ボタン御幸神社と花祭り

花祭りというのは、どんなお祭りですか。
miyuki05.jpg/花祭り

花祭りは北設楽地方に伝わる祭りで,
古くは今から400年前に行われたという記録があるそうです。

子供が手に鈴を持って舞う花の舞から始まって,
山目鬼や榊鬼の舞など,
冬の一日,夕方から明け方まで,
一晩中テーホヘテホヘと舞い続けます。
花祭りの鬼は,
人々の願いをかなえてくれる神様の姿と考えられています。

舞い方や祭りの行われる日は,
集落ごとに少しずつ違っていますが、
山村の過疎地も,
この日ばかりは都会から帰省した人々や観光客でにぎわいます。

奥三河地方で行われる花祭りが,
どうして御幸神社で行われるのですか。
miyuki04.jpg/花祭り

御幸神社は,
戦後の開拓で北設楽郡豊根村から
この地に入植した岩西開拓団の人たちが,
昭和24年に開拓の守り神として,
豊橋市西幸町に建立したものです。

つらかった開拓もこの頃には軌道にのり,
生活に少しずつゆとりができてくると,
入植者たちも娯楽を求めるようになりました。
そして,
豊根村出身の人たちは,ふるさと豊根村をなつかしみ,
一年の感謝や来年の豊作などを祈って,
郷土の祭り「花祭り」を行うようになりました。

鬼の面など花祭りの祭具は,
佐久間ダムの建設でなくなった部落から譲り受けたもの
だそうです。
御幸神社の花祭りは,
豊根村を流れる大入川水系各部落の花祭りの長所を集大成
したものだそうです。
※このページは,
 1997年1月放送のFM豊橋「ふるさと発見」校区めぐり(高師台中学校区=萩さん担当)の
放送原稿を使用しています。
あっちこっち愛知 ☆高師・天伯原の開拓

※御幸神社の花祭りは,毎年1月4日に行われます。興味のある方は,一度お出かけになるとよいかと思います。