3.「男はつらいよ」の出演者

「男はつらいよ」のレギュラー出演者の方々を紹介します。


*寅次郎の家族/くるまやの店員*
役  名俳 優 名役 柄
車寅次郎 渥美清 人呼んで「フウテンの寅」、通称「寅さん」。日本全国を商売の旅で渡り歩く渡世人。 綺麗な女性にはすぐに惚れるが最後まで独身。

■プロフィール
・生年月日・・・昭和15年11月29日
・住所・・・不定
・職業・・・自営業
・最終学歴・・・柴又尋常小学校(葛飾商業中退)
・免許資格・・・なし
・趣味・・・観劇、旅行
・スポーツ・・・競輪、競馬
・健康・・・慢性便秘性、慢性恋煩い
・賞罰・・・無銭飲食や露天商許可無し営業等

車平造 (不明) 寅次郎の父親。シリーズ開始後は既に死亡している設定の為一度も登場した事がなく、 第1作で寅次郎の兄や育ての母といっしょに写真で1カットだけ映る。第39作では障子越しのシルエット で登場。(このシーンは助監督の五十嵐敬司さんが演技)。酔っ払った勢いで寅次郎を作った為、 寅次郎に恨まれている。
ミヤコ蝶々 寅次郎の実母。京都の連れ込み宿(グランドホテル)の経営者。第2作で初登場し、 第7作で寅次郎に会いにくるが結局喧嘩別れしてしまう。第44作で寅次郎が母親の話題に触れて いるのでこの時は健在だと思われるが、詳細は不明。
車竜造
(おいちゃん)
下条正己
(三代目)
寅次郎の叔父で、だんご屋/とらやのご主人。寅次郎が家に帰ってくると必ず一度は喧嘩する事になる。 (第40作からだんご屋の名称が「くるまや(くるま菓子舗)」に変更)

■歴代のおいちゃん
・森川信・・・(第1作〜8作)
・松村達雄・・・(第9作〜13作)
・下条正己・・・(第14作〜48作)

車つね
(おばちゃん)
三崎千恵子 おいちゃんの奥さん。家族の中で寅次郎の事を唯一「寅ちゃん」と呼ぶ人。 寅次郎の好物である芋の煮っ転がしを得意料理としている。
倍賞千恵子 寅次郎の妹。第1作で博と結婚して満男を出産。寅次郎に度々泣かされるが、寅次郎の事を誰よりも心配してる人。寅次郎が 酷く怒らせると一人で家に帰る事もある。
諏訪博 前田吟 櫻の夫。とらやの裏にある印刷会社「朝日印刷」に勤め、常に冷静かつ論理的に 物事を考る人。第6作で「朝日印刷」を辞めて独立しようとするが色々あって断念。 若い頃は寅次郎と喧嘩した事もある。
諏訪満男 吉岡秀隆
(三代目)
博と櫻の一人息子で寅次郎の甥っ子。小さい頃からの出演で第47作で社会人となる。 後半作品では準主役となり、見事にシリーズを完結させた。

■歴代の満男
・中村はやと・・・(第1作〜8作、10作〜26作)
・沖田康浩・・・(第9作)
・吉岡秀隆・・・(第27作〜48作)

諏訪飃一郎 志村喬 博の父親で車家の親戚。第1作で博と櫻の結婚式に初登場して感動的な挨拶をし、 寅次郎はじめ、反感を買っていた人達の誤解を解いた。以後2回登場し、その度に寅次郎に感動を与えた。
三平ちゃん
(店員)
北山雅康 第40作からくるまやの店員として登場。柔らかい関西弁を使う。
かよちゃん
(店員)
鈴木美恵 第46作からくるまやの店員として登場。三平ちゃんに気がある?


*近所の人達*
役 名俳 優 名役 柄
御前様 笠智衆 柴又帝釈天のご住職。 みんなから「御前様」と 呼ばれ、尊敬されている人。「困った、それは困ったぁ」が口癖。
坪内冬子 光本幸子 「御前様」の娘でシリーズ最初のマドンナ。第1作で結婚し、その後2作品に登場する。

タコ社長
(桂梅太郎)

太宰久雄 とらやの裏にある小さな印刷会社「朝日印刷」の社長。いつも資金繰りの事で頭を悩ませている。 みんなから「タコ社長」と呼ばれて親しまれているが、いつも寅次郎と一悶着起こす。
桂あけみ 美保純 タコ社長の娘。結婚した後に一度家出をするが、寅次郎が連れ戻しに行く。

源公 佐藤蛾次郎 帝釈天に寺男として奉公し、寅次郎の事を兄貴として慕っている。その反面寅次郎を馬鹿にして 陰で笑ったりし、寅次郎に見つかって小突かれる事もある。小銭を溜め込んでおり、寅次郎に貸した 数万円は結局返してもらっていない。帝釈天の鐘を鳴らすのもこの人の仕事。
備後屋 露木幸次
(スタッフ)
柴又商店街の備後屋。初代・備後屋役の佐山俊二さんが亡くなった 後から備後屋を演じている。寿司屋の出前持ちでも登場した事がある。


*寅次郎の友達*
役  名俳 優 名役 柄
リリー
浅丘ルリ子 マドンナでありながらフーテン暮らしをしており、自分をアブクのような ものと考えている点で寅次郎と同じ。寅次郎と第11作の網走で知り合い、第48作の奄美大島で別れる。 寅次郎と惚れ合っているが、結局いっしょになる事はなかった。
ポンシュウ
関敬六 寅次郎の一番親しい商売仲間。寅次郎の行く手には何故かこの人が現われる。たまに寅次郎と 喧嘩するが、実は大変仲が良い。
津坂匡章
(秋野大作)
第1作で寅次郎の舎弟として登場。以後数作品に登場し、散々寅次郎に堅気になれと説教される。 最後は盛岡で所帯を持ち、今川焼きなどを売る店の主人となる。
坂東鶴八郎
吉田義夫 ドサ回りの一座の座長。第8作で初登場し、冒頭の夢のシーンの悪役でもある。 途中から中村菊之丞に改名。
大空小百合
岡本茉利
志穂美悦子
坂東鶴八郎の娘。第8作の初登場では岡本茉利さん、第37作の寅次郎との再会では 志穂美悦子さんが演じた。岡本茉利さんは大空小百合以外の役でも数作品に登場。
カラスのツネ
小沢昭一 病気で亡くなる直前、寅次郎に自分の奥さんの後を頼んだ。

キュウシュウ 不破万作 寅次郎が九州へ行くフェリーに乗り込む時にバッタリ会った。


*寅次郎の同級生*
役  名俳 優 名役 柄
柳文彦
前田武彦 第12作で初登場し、第28作で再び登場する。カワウソとデベソの二つのあだ名がある。 子供の頃は家が金持ちで寅次郎に良くいじめられたが、第12で寅次郎に久しぶりに会えて嬉しがっていた。 しかし第28作では何故か寅次郎を嫌っている。子供の頃さくらに惚れていたらしい。(妹・りつ子は12作のマドンナ)
犬塚弘 第28作で柳文彦らと同窓会で登場する。かなり寅次郎を嫌っている。 その他の作品で巡査、タクシーの運転手役などでも登場する。
安夫
東八郎 第28作の同窓会で登場する。クリーニング屋を経営しており、同窓会の後で寅次郎に馬鹿に され、泣きながら怒った。


*役柄が変わるレギュラー陣*
俳 優 名主な役柄特 徴
谷よしの
主に旅館の仲居さん。その他花売りやとらやの近所の人等、セリフは少ないが 半数以上の作品に出演。 寅次郎が旅先の宿に泊まるとほとんどこの人が現れる。

松村達雄 二代目おいちゃん。おいちゃん役以外でも医者/定時制高校の教師/お寺の住職/教授役等で登場。 シリーズ中10作品以上に出演。 おいちゃん役に限らず何でもこなせてしまう方。厳しいセリフをビシっと言う役が 特に似合う。
笹野高史
電車の車掌/市役所の職員/巡査/旅館の主人/釣り人/ホモのライダー役等、主に後半作品に 登場。10作品以上に出演。 どんな役柄でもピタっとはまる。特に地方の地元の人の役がはまり。
桜井センリ 市の職員/神父/運転手/中華料理店の主人/お寺の住職/遊園地の乗り物係/駅員役等、 中盤以降の作品に登場。シリーズ中10作品以上に出演。 演技に優しさが滲み出ており、見ててほっとする。

杉山とく子 豆腐屋の女店主/母親/宿の女将/パチンコ屋の客/電車の乗客役等、 初期作品の時代から7作品に出演。 一瞬怒るような素振りを見せる演技が絶妙。

すまけい 船長/芝居小屋の人/医者/嫁入り娘の父親の役等、後半の6作品に出演。 役柄によって全く人相が変わる。人のいい役が似合う。

米倉斉加年
東大の助教授/証券マン/柴又の巡査役等、初期作品の時代から6作品に出演。柴又の巡査役が多い。 責任ある立場の役がお得意。幅広い役回りで笑いを誘う。

イッセー尾形
警察官/電車の車掌/旅行会社の社員役等、5作品に出演。 柔軟でノリの良い演技をする。確実に笑わせてくれる。

柄本明
陶芸師の見習い/ノイローゼの会社員役で2作品に出演。 難しい役柄でも持ち前の雰囲気でこなし、見る者を引きつける不思議な魅力がある。
淡路恵子 ウィーンで暮らす未亡人/スナックのママ役で2作品に出演。 サバサバして洒落た感じが大変心地良く感じる。

春川ますみ 川千家の女中/ストリッパー役で2作品に出演。 世の中を色々見てきた雰囲気を出すのが上手。



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