プロフィール No.6
宮田西中時代

部活動(女子バレー部奮闘記)No.6

 新チームは、2年生7人だけです。夏の大会にでていた子が3人残りましたが、残りの4人はほんとに素人ばかり。昨年は、アタッカーがいなくて苦労したので、2人のアタッカーを育てることをメインにして、練習に励みました。とはいっても、レシーブがあがらないことにはアタックは打てないので、夏休みはレシーブ中心の練習でした。部員も自分たちしかいないので、必死に練習についてきてくれましたが、7人だけの練習では落ち込むことが多かったです。一人を強く指導すると、チーム全体が暗くなるといった風でした。当然一人一人が自信を持ってプレーできるほどうまくないので、チームの意気を上げるのが難しかったです。8月はあえて練習試合に行かずに練習に専念しました。
 9月になり練習試合に行きましたが、予想以上に1セットもとれずに負け続けるばかりでした。今年は他のチームもバレー部員が少なくて、チームが組めるぎりぎりのチームが多かったですが、それなりに経験のある子がいてチームになっていました。したがって、現時点では勝つということよりも自分たちのチームの形を作って、攻撃する形を作って点をどれだけ取れるかということに集中するようにしていきました。
 しかし、部員は頑張っているけど、なかなか思うようにいかない。パスが下手。核になる選手がいない。何よりも気持ちが委縮してしまい、負け出すと下を向くことが多い。
 こうなると悪循環で、練習試合に行きたがらなくなるし、ぎりぎりのメンバーしかいないのに、突然休まれると練習試合にならない。10月は、苦しかったですね。それでも、我慢に我慢を重ねていくしかないので、休むことなく練習しました。
 11月の新人大会では、宮田中・植木中と対戦することになりました。対戦相手が決まって、少しだけやる気になれたようです。10月中旬より、サーブ練習をきっちり取って、サーブカットの練習に時間をかけました。

 <新人戦(2004.11.13〜14)>
 最初に植木中戦です。練習試合を1度もしなくて対戦というのは初めてですが、他からの情報から何とかなると思っていました。実際に試合が始まって、友希や希穂の連続サーブが決まり楽な展開になりました。1セット目はタイムを取ることなく勝つことができました。こういうときは2セット目が苦戦するのですが、それ以上に植木中の方が試合をあきらめてくれたような内容で、これもピンチにならないうちに終わり公式戦初勝利です。
 続いて宮田中戦。生徒は宮田中には負けたくないと言っていましたが、実力的には及びません。練習試合でも10点代の前半がほとんどでした。しかし、今日の宮田中はおかしい。いつもの切れがない。1セット目は、サーブで連続得点を序盤からやってしまいました。後半追いついて試合らしくなり、今までで一番点を取りましたが、1セット目は負けました。
 2セット目は、序盤からサーブについていって、西中の方がよく攻撃の形を作って点を取ることができました。中盤で3点はなされましたが、得意の速攻についていって、美由紀や美佳のスパイクが決まり、逆転して24対23になりました。しかし、ここから粘れない。すぐに同点になったかと思うと、続けて2点を取られて24対26で負けてしまいました。勝ちを意識したところから、普段と違うリズムになっていました。ここが今の西中の課題です。
 新人戦で2日目に残るのは久しぶりのことで、生徒もうれしさ半分、悔しさ半分と言う顔で、親も満足していました。しかし、ここで気持ちを引き締めておかないといけないので、帰って練習することにしました。今日の内容で満足するくらいでは、上は望めないということを言い聞かせて練習しました。やはり勝ったときは、練習をしても気持ちは続くものだということを実感しました。
 2日目の決勝トーナメントです。実力的には勝ち上がっていくにはパワー不足です。実際、鞍手南と光陵中の合同チームとの試合でしたが、1セット目は試合になりません。連続サーブでバレーをしないうちに終わりました。2セット目は、サーブカットは上がるけど、打っても打っても拾われてなかなか点に結びつかずに、負けてしまいました。実力の差を見せつけられました。
 5・6位決定戦は、鞍手北中戦です。やはり、1セット目に相手エースのサーブで連続得点を取られて、後半盛り返すもセットはとれませんでした。2セット目は、サーブに食いついていって、一進一退の展開になりました。途中では、今までにないつなぎの良さができて23対23まで行きました。ここまでくると、セットがとれそうなんですが、ここから一つも粘れずにあっさりと負ける。昨日と同じ結果でした。もっとパワーを付けないといけないです。

 <宮田町親善バレーボール大会>
 新人戦から1ヶ月後、直鞍地区の8校が集まって、親善バレー大会が開催されました。新人戦後、筋力トレーニングを中心に練習してきましたが、その成果がどれくらいでるのか楽しみでした。もっとも、前々日から、エースとリベロが風邪を引いて、試合に出られるかどうかを心配しなければならない状態になり、もしもの時を考えて、3年生にユニフォームを着てもらうことにしました。少し期待していただけに残念です。
 今年は、西中が選手宣誓の当番でした。こういう機会は滅多になかったので、緊張していました。
 そして抽選の結果、第2試合で直方一中との対戦が決まりました。一中はサーブが強いけど組みやすい相手なので、おもしろい試合になることを期待しましたが、やっぱり、第一試合の第一セットに普段の力が出せない。練習試合ではとれていたサーブをはじいてしまって、連続得点をやりすぎ。中盤は押しても一人のサーブで形を崩され攻撃できずに、淡泊な試合で終わってしまいました。
 第2試合の相手は、新人2位の若宮中です。練習試合では10点代前半の試合しかできていないので、センター以外のアタックを使っていくように指示しました。サーブカットが意外に上がりラリーが続いて、第一セットは、18点まで一進一退の展開になりました。しかし、ここから決定力がないというか、頼りになる選手がいない。ミスを連発して20点止まりでした。
 第二セットも、第一セット同様の展開で終盤までいきました。19対24になった時点で終わるかなと思ったところから連続して5点を取り、ジュースまで追いつきました。切羽詰まって粘れたのはこの試合が初めてです。会場の雰囲気も西中の勝ちを応援してくれていました。そして25対25になりましたが、最後はエースのスパイクがアウトになって負けました。打たれて負けたのではなく、攻撃して終われといっていたので、まあ仕方ないところです。風邪を引いていなかったらなあという思いですが、それも実力のうちでした。
 第一試合からこういう試合をしてくれないといけないのですが、その辺のところがまだまだ練習不足ということです。

試合後の様子
 試合後は、とっても元気がいいなあ。やっぱり、いい試合ができたからです。でも次は勝って、もっといい気持ちになれるようにしたいな。

 年が明けて2005年になりました。
 宮田西中学校でバレーをするのも後3ヶ月でしょう。3月のUー14バレー大会と菜の花カップバレー大会までに、ある程度のめどを立てたいという気持ちで練習を始めました。
 ちょうど鞍手南中が体育館の改装のために体育館が使えないので、西中で合同練習をお願いされました。鞍手南の練習内容で鍛えてもらえたことは、見本になるプレーが随所にあって、口で言われてもわからなかったことが、実際にボールが取れないことでわかって、それをできるように努力するという点でとても効果がありました。特にレシーブはみるみる上手になっていくのがわかりました。
 3月のU−14大会が楽しみになりました。しかし、2人が風邪でダウンして残念ながら参加することができませんでした。これはホントに悔しかったですが、選手がいないのに試合ができません。あきらめて次に向かっていくしかありません。

 3月20日 鞍手北中で開催されました。
 強豪チームが揃っているので、勝つということよりも初心者チームがどこまで通用するかをみる試金石になる試合です。それでも内心は、昨年までよりも手応えを持って参加しました。
 第1試合は春日東中との試合でしたが、前半はなかなかいい試合内容でした。後半は、サーブで崩されてしまいましたが、見応えのある内容でした。
 第2試合は、吉富中との試合でしたが、続けていい試合ができない。単純なミスを連発して、もっと競り合う試合ができるのにあっさりとあきらめてしまう悪いパターンの試合でした。
 試合直後、これで3位グループ行きが決定したので、気合いを入れ直すために檄を飛ばそうとした瞬間、体育館が音を立てて揺れ出しました。地震です。体育館の細い鉄柱がおれてコート上にぶら下がったり、天井からビスなどが落ちてきました。
 10秒ほどだったでしょうが、とても長く感じられました。揺れがおさまると同時に出口に人が殺到してパニック状態にちかくなりました。生まれてこの方、こんなにひどい地震は初めてでした。福岡西方沖地震でした。M7で、筑豊でも震度5弱でした。
 こうなると、バレーの試合どころではありません。携帯電話は使えないし、家は心配になるし、情報がわからない。このまま帰るしかないと思いましたが、協議の結果は続行でした。
 午後は、植木中にいってトーナメントです。前の試合が長引いていて、3時間は待たせられました。その間に気分はどこかに飛んでいったようで、二瀬中との試合は全く持っていいところのない試合でした。全然粘れない。自覚がない。弱気の虫が伝染してチームがチームにならない。今までの練習は何だったのかと、気持ちの部分を鍛えられなかった自分が情けなかったです。
 これで宮田西中でのバレー部ともお別れと思うと、情けなかったです。人数が少ないので、ついつい追い込んだ練習をしていなかったことが、返って悔しい思いをさせる結果になってしまったと反省させたれます。やっぱりこの甘さがなくならないと勝負ごとにはいい結果は付いてこないなあ。しかし、流した汗は少なくはなかったと思います。
 試合に勝つことで、もっともっと自信をつけさせてやりたいと思ってきましたが、この辺が引き際なのかも知れません。4月からは心機一転頑張ってほしいものです。期待しています。