GW実機日付変更テスト


投稿者 KawKaw 日時 1999 年 4 月 28 日 23:44:43:

 たま〜に投稿している者です。

 このボードが壊れている間に下記文書を別のY2Kボードに投稿しました。
 ホントはここに投稿するつもりだったんですが、壊れてたもんで。反則かもしれないですが、こちらにも転載します。

−−− 転載START −−−

 ゴールデンウイークの連休にY2Kの実機テストを実施する所が多いようです。(うちもやる。)

 実機テストというのは、本番マシンの日付を2000年某日に設定して実際動かしてしまうことです。2000年で動かすと、2000年のタイムスタンプがついたり、2000年のログができたりで、どこでどういうことになるか予想がつかない。そこで、OSを含めた全システムのバックアップを事前に取っておき、事後に戻すということになります。もし戻らなかったらアウトですから、実は相当な危険を伴っています。

 メインフレームのきちんとしたアウトソーサなんかだと、半年くらいかけて準備をしています。具体的には、バックアップのリハーサルやシステム戻しのテストなど。バックアップのためだけに専用OSを生成して、その専用OSのテストとかもしているみたいです。
 また、ある程度の規模のシステムでは、バックアップと戻しでそれぞれ丸一日(場合によってはそれ以上)かかるので、予備日(絶対必要)を含めると、テスト自体には一日位しか割けません。きちんとした所は、予めテストの目的・確認ポイントを限定して、整斉と計画を進めています。

 きちんとしてないとこは、ゴールデンウイークの一ヶ月くらい前に、突然上からヤレ!!という命令が降って来ます。(役員が「ヤル」と言っちゃったからとか、大体そういう理由。あと、「よそがやるから」とか。)
 こうなると、環境周りの担当者やメーカーSEは睡眠時間及び休日ゼロになります。(それでも準備が間に合うか怪しい)
 また、こういうところでは、通常のテストも進捗してない場合が多いので、この時とばかりいろんなテストを、なんでもかんでもいっぺんに突っ込もうとします。で、IT部門の全担当者がパニックに陥る。(ポイントを絞らないので全員参加状態となり、ゴールデンウイーク直前に出社命令が強権発動される。準備も間に合わないから、ぶっつけ本番となり、テストになるんだかどうだかよく解らない場合も。)

 そういうことをしていると、テスト当日は相当の混乱が予想されます。バタバタしただけで、結局何が確認できたのかよくわからなかった、なんてことになりかねない。

 当日混乱するのはいいけど、バックアップ・その他環境の戻し漏れによるトラブルも懸念されます。トラブルを出さないよう準備するんだろうけど、ムチャな所は多少準備不足でも突っ込むから心配。


 以上、見聞きした範囲での、実機テストの良い例・悪い例を挙げてみました(実例)。
 ともあれ、連休明けの5月6日(木)は要注意です。

−−−転載END −−−


 私は、実は、きちんとしてる(とはあまり思えない)とこのメインフレーム環境周りの担当者でして、ここ一ヶ月ばかりは休みなしでしたが(平日休んだりはした)、何とか環境面の準備だけはできたので、今週末、突っ込みます。

 環境周りの担当者としては、OSやOSに準ずる通信系・DB系のシステム(メインフレームで言うDB/DCシステムってやつとか)の確認が取れれば、とりあえずOKだと思っています。が、上に書いたような事情でアプリのテストも全員参加でテンコ盛りにしようとしているので、これが見物。
 うちの場合、プログラム修正は完了した(ことになっている)ものの、その後のテスト(PGM修正の有無にかかわらすやるやつ)はあまり進捗していない状態です。ところが、PGM修正完了なもんで(ってことになっているだけだけど)、IT部門の中では「Y2Kはもう終わり」といった気分が蔓延しているような気がしています。(片手間体制及び目先のテーマ目白押しのため、もう勘弁してよというのが正直なところかも。)

 こんな状態でいきなり2000年に突入してどんなことになるか、とっても心配と言うか、楽しみと言うか・・・・

 結果、是非ご報告したいと思います。




Re: ある IT 部門の本音


投稿者 KawKaw 日時 1999 年 4 月 30 日 11:59:00:

> プログラムの修正を終えてしまった以上、多少訂正誤りはあるにせよ、
> 高いコストをかけてテストをするよりも、早く本番を迎えて事後に
> 対応したほうが安あがりという認識が、私の周囲では一般的です。

私の場合、「プログラム修正完了」をあまり信用していません。
理由は、

 (1)要修正PGM洗い出しの精度の問題。
   ソースを文字列検索しただけなので、絶対に漏れがある。

 (2)「修正完了報告」がホントに信用できるか怪しい。
   「完了報告」自体、単なる自己申告なので、100%信用していい
  ものかどうか...
   後で修正しようと思ってその場をウソで凌いでおいて、
  ウソついた本人がウソついたことを忘れてる場合もあるの
  ではないかと、私は見ている。

 私自身はアプリの維持・開発をしている訳ではないので、多少穿った見方になっているかもしれません。

 あと、うちのアプリの人間も、「トラブっても後で何とかすればいい」と楽観しているみたいです。私も多少のトラブルなら何とでもなると思っています。しかし、それが一定量を越えて、しかも特定担当者に集中したりすると、収集不能になるのではないかと危惧しています。
 そこはフタを開けてみないとわからない所ですが、どうせ開けるんなら早めに開けときたいですよね。そういった意味で、今度の日付変更テストで実態が明らかになるんでしょう。

 意外と何でもなかったりして。(そうは思えないんだけど...)



[Back]