2月6日(金) 夜
アムトラックに乗る

乗車駅 : フラグスタッフ 時分
目的駅 : ロサンゼルス 時分

いよいよアムトラック(鉄道)に乗ってロスへ向かう。 このアムトラックだが、遅れるのがあたりまえらしい。 さっき、グランドキャニオンから乗ってきたバスの運転手が、 フラグスタッフの駅員と会話しているのを聞いた。

バスの運転手 『 どうだい、スケジュール通り運行してるかい? 』
駅員 『 (キゼンとした態度で) 定刻通りだ 』
バスの運転手 『 定刻通り? ハッハッ(笑) 』←ちょっと小バカにした笑い。

結局この日の列車は30分遅れで到着。 この程度の遅れはアムトラックとしては十分 "定刻通り" らしい。駅にあった表示も「ON TIME(定刻通り)」になっていた。 もっとも僕らも 1〜2時間はあたりまえのように送れるもんだと思っていので、全く気にならなかった。 旅行前に見たTV番組では半日くらい遅れていたし。

雪の降る中を列車が到着すると、待ち構えていた2人の駅員は 『それっ、仕事だ〜!!』 と言わんばかりに 張り切ってカートに乗り込み、荷物を積み込み始める。 どう見ても2人分の仕事量はなさそうなんだけど(笑)。

僕らも客車へ乗り込む。 客室係は太った黒人さん。チケットを見せると
『今のお客さんが降りたばかりで、寝台席の準備が出来ていない。 別の席でよいか?』
と聞かれるので、承知して案内される席へ行くと1階だった。

「2階がいい〜」と波留子とダダをこねるので さっきの客室係をつかまえて、
カタコトで 『ワタシ、カエタイ、ウエノカイ』 と訴えると、 しばらくして2階の予約通りの寝台席へ案内された。

早速、1階にシャワーを浴びに行く。狭いながらも必要十分なシャワー室だった。 シャワーから戻ると、波留子は2段ベットの上段に潜り込む。寝るには十分な広さだが、天井がすごく低い。 窓の外も見えない。(窓より上にベッドがあった)みのむし状態。 下段のあきぼんは、夜中幾度と無く目がさめては窓の外を眺めるが、ただの真っ暗闇。

2月7日(土)

早朝5時、食堂車(DiningCar)の準備が出来たとの車内放送で起こされる。
アムトラックの寝台車は基本的に 夕食・朝食の2食付だ。 ただ、僕らが乗ったのは夜遅かったので、夕食はなし。 予約のときに確認しておこう(メールで聞いたら丁寧な返事をもらった)。

もそもそと身支度をして、6時近くになって食堂車へ。 それにしても早い朝食だ。 スパニッシュ系のスマートなおじさんと合い席。 あいさつと、ごく簡単な会話を交わす。 僕も英会話は得意ではないが、 「日本からやってきて、どこを観光して、これからどこへ行く」 くらいは話せるようにしておくと、こう言った旅行中の会話としては定番っぽくて、なにかと便利だ。

他のお客さんはみな、席を立つときにテーブルにチップを置いていたので、真似して食堂車を後にする。

食後は展望車へ行き、ゆっくりしながら日の出を眺める。

明るくなって来ると、窓から見える景色が "西海岸の空" ではなく妙にどんよりしているのに気付く。 水溜まりが多く、川は増水して茶色く濁っている。 後で判ったが、僕らがロスを離れた後は雨続きで "Storm" の日もあったそうだ。 エルニーニョ現象のあおりらしい。さてロスでの天候はどうなることやら。

さて30分の出発時の遅れが、どの程度広がるか?と思っていたが、 なぜか定刻より30分〜1時間も早く到着。あれ〜?

ユニオン駅(ロサンゼルスのアムトラック駅)へ到着。
次の目的地は ハリウッドだ!

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Written by. Akibon