YAMAHA SRX600 SRX600.jpg
 所有期間: 1994.08 〜 1995.03
 購入価格: 23万(込み)
 機関性能: 水冷4スト単気筒 37ps
 TS200Rで片道30kmの通勤を繰り返しているうちに,こりゃTSがもったいないと思いはじめ,4スト通勤バイクの購入を検討.2台所有となると置き場所も考えなくてはならず,コンパクトであることが第1条件.それから安価であること.おまけに大排にも乗りたかったので,選択肢はSRXしかありませんでした.購入したのは1型,キック始動モデル.
 カタログ上の馬力は37psと大したことはありませんが,なにせトルクが有り余っているので非力さは全く感じませんでした.特に発進加速は爽快そのもの.峠道でもずぼらなシフト操作でなんなく走ってしまうおおらかさがあります.大排単気筒ということで予想していた振動も割と押さえられていて,ワンクッション挟んで伝わってくる様な心地よいものでした.とはいえ80km/hを越えるとさすがに振動でミラーが見えなくなりましたが,これはまあ愛嬌でしょう.燃費は街乗り25km/l,長距離30km/l と申し分なく,車両代と維持費を併せて年間の会社支給交通費で賄えてしまえました.ハンドリングはナチュラル.ただリアサスが弱いのかコーナリング中の挙動が安定せず,受けた衝撃が収束するまで間があるような感じでした.
 このバイクは女性ユーザーにも受けが良かったのではなかったかな?.小柄な車体のおかげで身長178cmの人間には窮屈でしたが,すり抜けらくらくで日常では文句なし.ただ長距離はさすがにしんどく,東京〜木曽1泊単独ツーリングでは腰がえらく痛みました.とどめは帰り路,疲れた体の下り坂ブレーキングでぎっくり腰をやってしまいました.う,やられたって感じ(やった人間にしかわからないよなぁ).近くの薬局で買った湿布を貼っての残り200kmは,まあ,なんともいいようのない不安と孤独感を伴った行程でした.教訓:体にあったバイクを買いましょう.
 '95年3月,会社に辞表を提出.同時にこの通勤バイクも不要となり,知人に売却しました.[05.29,1998]