少林寺拳法

少林寺拳法は、中国のあの有名な少林拳ではなく、あくまでも、日本における少林寺拳法 です。
わたしは、中学校の1年から高校の3年まで道場で習っていました。
おもに、二人で技を組み合わせて「魅せる」演武の審査を中心に行っています。
技は、柔法と剛法があり、上のクラスになると圧法という体系があります。

柔法は、主に関節や急所をせめて相手を制圧する方法で、時には、投げたり伏せたりして 相手の動きを封じるものです。合気道にもにていますが、主に急所を中心にして、相手の力の力点を 使って、体裁きで投げたりします。演武では、暗黙の了解があって、その技がかかったときに自分が 自然にそうなるであろう力の力点に向かって動くので、きれいに決まることが多いです。
自分から仕掛けるというよりは、相手がつかんできた手を使って、技をかけることが多い のです。
また、投げる制圧するという他に、相手がつかんできたものをはずして、相手の体をずら しての連続攻撃に移行するというものもあります。
一つの技に、はずしてからの攻撃、はずさずに固定して制圧する、投げる。変化して投げ るなどとバリエーションがあります。

剛法は、相手の攻撃を受けてその後にパンチやキックなどで連続して攻撃するというもの です。
基本的に、やはり、相手の攻撃を受けてからというのが前提で(後の先という用語があり ます)、自分から仕掛けるということはありません。自衛のための拳法なのです。
また、パンチやキックにも様々なバリエーションがあり、手のひらから甲、指先、チョッ プなどもあります。キックは、足の指をかえして、その裏側を使ってピンポイントで相手の急所など を攻撃します。
演武では、技の流れを重視するので、受けと攻撃が渾然一体になって、スピード感や連携 の難易度などが審査の対象になります。
動きも独特で、他の武道に見られるフットワークやすり足による移動ではなく、少林寺拳 法独特の運歩法があります。

圧法は、上級クラスの技の体系で、あまりよくは分からないのですが、自分から仕掛け て、相手を制圧するものです。急所をダイレクトに指圧して、相手を倒す方法です。

少林寺拳法は小学生から武道の経験がない人まで幅広い人気があります。なぜ、人気がそ こまであるのか自分なりに考察すると、上記には書いてはいないのですが、道徳的に良心 的な、しかも、強制的でない、少林寺独特の理念があるということです。詳しくは分から ないのですが、和気藹々とけれども武道としての律したところがあって、その雰囲気が人 を引きつけるのではないのかと思っています。
また、少林寺拳法の体系はかなり整理されていて、しかも、わかりやすい教程で、自衛の ためのものであること、試合といっても、演武による創造的なところ、何より格好いいというのもそ の理由かも知れません。

私は、演武の大会には2回参加しました。中学、高校は私の県では参加する人たちが少な く、高校の時は、2〜3校の部活としての人たちで、8組ぐらいしかいませんでした。また、道場で も、組織的にまだ大きくなかったこともあって、私の所属している道場がほとんどの参加でした。 (または、所属道場の支部)
級や段ごとに技が決められているので、その時にいるクラスの技を使って約1分半にまと めます。ほとんどは、剛法と柔法を組み合わせていきます。連携のなめらかさ、スピード、気合い、 力強さを審査します。
組み手の大会も2回ほど参加もしました。12オンスのグローブを装着して、胴の防具を つけて、顔面は寸当てで、足、股への攻撃がないというルールでした。参加人数は、10人くらいで した。
試みとしては、はじめてのことであったので、その後、行われているという話は聞いてい ません。

私が在籍しているとき、あまり、熱心な生徒ではなく、また、中学、高校の人たちもあま りいず、けれども、道場側としては、精一杯のはからいとして、組み手の大会などを開催していたん だなぁ〜と今になって思います。それだけに、もう少しまじめに練習をしてもよかったと思ったりも します。

現在、違う流派で練習をしているのですが、その道場の移転に伴い、少林寺拳法をやって いた武道館に移り、時々、同じフロアの違うコートで練習をしているのですが、その時に教えてくれ た先生たちも明るく声をかけてくれたりと、とても気さくで、敷居の高くない誰でも楽しめる武道な のだなぁということを改めて実感しています。

私は、その後、3つほどの流派を経験しましたが、組み手などの試合でも、そのときに 習った受けや攻撃のパターンなどの組立かたなどが、活かされています。(すべてがそうではないの ですが)

*関連のホームページは
少林寺拳法オフィシャルページ があります。

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