2位 東 雅雄
3位 宇井 陽一

レース序盤、宇井・ジャンサンティー・東・サンナ・ロカテリで、トップグループを形成。
レース中盤、ロカテリは、マシントラブルによりリタイア。レース後半、宇井選手はミディアムタイヤを装着していたため後退し始める。それまで大きな動きのなかったトップ集団は、最終ラップに順位を目まぐるしく入れ変えながらのラップとなった。そして最終ラップの最終コーナーでジャンサンティーが転倒し、1位でチェッカーを受けたのはサンナ、2位にはジャンサンティーを交わした東選手、ジャンサンティーの転倒により3位には単独4番手走行だった宇井選手が入った。
サンナは雨のカタルニアGPに次いで、今季2勝目。
東選手はここのところ上り調子。昨年の茂木GPでは優勝しているので、今季初優勝の期待。
宇井選手、我慢の走りが結果として3位となったと思う。無理をしないで完走すればいい事もある!ロカテリがノーポイントとなったので、チャンピオン争いはまたまた混迷となった。まさに直接対決!

●250クラス
優勝 加藤 大治郎
2位 宇川 徹
3位 マルコ・メランドリー

レース序盤、加藤・宇川・メランドリーが早々と抜け出しトップグループを形成。残念なのは中野選手が出遅れてセカンドグループに埋もれてしまった。ジャックはプレッシャーなのか焦りなのか転倒して最下位に順位を落として再スタート。この後ジャックは13番手まで追い上げたが、レース中盤にバックストレートエンドで再度転倒して戦列から離れる。その頃、中野選手はセカンドグループの前に出ると、ペースを上げて後続を引き離しての単独の4番手走行。
レース終盤、ラスト3周のバックストレート手前のコーナーで加藤選手がオーバーラン、一気に順位が変動、メランドリー・宇川・加藤となる。最終ラップのメインストレートで、加藤選手がメランドリー・宇川選手の2台をパスしてトップへ。結局、加藤選手はそのままトップを守ってチェッカー。1位は加藤・2位は宇川・3位はメランドリーとなった。
宇川選手はトップスピードに悩まされ、苦しいレース展開となってしまった。
ランキングトップのジャックがノーポイントのため、中野選手が9ポイント差まで詰め寄った。やっぱり、転倒しちゃいかんのだよ!残り2戦だが、勢いは中野選手の方が断然にある!!これをジャックはどうするか?

●500クラス
優勝 バレンティーノ・ロッシ
2位  アレッシャンドロ・バロス
3位  ギャリー・マッコイ

レース序盤からマッコイ・バロス・ロッシ・阿部選手が抜け出した。マッコイ・バロス・ロッシが順位を入れ変えながら周回。レース中盤にはマッコイをうまく交わし、トップに立ったロッシが一気にスパートをかけた。レース後半になって、バロスも何とかマッコイを交わし、2番手となりロッシの追撃態勢に入った。残り3周となった時には、ロッシとバロスの差は1.3秒となった。しかしここからロッシも激しくコーナーを攻め、ベストラップをたたき出してバロスの追撃を振り切った。1位はロッシ、2位はバロス、3位はマッコイとなった。気になるロバーツは6位でフィニッシュして、500クラスのチャンピオン獲得。何位でフィニッシュしてもチャンピオンに変わりはないのだ!要するにポイントを獲得するのが大切な事。
ロッシは今季2勝目。バロスは地元で初の表彰台獲得。

●ポイントランキング
125クラス

1. ロベルト・ロカテッリ 205
2. 宇井 陽一 197
3. エミリオ・アルサモラ 170
4. 東 雅雄 138
5. ミルコ・ジャンサンティー 129
6. 上田 昇 128
7. アルノー・バンサン 124
8. シモーネ・サンナ 110

250クラス
1. オリビエ・ジャック 241
2. 中野 真矢 232
3. 加藤 大治郎 218
4. 宇川 徹 218
5. マルコ・メランドリー 132
6. アンソニー・ウエスト 127
7. ラルフ・ワルドマン 121
8. フランコ・バッタイーニ 96

500クラス
1. ケニー・ロバーツ 224
2. バレンティーノ・ロッシ 173
3. ギャリー・マッコイ 150
4. カルロス・チェカ 142
5. アレックス・バロス 141
6. マックス・ビアッジ 129
7. 阿部 典史 126
8. ロリス・カピロッシ 126