球を金属や木にしてみよう


『インクルードファイル』を使ってみよう(基礎編)」の項目で,インクルードファイルを使って赤い球体を作りました。ここでは,その赤い球を金属や木にしてみます。といっても,球を作ることができて,インクルードファイルを使うことができれば,金属や木にするのは簡単です。

まず赤い球のソースファイルをみてみましょう。

#include "colors.inc"
camera{
	location <0,0,-3>
	look_at <0,0,0>
}
light_source {
	<100,100,-100>
	color White 
} 
object { 
	sphere {<0 , 0 , 0> , 1} 
	
	texture {
		pigment { Red }
	}
}

赤字の部分が球の表面を赤色に指定している部分です。インクルードファイルを使い,この赤字の部分を変えることによって,簡単に金属や木の球を作ることができます。


オブジェクト(物体)の表面のようすを指定するためのインクルードファイルには,「textures.inc」「woods.inc」「stones.inc」など,いくつかのインクルードファイルがあります。

この中で「textures.inc」だけでも,最初はとりあえず用が足りるのではないかと思います。「textures.inc」の中では,木や金属,ガラス,石などがいくつかずつ定義されています。「textures.inc」に定義されているものをいろいろ試してみるだけでも,結構楽しむことができます。

ここでは「textures.inc」を使って,赤い球を変更してみます。


まず「textures.inc」を使えるようにするため,ファイルの先頭部分に「#include "textures.inc"」を追加します。

#include "colors.inc" 
#include "textures.inc"

例えば球を木にかえるには,

object { 
	sphere {<0 , 0 , 0> , 1}

	texture {
		pigment { Red }
	}
}

の部分を

object { 
	sphere {<0 , 0 , 0> , 1} 
	
	texture {
		White_Wood
	}
}

のように変えるだけです。 変更後にレンダリングした画像は下のようになります。

金にするには,次のようにします。

object { 
	sphere {<0 , 0 , 0> , 1} 
	
	texture {
		Gold_Metal
	}
}

上の例は二つとも,カメラやライト(照明)など何の工夫もしていませんので,今一つそれらしく見えないかもしれませんが,カメラやライトの位置をいろいろ変えてみたりすると,結構それっぽくみえるようになります。


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