オジさん「これ大きいね?排気量は?」

  自分「800ccです。」

オジさん「これだけ背があって足着く?」

  自分「ベタっとは無理ですねぇ」

オジさん「膝が良くなくっちゃ乗れないな。
     俺もナナハン乗ってたんだけど、膝悪くしちゃったからさ。」

  自分「あぁ、そうなんですか・・・」

オジさん「これはドコの・・・」

っと言いながらオートバイに近づいていくオジさん。
途中から左手を前に出し、人差し指がBMWのエンブレムに近づいていく。



オジさん「ゲル公かっ


ゲ?ゲッ、ゲル公?
ゲルマン人のゲル公??

いや、僕の中では「バイエルンの貴婦人」「貴婦人」なんですけど・・・
ゲル公ですって!?
なんだか「貴婦人」が犯されてしまった気分・・・オジさん「この辺りのポリはよ・・・」


  ※※ ここからオジサンの白バイに捕まった話が・・・、中略 ※※


オジさん「前、文句いったんだよ。
     そしたら俺が車乗ってる時に、ソイツが俺を見つけたらしくって、
     家の前まで着いてくるんだよな。
     ほら、オレ住職でわかりやすいから」

スルっと取られるニット帽。イエス、スキンヘッド!
スキンヘッドに口髭。
さっきまでなんとなく温和そうに見えていたオジさんが、
ちょっと怖い人に見えてくる。
昨年末の番組のせいか「安田大サーカス」のクロちゃんを思い出した。

オジさん「じゃ、気をつけて」

  自分「ありがとうございます」


・・・、複雑。まぁ、良い人だ。

きっと戦前・戦中くらいに生まれた人なんだよ・・・、
って、ドイツ味方じゃねーか!

「バイエルンの貴婦人」、
「貴婦人」の魅力がもたらした記念すべきファーストコンタクト。
そしてその場で僕の「貴婦人」は犯されてしまうのでした・・・。


後、先輩と合流。

住職事件を告げると、
はや、先輩からも「ゲル公」呼ばわりされている「元・貴婦人」。

あぁ、悲劇の「元・貴婦人」。
敗戦国の気分というのは、このような気分を言うのでしょうか・・・。

その後、「この顔ガンダムっぽいですよね」と言ってみるものの、
「どちらかというと量産型の・・・」
え〜っ、ジムなの〜??

         「呼んだ?」

似てるかも・・・

日は落ちかけ、撮影には不向き。
気温低すぎて、何処かに行く気にもなれず、
何もせずに帰ることにしたのでした・・・。(なので、まともな全体写真がまだ無い。)

もうちょっと気温が高かったら、きっと夜遅くまで走っていただろうなぁ。


そして帰路、
このオートバイに関するHPは真面目っぽい文章で作成しようと思っていたものの、
「こんなことがあったら、無理だよぉ〜」と思いなおし、
途中から文体変更。

開き直りの境地に入り、
「ゲル公ですが、なにか?」ってので良いでしょうか?先輩?

これから一緒に強く生きていこうな、元・貴婦人・・・

なんとなく涙こらえているような・・・


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