50系客車に属する郵便車・荷物車です。
マニ50は50系客車とともに新製された荷物車です。製造年は1977〜1982年で製造両数は236両。 郵便・荷物輸送の廃止、国鉄の分割民営化も見え始めていたこの頃によくこれだけ作ったもんだという数ですが 当時はまだ荷物列車がたくさん走っていました。 老朽化が目立ってきたマニ60、マニ36などを置き換えています。
スユニ50は郵便・荷物合造車です。 製造時期はマニ50とほぼ同じで1978年〜1983年。製造量数は80両です。 マニ50は新製でしたがこちらは改造車となっています。とはいえ台車と連結器を使っているだけ。 1984年に取扱の鉄道郵便が廃止されている中、車体は完全に新製で台車と連結器を流用しただけの改造車という名義で これだけ大量の車両を新製してしまうあたり国鉄の闇が見えますが…鉄道ファン的にはまぁありなわけで。 スユニ61などを置き換えました。
50系と同系列の折妻車体を持ち同時期に製造された車両として郵便車のスユ15(の一部)、 現金輸送車のマニ30、パレット搭載荷車のマニ44などがあります。 マニ44までいくとややこじつけ感もありますが。
「ニセコ」のセットに含まれるものです。
TR230がもろにTR50のコピーで密封コロ軸受になってません。
ので、50系のものに交換。なぜかこちらはちゃんと密封コロ軸受と台車装荷の車軸発電機が表現されてます。
オハ50とオハフ50は両側装備ですが、マニ50は車軸発電機が片側のみなので片側は切断、それっぽく復元してます。
細かいこと言うとこのTR230、台枠端部の面取りも不要で車軸発電機を切り取った側はちょうどそうなるのですが、 それは他と合わせて面取りしました。
この面取り、51形のTR230ではちゃんと改良されてたりします。。。
14系のベンチレータを別パーツ化したのと一緒に、こちらもベンチレータを別パーツ化しました。
スユニ50とマニ50を連結した客車列車の最後尾です。 1980年代山陰本線な風景。
国鉄末期の亜幹線、山陰本線、紀勢本線、磐越西線、宗谷本線あたりをやるのに欠かせない車両です。 マニ50のほうはトミックスから50系とともに実物の登場直後?くらいから製品化されていましたが スユニ50のほうは不遇で旧くはペアーハンズのキットのみ。 ようやく2000年代になってクロスポイントからプラキットが製品化されました(↓のやつ)。
「利尻」として発売された北海道形を、ASSYを本州化したものです。 ギア式の車軸発電機がついた台車を使わず、両側とも普通の台車に。ベルト式の車軸発電機をつけようとしたら、 スユニ50も台車装荷なんですね。。。ということで未取り付け。 ナンバーは薄め液でふき取って2000番台を転写してます。
一体成型で表現されている押込型ベンチレータは、トミックスPB-103で別パーツ化しました。
その後、「山陰」として本州タイプが発売、 更に「さんべ」と気が付いたらスユニ50が5両になってます。。。
上の「利尻」も本州仕様化しているためもはや区別がつきませんが、強いていうと 台車装荷の車軸発電機がちゃんと再現されてる状態になっています。
本州型のほうは、KATOの箱型ベンチレーターを使って別パーツ化しました。 工法は工作日記にまとめてます。 端面の下辺が表現されていたり、脚の取り付けボルトが表現されていたりと トミックスのPB-103よりも表現が繊細でお気に入りです。
後姿。
今回は屋根の手すりを別パーツ化しました。
取付位置はもとのモールドを参考にしましたが、もっと内側寄りだったかも。
「架線注意」はくろま屋さんのインレタです。 なかなか目立ってよい感じ。
そしてこのスユニ50、1〜16の初期型なんですよね…。 後期型は片方の乗務員室扉が電車タイプになり、郵袋室の窓は開閉式に、屋根は強制通風機が1個増設された 3個になってたりと気になりだすと気になる変わり方。 初期型の配置は九州(鹿児島)と山陰(出雲、宮原)に集中しており5両あるうちの2両を初期型に改造しようかと画策中です。
クロスポイントのスユニ50は郵袋室が下降窓の後期型(2017以降)になります。 屋根の換気扇ダクトも3個ついています。 屋根のベンチレーターはPB-103で別パーツ化しました。
塗装はいつもの、モリタの青15号です。
側面の表記です。
郵便マークは、キングスホビーのものが一番鮮やかでよいようです。
こちらも「ニセコ」のセットに含まれるものです。
車軸発電機つきのTR217は、後から発売されたKATO12系のものを使いました。
スユニ50、マニ50と同じく、ベンチレータを別パーツ化。
車端です。 貫通扉の窓はHゴム支持ではなく車体と同色の金具押さえ。
スユ15とマニ50はしっかりHゴムで色入れされちゃってるので、青15号で塗りつぶしました。
全車スハネフ14ジャンパ栓とナックルを取り付け、マニ50は検査表記も入れてます。
マニ50はテールライトを点灯化したいのですがパーツが手に入りません。。。(泣)
スユ15妻面。
ベンチレータが車端部ぎりぎりにつくので、別パーツ化が効果的です。
押し込みベンチレータはトミックスのPB-103を使ってます。 そのままつけると屋根の曲線に合わせて斜めについてしまうので、足にt0.1のプラペーパーを貼って 上辺が水平になるよう取り付けています。
トミックスのPB-103は型の抜き方向の都合で下辺が省略されており、 下辺が表現されているKATOのもののほうがよいです。が、KATOのものは取り付け穴が2個で位置だしが難しすぎ…。
スユ15とか、スユニ50とか、こんなものまで完成品で手に入るのが夢のようです(しつこい)。
あとは、オユ14/スユ16が欲しいっす。