1月31日(土)午前
バスの旅(前編)

【9:15AMころ】
僕らの乗ったバスはロサンゼルスのステーションを出発した。目的地はアリ
ゾナ州のウィリアムズ、到着予定時刻は21:40。丸一日バスの中にいること
になる。

出発するとすぐに、バスはフリーウェイへ上がる。片側4車線の広〜い道
を快走!  運転手のすぐうしろの席なので、波留子の位置からはスピードメ
ーターが見える。このバスはフリーウェイ上ではほぼ時速70マイル
(100キロ強)で走っていた。

しばらくフリーウェイを走ると、再び一般道へ降り次の街のバス停により、
客をのせる。数度その繰り返し。その度に街のおもむきは少しずつ変化して
いくので、フリーウェイを降りる度に「次はどんな街?」みたいな楽しみが
ある。出発時に3分の1程度だった乗客も、いつの間にか満員になっていた。

だいたいのバス停では5〜10程度の休憩があって、タバコを吸う人たちは
ここぞとばかりにゾロゾロ降りては、外で喫煙する。僕らはタバコは吸わな
いが外に出て気分転換。

【11:00AMころ】
次第にバス停とバス停との間隔は長くなり、出発から2時間もすると風景は
"町" から "荒野" に変わっていた。
その荒野の遥か遠くに100両連結の長〜い長〜い貨物列車が走っているの
をしばしば目にする。ちょっとした驚きだ。

バスは結構なスピードで走ってるのだが、景色は非常に遠く、ゆっくりと流
れて行く。

【12:30ころ】
荒野の真ん中にオアシスのように存在しているサービスエリア街に到着。
30分くらいの昼食休憩があった。運転手に出発時刻を確認して(車内での
アナウンスはあるのだがヒアリングできなかったので)バスを降り、他の多
くの乗客と同じく、お食事処のある方へ向かう。その中のARBY'Sで昼食。
控えめに注文するが、なお多し。

やがてバスに戻ると、ほどなくバスは出発。駐車場から車道に上がろうとす
るそのとき、白人さん2人が全力疾走で乗り込んで来た。彼らもロスから
このバスに乗っていた乗客なのだが、危うくおいてけぼりにされるところだ
ったのだ。他人事ながら背筋がゾっとした(笑)。
  ※運転手はいちいち「全員乗ってるか?」なんて確認しないので利用者は
    注意すべし。

【14:00ころ】
バスの中から写真を撮っていたのだが、残フィルムはバスのトランクに預け
たカバンの中だ。やがて、砂漠の中の鉄道駅で休憩がある。駅名は"BARSTOW"。
波留子は残りのフィルムを取り出そうと『トランク開けて!』と運転手さん
に頼む。運転手はそっけなく『自分で勝手に探してくれ』というジェスチャー。

ところが、トランクの開け方がわからないぞ???
はて困った。

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