Logitec

LCM-T041A

久々に「ソソる」ブツ発見

いやぁイカす!何がってこれですよ、これ! ドライブじゃありませんよ? 知る人ぞ知る5インチベイ内臓モニタです! 周囲の「やめとけ」「こんなの何に使うんだ」「普通いらねぇって」などという罵声及び静止を振り払いつつ、 そんなのは後!とりあえず行っとけ!逆に聞くが何故買わんのだ!?って感じでGO!

むぅ・・・やべぇ

などと騒いでいたのもつかの間・・・ とりあえず実物を見て愕然としてしまいました(笑)。 私はこの商品に対し、 かつての「東芝のLiblettoの液晶部分だけ」という雰囲気を勝手に想像していました。 ・・・ところが中に隠れている液晶を引き出して見てビックリ。 4インチってのは分かっちゃいたけど想像以上に小さいんですわ、これが。 一瞬本気で「あいたたたぁ〜こりゃやっちまったかな?」と思ったほどです(笑)。 よく考えたらLiblettoは6.1インチだし、 どう考えても5インチベイに収まる幅じゃないって事に気が付くのが遅すぎ。


▲カーナビのように、こんな感じでニュルっと本体が飛び出します(手動)。

とりあえず使ってみる

まずは使ってみよう! 今後のことを考えるのはそれからだと言う事で(笑)。 とりあえず光学ドライブと同じように普通に5インチベイに取り付けて、 付属のCRTケーブル付きブラケットを拡張ベイに固定して、 その後モニタ本体背面についているVGAコネクタと、 ブラケットにくっついているCRTケーブルでPC内部を通して繋げます。 後は、付属品の短いVGAケーブルで、 ビデオカードのVGAコネクタとを繋げば完成。 前述のとおり内部を通して配線できますので、 見栄えが悪くなったりすることはありません。 ちなみに電源はドライブと同じくパワーサプライから出ている電源コネクタを使うので、 結果的にコンセントが一つあればPCとして機能するので便利。


▲パッと見はよくある普通のPCでしょ?


▲背面から見るとこんな感じ。

さて、いよいよスイッチオン・・・ お、おおっ!映った! ちゃーんと映りましたよ(あたりまえ)! 肝心の画質ですが、かなり綺麗ですね。 というか小さい分綺麗に見えて当然というのもありますけど(笑)。 4インチというサイズから当然640×480しかサポートされていませんので、 家庭用デスクトップPCとしての実用性はほぼ皆無ですが、 メーカー推奨の(笑)サーバー用動作確認モニタとしての用途にはじゅうぶんじゃないでしょうか。 私の勤務先のサーバーにも、15インチモニタがほぼ使われないままホコリかぶってたりしてますので・・・。 設置場所的にかなりスッキリしますよね。 ちょっとだけ気になったのは、 液晶自体がそれほど大幅には前にスライドしてこないので、 液晶を立てたときの角度がほぼ垂直にしかならないのが少々気になるところではありますが・・・ ただし、この辺はドライブの取り付け位置と、 ケースの形状にも多少影響しますので、 どうにでもなりますがね。 少なくとも一番上の5インチベイへの取り付けは必須とみた(笑)。


▲う〜む、なんかこの為だけにサーバー構築したくってきた・・・

そして応用編

とりあえず使い物になる事は分かりました。 そこでひねくれものの私としては、 普通に使えばいいものを、わざわざ変な使いかたをしてみました。 というよりも元々はその為に購入した訳でありまして。 私はメインにMeマシン、サブにWin2K、さらにWin98ノートと、通常は3台体制で使っております。 ところがRorandUM-1のページでも書きましたが、 趣味の一環であるMIDIファイル作成に使っているアプリケーションがPC-98のMS-DOS版Ballade3なので、 こいつを起動するとモニタの2系統出力では足らんのです。 モニタ切り替え機を使えばいいのでしょうが、 これ以上配線をゴチャゴチャさせたくないし、 かと言っていちいち繋ぎ替えるのも面倒・・・もうお分かりですね。 そうです、PC-98にコイツをぶっこんで、 スタンドアローンで(?)動く究極の省スペースMIDIマシンは作れないものか・・・ などという非常にくだらない野望がついに実現する時がきたのです(笑)!


まずはファイルベイにモニタを取り付け。 98MATEのケースの形状は若干丸みを帯びているので、 モニタがちゃんとこっちを向いてくれるかどうかが心配でしたがなんとかOKでした。 しかし!ここでモニタを出すとFDDが塞がっちまうという問題発覚! つーか買う前に気づけよオレ(笑)! まぁ、でもFDDはMIDIファイルにコンバートするときぐらいにしか使わんし、 使うときはモニタ倒せばいいだけの話なので妥協・・・


次に配線・・・と、ここでもちょっとしたトラブルが。 モニタ後部とパワーサプライ部分の隙間が思ったよりも狭くなってしまい、 肝心のVGAケーブルが繋ぎにくくなってしまいました。 出来る限りモニタを前にずらすと、「く」の字に曲がったケーブルが少々不安なものの難関突破。 さらに内部を通して外にケーブルを出さなければならないのですが、 まさか筐体に穴をあける訳にも行かず・・・というか元々そんな技量も度胸も無い私なので、 3つ全て埋まったCバスの一つを外し、そこから出すことに。 さらば、98御用達の86音源ボード・・・。 VGAコネクタは、この頃の98MATEは2段15pinなので通常は接続できませんが、 Win3.1時代の名残のVGAがたまたま刺さっていたので問題なく接続できました。 残る問題は「果たしてちゃんと映るんだろうか?」という点だけ。 はぁ・・・それにしても98のカバー開けたのなんて何年ぶりだろうか(笑)。

そして完成

緊張気味でスイッチオン・・・おおっ!映った!すげぇ!つーかやっぱ画面小せぇ! ミキサー画面(写真)が少々辛い物があるものの、 入力画面では楽譜なんかもちゃんと確認できます。 今までは配線が面倒だったり98の置き場に困ったりしていましたが、 なにより気軽に使えるようになった事が大きいです。 ちょっと気になるのはやはりモニタの角度に自由度が足りない点。 今のままだと正面からしかちゃんと見えないので、 もう少し上にも向くようにしないと辛い。 うん!じゅうぶんいける! なんか納得いかない気も・・・ いや!いける!


▲どうです?冗談抜きに「多少は」置き場を選ばなくなりましたよ。


▲ただし裏がちょっとヤバい事に・・・。こりゃひでぇ。

・・・と、今回は強引に使ってみましたが、 アイデア次第でいろいろな使い方ができる優れものではないでしょうか? 電源がパワーサプライからしか取れないのが少々厄介ですが、 この辺は秋葉あたりで小さいパワーサプライをゲットしてくれば単体でもいけそう。 最近出ている5インチベイサイズのマザーなんかと組み合わせて、 超小型デスクトップPCを作ってみるのも面白いかも。 ・・・いや、やはり素直にサーバーか、マルチブート環境に使うのが一番ベストかな(笑)。

Logitec LCM-T041A 主な仕様
パネル4"カラーTFT液晶 アクティブマトリックス
解像度640ドット×480ライン(VGA)
画素ピッチ0.126mm×0.126mm
信号入出力コネクタMini D-Sub15pin(Femail)
水平走査周波数24KHz〜32KHz
垂直走査周波数56KHz〜61KHz
寸法W148×H42×D182mm(収納時)
W148×H113×D248mm(表示時)
重量約800g
付属品外部用ケーブル、内部用ケーブル、ドライバFD

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