2000年9月27日
世界選手権第13戦・バレンシアGP
決勝結果 2000年9月17日

●125クラス
優勝 ロベルト・ロカテッリ
2位 東 雅雄
3位 宇井 陽一
ロカテッリは、今回のレースの主導権をすべて握っていた。スタートからトップに立ったのは、パブロ・ニエト。スタートこそ悪かったが、ロカテッリは、3周目にニエトを交わしトップへ浮上。この時のオーダーは、ロカテッリ・ニエト・バンサン・宇井・東選手。逃げ切りを計ろうとするロカテッリに、東選手・陽ちゃん(宇井選手)・ニエトらがロカテッリを追う。レース中盤の14周目に入った時、ロカテッリはペースを落として、15周目には食い下がってくる東選手の後方につく。1周程の様子見で、ロカテッリは再び東選手の前に出る。20周目あたりから、陽ちゃんは、エンジンとタイヤトラブルで後退し始める。終盤はニエトとの3位争いになる。ロカテッリは終盤トップに立つと、東選手との差を1~2秒で周回を重ね、そのままトップでチェッカーを受けた。東選手は2位。陽ちゃんもニエトをなんとか押さえきり3位。
ランキングトップのロカテッリとランキング2位の宇井選手の差は24ポイントと広がった。残り3戦だが、次のレースが正念場となりそうだ。頑張れ宇井陽一!

●250クラス
優勝 中野 真矢
2位 オリビエ・ジャック
3位 マルコ・メランドリー
中野選手がレース序盤からトップに立つと、ジャックを徐々に引き離し、最後は独走態勢を築いてチェッカーを受けた。2位にはジャック。3位争いは終始、メランドリーと宇川選手で繰り広げられたが、最後はメランドリーが宇川選手を押さえて3位になり、宇川選手は4位となった。中野選手は、今季5勝目を挙げた。前回の不運な転倒がなければ…と思ってしまう。
ランキングトップのジャックとランキング2位の中野選手の差は22ポイントと縮まった。残り3戦だが、勢いは中野選手の方が断然にある!!これをジャックはどうするか?が今後の見方。

●500クラス
優勝 ギャリー・マッコイ
2位  ケニー・ロバーツ
3位  マックス・ビアッジ
レース序盤からギャリー・マッコイが逃げに出た。2位争いは大混戦となり、ロバーツ・ビアッジ・ロッシ・チェカ・青木と言ったオーダーで激しく順位を入れ変える。終盤にはチェカがコースアウトして戦列を離れる。その後、2位に上がったロッシは最終コーナー手前のコーナーで転倒。結局、1位にマッコイ・2位にロバーツ・3位にビアッジとなった。やはりケニーはチャンピオン街道を突き進って感じかな。早ければ次のレースでチャンピオンが決定する。

●ポイントランキング
125クラス
1. ロベルト・ロカテッリ 205
2. 宇井 陽一 181
3. エミリオ・アルサモラ 162
4. ミルコ・ジャンサンティー 129
5. アルノー・バンサン 124
6. 東 雅雄 118
7. 上田 昇 118
8. ジーノ・ボルソイ 95

250クラス
1. オリビエ・ジャック 241
2. 中野 真矢 219
3. 宇川 徹 198
4. 加藤 大治郎 193
5. マルコ・メランドリー 116
6. アンソニー・ウエスト 116
7. ラルフ・ワルドマン 111
8. フランコ・バッタイーニ 87

500クラス
1. ケニー・ロバーツ 214
2. バレンティーノ・ロッシ 148
3. カルロスチェカ 141
4. ギャリー・マッコイ 134
5. ロリスカピロッシ 126
6. アレックスバロス 121
7. マックスビアッジ 118
8. 阿部 典史 113