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2K年02月 


 

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突然ですが、二月中旬からイタリアへ行くことになりました。行くのはフィレンツェのみですが、どうせ行くからには、あっちから通信ができるかどうか試してみよう、と思い立ちました。そのあたりのことをまとめておけば、あるいは誰かの役に立つかもしれません。

ただ、この話は現在進行形で続いていますので、実際にはどう転ぶか分かりませんし、もしかしたら全然うまく行かないのかもしれません。まあ、それが旅行の面白いとこだとも思いますが。

この日記が始まるのは、2000年2月3日からです。

2月14日から19日までが旅行記になっています。日付けをクリックすると別のページに飛びますが、画像が多いので重いです。テキスト版もあります。


02月03日・下準備その1

iBookを持ってイタリアに行こう、と決めた。機内ではMP3の音楽で退屈を紛らわし、現地ではその日に見たものや行ったところ、食べたものなどの情報を、忘れないうちに書き留め、もしうまく行くなら通信してみよう、と思うのだ。たぶん、私や妻の性格からして、そう何度もこういう経験をすることはないだろうが、それでも何かも役にはたつかもしれない。

そもそもPowerBookやiBookが本当にモバイルパソコンなら、国内だけではなく、海外でも容易に使えるはずだし、それを検証してみるのも、きっと面白いはずだ。

そんな風に思い立って、最初に始めたのは、iBookのハードディスクのMP3を溜め込むことだった。手持ちのCDの中から、お気に入りのものを十枚ぐらいみつくろって、少しずつハードディスクに溜め込んだ。全部で1GBぐらいになったが、増設したおかげで、まだ全然余裕がある。これで最初の目的はクリア。
二番目の目的については、海外で普通にiBookを使えればいいわけだ。これには、電源アダプタの問題があり、それから電圧が問題になるようなら、変圧器も必要。もし電源が使えなかった場合や、移動しながら長時間使用するのであれば、バッテリの予備も必要だ。
三番目の問題となると、さらに色々と準備が必要そうだ。何しろ、海外からアクセスするために、いったい何が必要なのか、そこから勉強していかなくてはならない。

ということで、今日はソフトバンクから出ている「はじめての旅先通信」という本を買った。1980円。同じような本がもう一冊あったが、同じぐらいの価格であったし、発行年月日が「はじめて・・・」より古かったので、こっちを選んだ。国別に通信事情が掲載されていて、なかなか役に立ちそうな感じ。

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02月04日・バッテリなど

Appleでは、iBook用のバッテリを販売しているが、16000円と高く、もし現地でちゃんと電源プラグを使えるようだったら飛行機のぐらいしか使い道がないので、買わないでおくことにした。その代わり、飛行機の中でノートパソコンを使うための道具を売っているサイトを発見した。このリンド社では、Appleのみならず、主要ノートパソコンに対応したプラグをそろえている。それがみな、飛行機の中及び自動車の中でパソコンの電源を取るためのものなのだ。特に機内の電源コンセントというのは、機内でしか使用できない機具専用に作られているから、ふだん使っている電器製品にかんしてはお手上げだから、これは便利なプラグじゃないかと思う。値段も100ドルを切っていて、それほどばか高い、という感じはない。
ただ惜しむらくは、汎用性に欠ける、という点だ。常に飛行機を利用している「えぐぜくてぃぶ」ならともかく、数年に一回程度の旅行しかしない私としては、あまりに無駄な出費になる。車も使わないしね。もうひとつの問題は、すでに旅行まであまり日にちがなく、オンラインで注文したとしても、出発までに手許に届くか、ちょっと不安なのだ。今まで海外に頼んだ品物も、一ヶ月やそこらかかることも、決してまれではなかったしね。
そんなわけで、こっちも今回はパス。今日の日記は、買わなかったものの話ばかりになってしまった。

昨日買った「はじめての旅先通信」は、なかなか参考になる。イタリアは、通信事情が最悪、というわけではないが、あまり恵まれた国でもないようだ。うーん。まあ通信は三番目の目的だから、だめもとでも構わないけれど・・・。

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02月06日・各種プラグを購入

秋葉原にて、必要なプラグなどを購入した。
まずはLAOXのコンピュータ館で各国に対応したコンセント「サスコム」を2800円で、それからRoadWarrior社のモデムセーバーLTを3480円で、さらに迷ったあげくインラインカプラを24800円で買った
最初のふたつは予定通りだったが、最後のカプラ。店頭のショーケースには、普通のカプラもあって、これはこの後に行ったアイ・ツーよりやや安かった。もし確実に通信をしたいのであれば、音響カプラは必携なのだが、もしカプラを使う状況だとしたら、使えるのはせいぜいがメールで、ウェブブラウジングなどは、その速度からいって到底無理だ。メールを読むためだけのために、これが必要だろうか、と悩んだのだ。そもそも使い方にこつがあるようだし。
そんなわけで、カプラはもうしばらく悩んでから、購入を決めようと思い、その代わりに、まずはインラインカプラを買うことにした。ただ、これも二種類商品があって、ひとつは一万円を切る価格になっていた。だから最初は、当然その安い方にしようと思っていたのだった。ところが店員が、この商品だと海外のビジネスホンに対応していません、と言う。たったそれだけのことで、一万円以上価格が開くのがかなり気になったのだが、いくら持っていっても、使えないのでは仕方がないので、この高価な方を買うことにしたのだった。
その後、音響カプラの中古品でもないかと思い、秋葉原を散策した。今日は日曜とあって、出店も多く、あまり大きな声ではいえないが、名前がWではじまるOSの98SEとか、NTとか、そういったソフトのOEM版まで堂々と売られていて、やはりWindows2000の発売が近いからかな、などと思った。
散策していたのは、カプラだけが目当てだったのではなく、海外通信の必需品が、もうひとつなかったので、それを買おうと思っていた。それは、電話のモジュラージャック変換プラグ。これはLAOXにもなかったし、ここならあるだろうと思っていたイケショップモバイル館にもなかった。イケショップには、音響カプラもなくて、「モバイル館だっていうのになあ」と、何か釈然しない気持になった。
だが、そういう傾向はどこでも同じのようで、「モバイル」を銘打った店に入っても、携帯電話やPHS、携帯端末といった機器、それも日本国内で使用するものだけしか売っていない。うーん、日本だけしか通用しないモバイルねえ。まあ、それはそれで間違いではないけれどね。
電話や通信の本を色々と読んでいると、日本の携帯電話は、海外で広く使われているタイプと異なる場合が多いみたいだ。Cdmaoneだっけ、あれはヨーロッパなどではかなり普及しているみたいだが、Docomo方式はあんまり使われていないとか・・・まあ、携帯電話もPHSも持っていないのだから、あれこれ言っても仕方ないし、不正確な情報かもしれないけれど。
とにかく、あちこち探し歩いて、ようやく見つけたのがアイ・ツーという店。LOAXにあったものも、みんなここにはあったから、最初からここにくればよかった、と思った。ただし音響カプラは、LAOXの方が安かったが。
ここで目当てのモジュラージャック変換プラグのイタリア仕様を1400円で買った。これで、いちおうは通信に必要なものが揃ったわけだ。あと、オプションとしては変圧器とコンセントタップかな。ただ、変圧器は、ことiBookにかんしては必要無いらしいことがAppleのサイトからの情報で分かった。iBookは、最初から各国で使えるように、ユニバーサル電源になっていて、イタリアの電圧である220Vには対応していたのだった。となるとコンセントの延長用タップ、それに音響カプラがあれば万全、ということかな。
ここまでそろえた機材で、たぶん通信の確率が五分五分ぐらいにはなったと思う。悲観的かもしれないが、あんまり期待していって、全然通信できなかった、ということになるとがっかりしてしまうから。

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02月09日・デジカメの悩みなど

今日になって気づいたのだが、朝日ネットで接続する場合、海外からのアクセスではウェブページの更新ができないのだった。ということは、例え通信に成功しても、リアルタイムでのフィレンツェの状況をレポートすることはできない、ということだ。ううー、残念。仕方ないので、何かアップする時は掲示板に書込むことにする。で、帰国後に正式なページに作り直すことにする。うん、これならOKだろう。とはいえ、まだネット接続がちゃんとできるかどうか分からないのではあるが・・・。

その関連で、現地から美しい(多分)町並みなどの写真をウェブページにアップしようかな、と思っていた。これは上記のとおり、絶望的なのだが、ただ個人的に友人達に添付ファイルとしてメール送信することは、もしかしたらできるかもしれない。
ということで、「安い」デジカメを物色している。安いもの、というのは、もちろん予算のこともあるけれど、高いのはすぐに使いこなせるかどうか分からないし、万一盗まれたら大変だし。ということで、KODAKのDC215あたり(29800円)にしようと思っていたのだが、これが何と、シリアル接続で、iBookのUSBポートからは繋がらない。変換ケーブルでもあればいいのだが、それ持っていって、やはり何かトラブルがあったとしたら、わざわざ国際電話で日本のサポートに電話するはめになってしまう。
ということでUSB接続のできるデジカメを探したら、同じコダックのDC240iがあった。だが価格が45000円から50000円ぐらいと、DC215のいっきに倍ぐらいの価格になる。でも、ケーブルとか他に必要なものは全部揃っているし、うーん、悩むなあ。

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02月11日・デジカメ購入

デジタルカメラを買った。迷っていたコダックのDC240iで、30Mのメモリカードやケースなども一緒に買ったため、合計で57000円ぐらいの出費になった。でも本体は44800円と、秋葉原でたぶん一番安いLAOXで選んだのだった。
コダックのサイトを見ても、「iMac対応」とあちこちに書いてあるくせに、iBookの名前がどこにも載っていない。そのこともあって、店頭でもしばらく悩んだのだが、結局店員の「コダックのサイトからソフトのアップテータをダウンロードすれば使えます」という言葉を信じて、購入に踏み切った。結果として、正解だった。
ただ、コダックのサイトに置いてあるアップデータにも、iBookの名前は書いてなかったため、これではお客さんを逃がしてはいないかな、などと思った。余計なお世話だが。
ともあれ、このアップデータのおかげで、iBookにも簡単に接続でき、またテータ転送もうまくいった。ただ、最高画質で転送すると、けっこう時間がかかるのは意外だった。シリアル接続だと、この数倍の時間がかかるというから、やはり230iにしておいてよかった、と思った。
本体の使い勝手については、わりあいと分かりやすい。外見が外見(スケルトン)なので、おもちゃっぽい感じがどうしても否めないのだが、それなりに機能は充実しているらしい。画質はどうかというと、だいたいこんな感じで、まあまあかな、と思っている。外観のちゃちさも、海外で使うことを考えると、かえって泥棒の的になりにくいかもしれないので、かえって有用かも知れないしね。とにかくこれで旅行前の買い物はおおかた終ったので、後は数日後に迫った出発に備え、荷造りなどしようかと思っている。 TOP of PAGE


02月13日・AT&T加入

いよいよ明日が出発となった。最後にメインのISPの他にもうひとつ予備のプロバイダを探して加入しておこうと思った。それも、GRICだかiPassだかに加入していて、海外からの接続に実績のあるところがいいな、と考えた。
そこでGRICのウェブページにて、加入プロバイダのリストを確認し、いくつか調べてみた。接続料金が通常の利用料金のうえに加算されるようになっているが、ISPによって20円/分の場合と30円/分の場合とあり、また、なかには最低料金が設定されていて、たとえ一分しか使わなかった場合でも、それだけの金が取れラル、というところもあった。
この中から、20円のところを探し、さらに国内でも千葉にアクセスポイントがあり、低料金のISPを探していったら、だいたい二社ぐらいにしぼれた。もうその一方にほとんど決めていて、そこにオンラインサインアップしよう、と思っていた。
でもここでふと、グリックのダイアラーってどんなものだろうと確認してみたくなった。一部のISPでは、Windows用しかない、とか書かれていたので、不安になったのだ。そこでもう一度グリックのページにアクセス。なぜかすごく重い動きで時間がかかってしまったが、ようやくダイアラーのダウンロードページにたどりつき、詳細情報を確認した。
小さい字で、MacOS9には対応していない、と書かれていた。
普通ならこれは問題にはならないのだが、iBookでメインに使っているのはOS9だ。これでは接続するたびに起動ディスクを変更して、8.6に戻さなくてはならない。さらに、普通に使っている状態でイタリアから接続できるかどうか試すのが目的なのだから、これでは情報としての有用性に欠けることにもなる。
ということで、グリックの接続は諦め、代わって海外のアクセスポイントが豊富なプロバイダからの接続を考え、探した結果、AT&Tにたどりついた。ここならイタリアのアクセスポイントも豊富だし、サブのプロバイダとしては、十分な気がした。
ここも海外接続に付加料金がかかるのはグリックと同じだし(20円/分)、加入料金と一月の接続料金をあわせると5000円になってしまうが、カードの後払いだし、これ以上探しているひまもないので、よしとしよう。
といったところで、旅の準備もだいたい終り、後は明日以降の日程に備えて、早く休むことにしようか。
前にも書いたが、もし接続ができたとしても、この日記をそのまま更新することはむずかしそうなので、掲示板へ続きを記入しておいて、正式な更新は帰国後、ということになりそうだ。さて、うまくいくだろうか。わくわくする。

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