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Q 「高師小僧」が愛知県の天然記念物に指定されている ということですが、 「高師小僧」というのはいったいどういうものですか。 |
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A 「高師小僧」とは, 高師原から天伯原にかけて分布する粘土層から多く産出した もので,褐色をした鉄のかたまりで, 雨で高師原の土が流された後に立っている様子や, 形が幼児や動物に似ていることから、この名前がつけられました。 高師・天伯原の土壌は,鉄分の多い土壌ですが, 地下水にとけていた鉄分が,地中の植物の根や茎のまわりに 水酸化鉄として沈殿したものです。 管の形,木の枝の形 丸い形などさまざまな形のものがあります。 大きさは,直径2〜5cm,長さ1〜10cmぐらいがふつうですが, 大きいものは,直径が30cm以上のものもあります。 |
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Q 「高師小僧」自体は、めずらしいものですか。 |
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A 高師小僧は, 同じような土壌の日本各地で産出したそうですが, 高師原で特に豊富に産出したことからこの名前がついたそうです。 いわば,高師小僧の発祥地として,昭和32年10月に, 現在の高師台中学校校庭の南側約165uが, 愛知県の天然記念物に指定されました。 高師台中学校の体育館建設工事のときには, たくさんの高師小僧が掘り出されたそうです。 しかし,現在では,宅地化が進んだり,畑になっていたりして, 高師小僧の採集はあまりできなくなりました。 |
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※このページは, 1997年1月放送のFM豊橋「ふるさと発見」校区めぐり(高師台中学校区=萩さん担当) の放送原稿を使用しています。 |
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★あっちこっち愛知 ☆高師・天伯原の開拓 | ||||
なお,現在は隣接の浜池公園一帯も,天然記念物の指定区域となりました。 |