ボタン天伯山神社と土に挑む男の像

開拓当時の様子が知りたいのですが,どこかに当時の資料が保存されていますか。

豊橋市天伯町に天伯山神社がありますが,
その境内に豊橋市開拓記念館があります。
この記念館は,天伯原開拓35周年を記念して,
昭和55年10月に建設されました。
館内には,開拓当時の写真,
農耕具や生活用具などが収められています。

小学校の4年生は社会科で開拓の学習をしますが,
毎年,市内の多くの学校が見学に訪れています。
見学する場合には,
事前に,豊橋農協天伯原支店に申し込んでください。

また,天伯山神社の境内には,
「土に挑む男」の像が建てられています。
これは,開拓30周年を記念して,昭和51年1月に,
旧天伯原開拓農協の組合員が建てたもので,
力を合わせ,苦しみを乗り越えて,
荒野を切り開いた開拓者の姿を表しています。
tenpakusan291.jpg/天白山神社
天白山神社

入植したのが昭和20年なので,一昨年が入植50年目ということになりますね。

一昨年が,開拓50周年にあたります。
入植後,開拓団ごとに開拓農協がつくられ,
今では合併して、開拓農協の支店となっていますが,
その支店単位で記念行事を行ったようです。

特に,天伯原支店では,一昨年11月に記念式典を開きました。
また,その記念事業として,
天伯原開拓50周年記念誌「天伯原」という本を刊行しました。
戦前豊橋地区南部に展開していた軍隊の様子から,

入植当初の開墾や生活の様子,開拓農協の働き,
現在の天伯校区の様子等が詳しく綴られています。
実は,わたしも執筆を担当させていただきましたが,
開拓をされた人たちは,どなたも当時のことをよく覚えてみえて,
取材にも快く応じて下さいました。
何より,
自分たちがこの地を切り開いたという自負があるようでした。

★ 郷土を切り開いた人々の歴史を,
私たちもいつまでも胸にしまっておきたいものですね。

tutini-idomu288s.jpg/土にいどむ男の像

※このページは,
 1997年1月放送のFM豊橋「ふるさと発見」校区めぐり(高師台中学校区=萩さん担当)の
放送原稿を使用しています。
あっちこっち愛知 ☆高師・天伯原の開拓

現在は,豊橋市内の農協はすべて,合併して豊橋農協になりました。
 開拓50周年は,1995年(平成7年)のことになります。