というわけで、朝早く起きて、サンライズ・ツアーに参加。
ブライトエンジェルロッジのツアーデスクでチケットを購入してバスを待ち、到着すると早速乗り込む。
これまでブライトエンジェルロッジを中心に話をしてきたけど、 ツアーのバスは南に数百メートル入ったところにある "マズウィク・ロッジ" から出発してるので、そちらからも参加できる。 （もう一個所くらい経由した気がするが、ちょっと記憶があいまい）

お客さんは、全部で２０人くらい。 マズウィク・ロッジからは、２０代の日本人男性の２人組も乗ってきた。

ファントムランチは暖かかったけど、２月のサウスリム（しかも早朝）はめちゃくちゃ寒い。
その２人組はだれかからアドバイスを受けたそうで、部屋から毛布を持ってきて、体に巻いていた。 冬にキャニオンの日の出を見に行く人は、真似するとよいかもしれない。

バスはサウスリム村を出て、東にある "ヤバパイ・ポイント" へ向かう。 東へ向かうときは、左手がキャニオンになるので、そちら側の座席に座った。 ドライバーがガイドを務める。 マイク片手にしゃべくりながら運転し、 目的地に着くと一緒にバスを降りて、やはりしゃべりまくっていた。 英語のヒアリングができる人なら、きっともっと楽しめるに違いない。

雲が多めだったので心配したが、幸い日の出が拝めた。
日の出は７時２５分ころ。

まぁ、日の出なんてものは、グランドキャニオンでなくたってキレイなもんだ。 ましてや、この環境のなかで拝む日の出が格別なことは、言うまでもない。 っていうか、僕の貧弱なボキャブラリィでは書きようがないです、はい。 とにかく、早起きしたかいはあった。

日が出てくるまでの雰囲気もよいが、 昇ってから渓谷全体が赤く輝いている様はすばらしい。 荘厳（この言葉もありふれた表現っぽいが）である。

このポイントからは（目のいい人には）ファントムランチが見えるらしく、 ガイド（ドライバー）が、ファントムランチの説明をしていたので、 思わず近づいて行って、得意げに
「うぃ りた〜ん ふろむ ファントムランチ」と言ったら、驚いてくれた。
『ラバで行ったのか？ 歩いてか、そりゃすごい。 下は暖かかっただろ？』 と聞かれたので、
「Like spring! （春のようだった）」 と答えておいた。

その後、さらに東にある "マーサー・ポイント" にちょっとだけ寄って、 朝日をあびるキャニオンを堪能した後、ビレッジへ戻る。

サウスリム到着は８：２０ころ。 ついでだからマズウィク・ロッジも見ておこうと思い、 ブライトエンジェル・ロッジで降りずにマズウィク・ロッジで降りた。

先ほどの２人組に誘われ、マズウィク・ロッジの食堂で一緒に朝食をとる。 奈良のお坊さんと学生さんだそうだ（２５歳・男性）。 互いに、「これまで食べてきたアメリカのまずいもの」の自慢をする(笑)。 それと、ロスに戻ったら行くつもりだった "ユニバーサル・スタジオ" の情報を得る。 「ウォーター・ワールドのショーで水浸しにならないよう注意」とは彼らのアドバイス。
また、「昨日この食堂で、"死にそうな日本人" に会った。」とのこと。 どうやら、２日前に僕らが谷底から登ってきたときにすれ違った人らしい（笑）。 彼もなんとか帰還していたか。

「ハーミッツレスト・ツアー」へ続く。