本棚
02.2.15 ドドンと本を購入
チリポリと買っていたんだけど面倒なのでまとめて載せることにしてみました。

『世界超古代文明の謎』
『抹殺された古代民族の謎』

日本文芸社

知の探求シリーズと銘打っているが、いわゆるトンデモ本です。よくまぁ、帯に堂々と書いたもんだナァ。もっとも、そんなのでだまされて買ったつもりはないが。これも、「ブルーローズ」関係の資料として。もともと、結構こういうネタって好きので、地底人とか異星人とかアステカ文明とかノアの箱船とか…。久しぶりに読んでみるのも面白い。まぁ、気晴らし程度に。

『FOR BEGINNERS精神医療』
長野英子
現代書館
1990.10.1

行政の批判や病院批判を通じて、逆に精神病者を怖く書いてやいないかと思わないわけでもないが。しかも、ビギナーのための精神医療ならなおさらと思わないわけでもないが、まぁ、現在の問題点を分かりやすく(えぐく)書いてあるので、どこら辺がいけないのか見易い。

「福祉労働91
現代書館
2001.夏

精神医療は変わるかということで、特集を組んでいたので購入。現代書館は、あれなのかな。問題のための問題を取り上げて、かえって問題にしてしまってはいやしないか。つまり、問題を別の視点で批判するのではなく、問題だ!問題だ!これは今の制度が悪い。で終わって、ニヒルに構えて攻撃的に筆を進めれば興味を持つと思っているのだろうか。一見、難しく書かれていて、論文ぽいが…

「新・福祉システムPART6」
全国社会福祉協議会
2002.2.10
月刊福祉増刊号

福祉サービスにおけるリスクマネイジメントということである。まだ、パラッとしか読んでいないので、感想はあんまりない。

『社会福祉情報論へのアプローチ』
生田正幸
ミネルヴァ書房
1999.6.20

昨年業務省力化の報告書で読んだ本『福祉情報化入門』での参考文献にあげられていたのだが、発行年を見るとこっちの方が新しい?今のところ、書籍で最新の福祉情報についての論文はこれだけである。情報のいきさつとかそんなのはもう分かっているので、90年代後半の動向を読むだけで事足りるが、まぁ、私のライフワークに一環でもあるのでよく読む本になりそうであるが。(もっとも、福祉業界からはじかれたら、会社を首になったら関係なくなるが)

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02.2.16 マンガ
たくさん買ってきました。久しぶりにマンガを購入したという感じです。

『おしゃれ手帖』1〜2巻
長尾謙一郎
小学館YScomic

壊れています。仙台でも大きな本屋に行ったのですが1巻しかおいていなく、メジャーでもないです。しかし、ヤングサンデーで連載しているギャグマンガです。かなりシュールで、絵のタッチはデッサンの狂った情念と、70年代から80年代初頭の貸本のような雰囲気があります。そして、ネタは現代とおバカな学校を舞台にしています。でも、バブルのままの脳味噌のキャラの先生が好きです。ヤンサンで「殺し屋イチ」が終わってからは、キクニのショートとこれしか見ていません。しかし、まとまってこれだけだと胸焼けをしてしまいます。まぁ、漫画太郎も頑張っているから、良いか。

『SPRIGANスプリガン』1〜4巻
皆川亮二
小学館少年サンデーコミックスペシャル

これは、「ブルーローズ」の影響もあって古本屋で探して購入。
1巻から4巻まで100円だったので購入する。
う〜ん、面白い。サンデーでこんなに面白い漫画をやっていたなんて…
失われた遺跡の財産オーパーツなどを巡る現代の争奪戦を描いている。主人公のスプリガンは高校生で、凄腕の戦士である。しかも、所属している組織はこうした遺跡の財宝を守る団体である。そのオーパーツは世界を動かすといわれる超古代の兵器であったりする。それをめぐり、アメリカやナチスの亡霊、ロシアの軍隊が暗躍するというものである。
話の作りや設定がおもしろく、気法師、ビースト、チャイルデンキラー、世界的なミステリーや遺跡の裏話などなど、ゾクゾクする。しばらくは、古本屋巡りをしそうである。


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02.2.11 ネットオークションで落札した本
TRPGガイドブック
勁文社
92.2.17

1992年までのTRPGのルールの概説書。ほとんどカタログです。今後の論考のネタの一部として利用させてもらおう

TRPGセレクション
勁文社
1992.4.15

こちらはデザイナーの人たちのコンセプトを扱ったもの。まぁ、あんまりためにならないが、ネタとして一応押さえておく、この2冊で800円であった。まぁ、古本屋で探したりするよりもピンポイントで買えるのでお得ではある。

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02.2.10 ブルーローズ
朱鷺田祐介
エンターブレイン
2002.2.20

これもTRPGのルールブック。これは、トレジャーハンターを題材にしている。失われた超技術オーパーツを巡る結社との闘いを描いている。作者は「深淵」をデザインした奇才である。500ページ近い設定やルールをひとりで書き上げている。すごい。
オカルトからハイパーアクション、スペースホラーからサイバーパンクまで幅広く出来そうである。やってみたいのは、「エイリアンシリーズ」(菊池秀行)「DADDY FACE」(伊達将範)みたいなものである。とくに、エイリアンシリーズのクトルフっぽいのかそういうのがいいなぁ。まぁ、機会があればやってみたい。
また、500ページに及ぶ設定や世界はすごく興味がある。地元の神社に隠された秘密とかそういうのでも十分面白そうである。試験が終わったらじっくりと読もう。

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02.2.3 研究計画書関係
図書館から2冊借りてくる

『最終講義』分裂病私見
中井久夫
みすず書房
1998.5.8

前にも一回借りたことがあったけど、中井久夫は分裂病の研究では、木村敏と双璧をなすと思っている。(日本では)中井は、どちらかといえばウィルス学から転向した医者であり、すごくデータ中心で、分裂病に罹っている患者の身体性をつぶさに観察し、絵画療法で心的な変化を考察する。精神分析に似ている。木村敏は、哲学的に環境、風土、日本的なという側面から比較をしたりする。まぁ、一応、再勉強というところで押さえる程度に…

『HOW TO生活保護』暮らしに困ったときの生活保護のすすめ【介護保険対応版】
東京ソーシャルワーク編
現代書館
2000.5.10

最新の生活保護の現場を押さえておくつもりで借りる。まだ、パラパラッとしか読んでいないが、研究計画書に行き詰まったときに読もうと思っている。
生活保護のことを書こうと思っていて、実はこんなこともできるのに、出来ないなんて書けないしね。また、こういった概説書は専門書が見落としている視点を拾い上げることが出来る。バランスを取るために…


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02.2.1 ゼノスケープ
輪廻戦記
藤波智之
エンターブレイン
2001.4.6

TRPGの一種で、ずっと買おうか迷っていたが、まぁ、TRPG関係のメールマガジンでプレイレポートがあがっていて、面白そうなので、一応押さえておいた。
輪廻、前世と現在を結び、夢の中でも冒険と現実とのリンクを扱っているようである。前世ではプレイヤーは有名な人物になっていて、ナポレオンでも織田信長とかであるが、現実では普通の社会人だったり、学生だったりする。プレイヤーは転生者として、背後から歴史を操ろうとする様々な結社と戦うことになる。とまぁ、怪しい世界ではあるが、少なくても、昔ある大手の出版社が出しているオカルト雑誌に読者のコーナーで、「私は水星の戦士で、みなさん、覚醒をした人は一緒に戦いましょう」とかそういう類ではなさそうである。
「深淵」というTRPGでは、夢を扱ったファンタジーがあって、それをある意味ヒロイックにしたものみたいで、面白そうである。しかし、TRPGをやる人たちがアニメがすきなしかも、マニアックなものが好きな人のような、購買層に向けたかのようなイラスト群が雰囲気を悪くしているような気がする。イラストの影響はプレイスタイルに大きく左右すると考えるので…

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02.1.30 研究計画書の考え方
大学院を目指す人のために
妹尾堅一郎
ダイヤモンド社
1999.3.18

だいぶお世話になった。研究計画から大学院、社会人のための唯一の書ではないだろうか。
書き方や背景になる考え方。その他、大学院とは何をするところなのかとか、いろいろと書いてあった。本当は、もっといい加減なものなんだろうけど、はじめからなめていては痛い思いをするので、ぴりっとした受験書みたいな本もまた刺激的であった。
もっとも、中に書いてあるようなことを鵜呑みにはしないし、大変だナァとも思わないかが…
中にある、膨大な研究書のサンプルは読んでいてなかなか面白い。

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02.1.27 コンセント
田中ランディ
幻冬社文庫
2001.12.25

田中ランディは結構興味があったんだけど、ずっとちゃんとした小説から離れていたので、ちゃんと読めるかちと不安であった。しかし、それは、杞憂に終わっていた。引きこもりというか心が病んでいた兄が、腐乱死体で亡くなった後から主人公の妹の内面への旅が始まる。腐乱死体の匂いをかいでから、彼女は死臭を敏感にかぎ取れるようになる。それは、だんだんと内面をむしばみ…と、ただ狂っていくだけならそこら辺のサイコの小説で終わってしまうが、田中ランディの筆致は、さらに深奥へと旅を続けさせる。その体力もさることながら、描ききるその観察眼の深さに、久々にほ〜と思ってしまった。身体性、トランス、境界としての精神分析、現実、そうしたものがまぜこぜになって、一つの社会の中での個々人の認識の切断、接続を描き出していた。

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02.1.24 クレオパトラの葬送
田中芳樹
講談社
2001.12.21

ふらっと本屋に立ち寄ったときに発見した。あっ、田中芳樹小説出したんだという感じ。
中身は、相変わらずスパイスを利かせた社会批評を交えながら、薬師寺涼子が颯爽と事件を解決?する物語である。今回は、最近亡命してきた中南米の元大統領である。う〜ん、結構、これって本当なんだろうか。結構、この元大統領好きだったんだけどな。しかし、う〜ん、ありそうだナァ。という感じだろうか。

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02.1.20 ヒーローウォーズ(英雄戦争)
桂令夫
アトリエサード
2001.11.30

グローランサの世界観での新しい基本ルールブック
昔、ルーンクエストというものがあったが、その改訂版のようなもの。
一応、家にもルーンクエストはあるが、そのころはD&Dばかりやっていたので、あんまり目を通さなかったが、詳細な世界観や様式は、第二期のTRPGのカテゴリーに含まれているような気がする。
詳しくは、次世代のRPGはこうなるに記載されているので省略する。
しかし、その戦闘性のリアルさや部族や神の扱いなどすごく込み入っていて、はまる人ははまるんだろうナァと思った。私も雰囲気は大好きなんだが…昔、取っつきにくいルールだと思ってまだひきずっているところがある。

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02.1.17 BLOOD LINK(赤い誓約)
山下卓
ファミ通文庫
2001.11.30

「獣と神と人」が先に出ているので、実質2巻目ということになる。
まぁ、親友を殺してしまった高校生が、立ち直ったと思ったら優しくしてもらった看護婦さんがパラサイトされて、始末しなくては行けなくなったり、一番大切に思えるようになった9才のヒロインもパラサイトされていて、それを了承していく決意を新たにするとか、まぁ、悲劇のヒーローである。
まぁ、全体としては重苦しい展開がずっと続いているが、謎の結社や対抗組織、パラサイトする虫の秘密、まるで対照的な美形姉妹、ミステリー現象を追うライターなど題材は揃っていて、王道ファンタジーではある。しかし、ヒロインとヒーローに感情移入しすぎるぐらいの筆致で、メロメロに書いてあるあたり、読んでいてちょっとくどいと思ってしまう。私としては、もっと背景の物語を進めながら、巻き込まれ型でカットバックするようなストーリー進行にすれば、重苦しく無くなるんじゃないかナァと思うし、葛藤をもっと深い形で外に描くこともできるんじゃないかと思う。

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02.1.14 あるある!夢境学園
新木伸
ファミ通文庫
2002.1.1

あとがきにも書いてあったけど、ありがち、お約束パターン、NGワードなど作品の中に一つふたつ見つけるだけで目についてしょうがないものがある。しかし、それだけのコンセプトで作ったら…
ということだそうです。
忍者ガール、番長、エスパー少女、変身する主人公、格闘女子高生などなどがメインになって、学園の中で暴れるというか活躍する…これって、コメディタッチの「特命転攻生」そのものの世界ではないか!まぁ、風邪をひきひき、でも寝過ぎで寝れない状態で布団に潜って、パラパラッとめくりながら読んでいるうちに終わってしまったのでありました。

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02.1.13 A君(17)の戦争1
豪屋大介
富士見ファンタジア文庫
2001.11.25

頭休めに、寝る前にこういう本を読むとあまり考えないですっと寝れる。
文献だと、30分で100ページは読めないが、こういう本はテンポがいいので30分で100ページぐらい読めそうな感じである。
しかし、あまりにも内容が腐っていた。フキフキ "A^^;
まぁ、設定とか面白いんだけど、いかにもという展開が続いて、おまけにお約束的なおたく的描写が続きまくるので、脳味噌が腐りそうであった。(寝付きは良かったが)
いじめられっ子でありながら決して屈しないちんちくりんの高校生が、神社の神木に吸い込まれて、異世界にとばされる。そこでは、彼は魔族の総帥となって、人族と戦争をする。魔王は、同じように神木に吸い込まれた人で、アニメおたくであった…。
しかも、80年代のアニメオタクナので、巧妙に伏せられた文字が読めてしまう私が怖い。マク○スとか、ダ○バ○ンとか。

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02.1.11 救護施設関係など
昔の資料を引っぱり出して読んでみた。しかし、私が求めているようなものはなかった。もっとも、救護施設に関する論文は雀の涙よりも少ない。

「救護施設の現状と課題」〜救護施設実態調査の分析
加藤彰彦


『救護施設実態調査報告書』(全3巻・1995年8月)にまとめたと書いてあるので、
1996年ぐらいの論文だろうか。横浜私立大学紀要の論文。
数字は救護施設としてはあるのだが、分析が画一的で多角的でない。
ありきたりな結論を教条的に書いてあるので参考にならない。

「社会福祉基礎構造改革に関する意見」
社会福祉法人 全国社会福祉協議会 田中亮治
1998年12月10日

生活保護施設を中心に、生活保護の意見やそれに絡めた提言を行っている。厚生省への具申とあって、結構気合いが入っている。が、根底に取り繕ったニヒリズムを見てしまうのは私だけであろうか。

「戦後生活保護法の形成・定着と生活保護施設」
岩田正美
人文学報
1985.3


古い資料だが、分析の仕方をちょっと教わった感じ。結構多角的に調査、分析をしている。
このくらいなら、結構資料を集めることができるだろうけど…

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02.1.10 精神保健など
研究計画を作成しないといけないので、図書館からいくつかの文献をかりてくる。もっとも、はじめ作成するときは全然読まないで、自分が行ないたいことだけを計画書に書いた。何とか書ききったけど、これ、ホントに修士論文としてまとまるのかナァ。
一応、借りてきた本を列挙

『変わりゆく精神保健・医療・福祉』〜精神障害の理解と援助
乾 正
医学書林
1999.11.10


これは面白そうな本。9人の筆者が論文形式で書いてあり、参考文献も豊富であった。

『精神障害者 地域生活支援センターの実際』
社会福祉法人 全国精神障害者社会復帰施設協会
中央法規
1996.10.20


地域生活支援についての事例が豊富である。レポート作成の時に有効かな(入れればの話だけど)
でも、計画書作成にはあまり関係なかった。

「平成10年 福祉概要」北秋田福祉事務所
「平成12年 福祉概要」秋田市福祉事務所

生活保護と精神障害者の統計を見るために借りた。精神障害者が通院で医療扶助を受けているケースが増加傾向にあることが分かる。保健所との関係とかと比べると、どのくらい通院しているのに補助を受けているのか分かりそうである。それだけで実態は分からないが。

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02.1.5 ハリーポッター:3巻
J.K.ローリング
静山社
2001.7.18

副題に「アズカバンの囚人」となっている。
いまや映画でも大ブレークをしているハリーポッターだが、その前にも小説でもブレークはしていた。映画の方はまだ見ていないが、現代のファンタジーとしては面白い内容ではある。
「アズカバンの囚人」でも様々なファンタステックな話の断片がちりばめられ、死神の犬、占い学の先生の予言、紅茶、忍びの地図、新任の先生、ヒッポグリフ、などなどがいろんな形でゆっくりと、または急展開しながら、大きな事件とカタルシスへと、また、新たな予兆へと膨らんでいく。大抵、前半の雰囲気だけで後の話は設定倒れになりがちなファンタジーにあって、緊張感が持続しているという点で、また、1作である程度終わる物語づくり、次の巻にはらむ予感の面白さなど面白い。
ただ、巻を追う毎に厚くなっていくのは子供にとって根気のいる作業であると思う。しかし、まぁ、私と違ってじっくりと読む時間があるから、問題ないか…
4巻目には、厚さがこれまでの3倍になるらしい…そして、ポッターの少年時代の終わりを告げるらしい…楽しみである。

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02.1.3 ソードワールド短編集
安田均編
富士見ファンタジア文庫

「死せる神の島」のレビューを書いているうちに再び読み直しをしたくなって、ブックオフにいって探しに行く。「瞳輝ける夜」「ロマールの罠」を探して購入。レビューで書いたプラムとシラルムのコンビを描いたもの。今読み返してみれば…結構つまんなかった。しかし、まぁ、資料としてしばらくは置いておこう。

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01.12.27 デリタ
講談社:現代思想の冒険者達28
高橋哲哉
1998.3.10

まだ読みかけなんだけど、現代の哲学は何を考えているのかナァといつも思うことがある。そして、それは何を表現しようとしているのだろうか。そして、行き着くのは、みんな哲学者はアナーキーなんだろうかという疑問である。デリタにしても様々な方の制度や権力、テクスト、イデオロギーをこき下ろす。というように、高橋さんは描いているのか、実際にそうなのかは分からない。読み手の受け取り方でそう見えてしまうのか、どうなのか。という、疑わしさはあるが、読んでいるとなんだか権力とかしかめ面をした学識経験者の顔もまぬけに見えてしまう。いや、もちろん、自分の立場を守るためにそうした人に従うときは、神妙にするし、それに対抗するほどの言説はその場に持てないので黙るが…。哲学とは、論争をふっかけたり、レトリックを駆使して論破することではないと思う。自分の密やかな思考として、楽しみとして、スタイルとしてあるものだと思う。様々な本の中にある思考を読み解くための道具でもある。デリタにしても、政治活動を表立ってするために哲学をしたとは思えないが、知の偉人は時に他に人によってセンセーショナルに取り上げられるし(取り上げる人の生活の糧として)、自分の信念で運動をして、それが世の中を動かしてしまう。

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01.12.25 電撃hp15
角川メディアワークス
雑誌

イリアの空・UFOの夏が載っている雑誌ということで購入した。
ありました。「無銭飲食列伝」というタイトルでありました。
いや〜、やっぱりこのシリーズは面白い。何回も読み直しをしてしまいましたよ。今回は、イリヤと晶穂の鉄人定食をかけた闘いを描いていましたが、その展開の面白さ。まぁ、中華の親父の描写とかいかにもそれっぽいんだけど、めちゃめちゃコメディでありながら、さわやかだし、ギャグのセンスもいいし、萌でもあるし…

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01.12.18 ドゥルーズ流動の哲学
宇野邦一
講談社選書メチエ212
2001.4.10

講談社の知の冒険者が大雑把なスケッチとすれば、この本は、デッサンとしての二冊目として是非お薦めしたい書。
実際、知の冒険者では、様々なレトリックが行き交い、????となる場面が多いが、我慢して読んだ後に、この本を読むと実にすんなりと入っていける。その後に、「記号と事件-1972-1990年の対話」ドゥルーズ(河出・現代の名著.1996.1.25)でのドゥルーズと様々な人との対話、インタビューを読むとさらに分かる仕組みになる。また、「現代思想の源流-マルクス・ニーチェ・フロイト・フッサール」(講談社知の冒険者達00.1996.5.20)での、何を四人は挑んでいて、何が引き継がれたのかという点を考慮しながら読んでいくと、さらに問題にしている点が明らかになる。哲学は、面白いけど、とっかかりが難しいとされるけれど、雰囲気からピーンと来たものからとりあえず登ることがすんなりと入っていけると思う。
始めは、フーコーからであったが、いつの間にか、ドゥルーズを知って、フーコーが相対的になり、ドゥルーズが問題にしてきたベルクソンやカント、近代思想のデカルト、ハイデガーや同時期のジンメルなどに興味を持ってきているし、構造主義からポスト構造主義への興味からデリタなんかも面白そうだナァと思ってきている。
勉強のためでなく、好奇心から読み進めると、実に面白いことをみんな熱心に思考しているのが分かる。岩波とかは、すごく硬い文体で何をいっているのか分からない本が多いが、現在は、分かりやすい言葉で筋道を立てながら、スケッチをしたりデッサンをしている本が多いので、下手な小説よりも面白い。哲学の取っつきにくさは、様々な人の思考を横断的にかすめたり、積み重ねたりするので、基になる人の思考を読み解くために辿っていく作業がある。しかし、我々は、職業として読むわけでないから、分からないところは分からない、面倒なものは面倒として読み飛ばす特権がある。結果、つまらなければ途中で投げてもいい。
要は、面白い思考を捜せばいいのである。


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01.12.15 Access2000場面別108のこうしたい!
谷尻かおり
技術評論社
H12.11.25

いろんなアクセスの本を読んだけど、一番使えているのがこの本。あちこちに付箋を貼りまくって、お世話になっています。
よく、はじめての〜系は、本当に操作の概要だけで、どんな風になるのかとか、こうしたらこうなるというのは、ワープロとかでは取っつきやすいけど、データベースは、どうしたらという、設定が肝心で、その点を詳しくしないといけない。この本は、概論よりも、実際にこう操作したら、こう設定したら、このようなことが出来ると書かれているので、あんな事もしたいけど、どうしたらいいのかナァというのが大抵書いてある。また、いろいろと読んでいくうちに、こんな便利な使い方もあるのかと分かるので、読んでいて面白い。(元もと、マニュアルを読むのが好きなので)
いきなり読むと取っつきにくいけど、2冊目には使う人にはお勧めの書であった。
この後は、VBAとかマクロとか、システム構築とかになっていくだろうけど、今のところは必要ないナァ。
もっとも、パソコンをつないだときにデータの送信とか、リレーショナルの設定を自動的につなげ直してくれるとかそうしたことには興味はあるが(そこまではこの本はつっこんでいない)。

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01.12.13 月刊福祉2002.1
特集:戦後社会保障の成果と21世紀の課題

現在、医療改革が一応、政策の論点になっているようだが、それをふまえての対談やら、歴史的な俯瞰を特集としている。だいたい40ページぐらいなので、サクッと読めるが、物足りないと思うのは、私だけであろうか。しかし、まぁ、保険の一元化→柔軟性といったん、再構築する必要はあるかも。

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01.12.5 ブレカナ2nd対応「ロード・オブ・グローリー」
鈴吹太郎
FEAR
2001.12.17

ブレカナのリプレイ集である。実は、第1版も持っていたが、2nd対応ということで、一応ゲットしておく。こういったものは、出ているうちに買っておかないとすぐに絶版になったりするので、糸目を付けないのがコツである。
実は、ブレカナ、世界観とかプレイスタイルがすごく面白そうだと思っているんだけど、いかんせん遊ぶ人がいない。いつかやることを夢見て…

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01.11.29 ドゥルーズ
篠原資明
講談社:現代思想の冒険者たち25
1997.10.10

久しぶりに哲学関係の本を読破する。ドゥルーズは、フーコーと並んで興味のある哲学者である。ガタリとの著書、「分裂分析地図作成法」を読もうとして頓挫して、分かりやすい概説書の講談社を買っておいたが、なかなか読みこなせないでいた。
まだよく分かっていないが、彼がいいたいのは、心の有り様は外の様々な情報やイデオロギーなどに断片化されていきながらもそれぞれが様々な運動や強度の関係で行動が規定されている。しかし、我々は、様々なイメージで様々な認知を行っているにもかかわらず、自分を規定してしまう。それは、実は多様な中の一つに過ぎないし、いろんな出口や逃走が出来る。
フーコーもそうであったが、支配しようとするストーリーをずらし、様々な解釈が出来ることを教えてくると同様に、自分を支配している様々な事柄をいろんな見方をすることが出来ることによって、自分の肩の力を抜いていけることを教えてくれる。
ドゥルーズは、さらに心の襞まで分析して、物語を構築しなくても、いくらでも見方があって、そのために道具に、反復と差異、機械圏、イマージュ論などを構築してくれている。世界の見方を提示するツールを創出した。そういう意味で、面白い哲学者である。しばらく、これを起点にいろんな物を見ていこう。

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01.11.25 ブレイド・オブ・アルカナ(2nd)
鈴吹太郎
FEAR
2001.12.10

ブレカナのセカンドエディション。まだ、読んでいないけど、前回の修正やら書き直しやらスキルのアップなどで400円高くなっていた。私的には結構こうした雰囲気のTRPGは好きなんだが、やってくれる人がまわりにいない状態。英雄幻想という物で、最後の戦闘シーンとかはおきまりなんだけど、絶大なパワーのぶつかり合いで面白そうである。ベルセルクとか中世の暗い雰囲気を醸し出しているのでホラータッチでもできそうであるが…しかし、最後は奇跡と呼ばれるエネルギーのぶつけ合いだから、一本調子になるのかな…

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01.11.19 イリアの空、UFOの夏2
2001.11.25

結局、すごく面白くて地元でも買ってしまった。そして、二日かけてずっと読んでしまった。これは揃えていっても面白い小説と判断して、1巻も買ってしまった。
う〜ん、イリアはかなりの「萌」ですな。つぼを押さえまくっています。また、設定が中学生というのがいいです。高校生だと、すこし、アダルトなシチュエーションになるのだが、中学生のほのぼのとした、しかし切実な葛藤とかそうしたのがうまく描かれている。(すこし、妄想が暴走しているところもあるが、中学生にはありがちだろう)

今回は、学園祭がメインである。イリアの秘密や世界が徐々に明らかになり、最後は、一気に開帳という感じだろうか。学園祭の描写も面白い。にぎやかで、迷路のように、何でもありのような活力ある文化祭である。中学校のような義務教育や管理教育ではこんな風にはならないが…。

恋のライバル(死語)も活躍しながらも自爆したり、高校や大学だとドロドロになるんだろうけど、中学校では決定的にならないところが読んでいてほほえましい。学園祭の見学に来た主人公の両親の繰り返されるセリフ、若いっていいナァは、その世界をまとめていた。

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01.11.15 アクア・ステップアップ
原作:安田均
マンガ:バースコミック
小説:ソニーマガジンズ
各2巻出版されている。(2001.11.15現在)

ドイツのボードゲームを扱った小説&マンガである。内容は至って簡単。たぶん、ボードゲームを扱っていなかったら買わない代物である。マンガのタッチもそんなにうまいわけでもないし、いわゆる、クールな設定の男を好きになる少女のやりとりみたいなものである。ちなみに少女が主人公でゲーム好きなのである。
で、何が変わっているかといえば、ドイツのボードゲームの紹介をしている点。しかも、やっている風景とかコツとかをさりげなく書かれたりしているのがセールスポイント。
ドイツゲームに興味はあるのだけど、実際どういったプレイをするのか、駆け引きの面白い点は何か、そういったことが読めるのは多分、この小説&マンガだけということである。
ゲームへの愛情も伝わってきて、読んでいて楽しそうだナァと思わせてくれる。(ゲームがですよ!)

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01.11.12 イリアの空 UFOの夏1
作者:秋山端人
電撃文庫
2001.10.25

これも仙台にいったときに友人から借りたもの。宿直の最中に読む。結局二日くらいかかったかな。
『E.Gコンバット』や『猫の地球儀』のシリーズも書いてある。それも友人から借りたのだが、結構この作者、話づくりが凝っている。始めは、何をいっているのかさっぱり分からないような展開から、一気にクライマックスが近くなるといつの間にか全てつながっていることが多い。
『イリヤの空 UFO』の夏も始めちんぷんかんぷんだったが、読み進めていくと、ぼやけながらも全体が見えてきた。続巻が楽しみである。ストーリーは…良くわからんが、まぁ、中学生の冒険というか、不思議少女との出会いで巻き込まれそうな冒険。外は、戦争をしているらしいが、日常にはまだ浸食していない、そんな感じかナァ。

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01.11.11 KLAN2(クラン)
原案:田中芳樹
集英社スーパーダッシュ文庫
2001.10.30

仙台から帰ってくる途中の高速バスの中で読む。友人が貸してくれたものである。田中芳樹の作品ということで、私の中ではあまり当たりはずれのないもの。
人が、獣になる、狼男のような設定。しかし、完全な獣の形状を取り、半人半獣の状態にはならない。それで、その血族をクランという。その血族を束ねて支配しようとするものとそれから反抗するものとの戦いを描いたもの。
田中芳樹は、飽きない話作りをするので、語りも軽妙で本の厚さも薄いせいか、すぐに読むことが出来た。


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