2月1日(日) 昼 グランドキャニオン サウスリム村到着 グランドキャニオンは、(現在の)アリゾナ州を流れるコロラド川とその支流 が、隆起する高原を深く削って出来た地域だ。川に沿って東西に伸びているの で、川を挟んで南と北に崖があることになる。 川を挟んで・・とは言っても、南の崖から北の崖までは十数キロも離れている し、崖の上から簡単に川が見えるわけでもない。コロラド川は崖の上からだと 斜面の死角になっているので、特定の展望ポイントまで移動しないと拝むこと はできない。 僕たちがたどり着いたのは「サウスリム(South Rim)」と呼ばれる観光村だ。 サウスリムは "南の崖っぷち" という意味だ。ここは、グランドキャニオンの 観光の中心地であり、普通グランドキャニオンを観光する場合は、このサウス リム・ビレッジを訪れることになる。 "北の崖っぷち"である ノースリムは、交通手段も宿泊施設も充実しておらず、 冬季は閉鎖される、はっきり言ってマイナーな場所だ。 イーストリム("東の崖")やウエストリム("西の崖")と呼ばれる地域もある が、これらは実はキャニオンのサウスリム側にあり、サウスリムを中心として 東や西に位置する地域であるという意味。 観光エリアである南の崖には、東西約40km、ほぼ崖にそって道路が伸びて いて、この道沿い何個所かの眺めのよい所が展望ポイントとして存在している。 グランドキャニオンとはコロラド流域:東西約450kmの地域なのだが、観 光地になってるのは全体からみたらほんの東のはし、この約40km程度のエ リアに過ぎない。 このエリアの最西端は「仙人の休息所(ハーミッツ・レスト/Harmit's Rest」 最東端は「砂漠の眺め(デザート・ビュー/Desert View」と呼ばれ、それぞれ 代表的な観光スポットとなっている(後日、バスツアーで訪れた)。 ----------------------- 説明が長くなったが、話をサウスリムに戻して・・・ とにかく列車は、サウスリムに到着した。列車を降りた他の観光客のみなさん にまじって、崖っぷちを目指す。心なしか早足になるが、波留子は「後でいく らでも見れるんだから、チェックインして早く荷物をおろそう」と冷静。あき ぼんは「わかったわかった」といいつつも、崖っぷちまで歩いていく。 そこで目の当たりにした光景。 仮にあなたが、地平線まで見渡せる広〜い平原に立ってるとしよう。そのあな たの足元に、深さ1000m/幅10km以上の巨大な割れ目が、右から左に と横たわっている光景を想像してみて欲しい。 ・・・そのとき僕は、一言で言って「うそくさい景色だ」と感じた。それだけ 現実離れしていたということだ。もっとも、この後5日間ここに滞在すること によって、"うそくさい景色" にも次第に親しみの情がわいてくることになるの だが。 それともう1つ。グランドキャニオンというと「砂漠」なイメージが強いかと 思うが、サウスリムの標高は2000m。しかも2月。めちゃ寒いし、雪も積 もってる。しかしこの日は実によい天気だった。
関連リンク
|