作成:1999-05-16

読書録

1999年4月分(2) & 5月分(1)


シリーズ:エーアイムック225
作品名:挑戦!Linux −ネットワーク基礎編
出版社:エーアイ出版A4版ムック
版数:1999年5月1日初版
ISBN:ISBN4-87193-682-1

 かなりの数のNICをディストリビューション別に試験をしているのが凄い。ハッカー(良い意味で)ぽくて好きだったりします。
 因みにこのシリーズ、出来不出来が激しいシリーズ。LINUXはDEBIAN版を取り上げるなどかなり濃いです。


作者名:京極 夏彦きょうごく なつひこ
作品名:文庫版 姑獲鳥の夏 うぶめのなつ
出版社:講談社講談社文庫
版数:1998年9月15日第1刷
ISBN:ISBN4-06-263887-8

 おまたせ
古本屋にして憑もの落とし!
京極堂 遂に登場
この世には不思議なことなど何もない。

 昨年秋に登場した文庫版の姑獲鳥の夏。
講談社の月刊[文庫情報誌]IN*POCKETの1998年9月号に、京極夏彦が語る文庫バージョンの謎という記事がある。それによると、

  • 内容(物語)は同じ
  • 文章が頁にまたがらない(最初に出た新書版ではまたがっている)
  • 読んだ印象を新書版と同じように努力した
  • 発掘されたオリジナル全長版による改訂をおこなった(全文発掘されたわけではないらしい)
  • 新書版よりも20頁ほど増えたが足された部分はほんのわずか
  • 表紙の妖怪は1年半ほどかかって作られた張り子(全部紙)(京極氏の友人による)
  • 文庫版のしおりがオリジナル
 個人的には、ストーリーは同じだったけど印象は新書版とはかなり異なった印象を受けました。やはり段組の違いというのが大きいか。
 後、個人的には、別に頁はまたがらなくてもまたがってもどうでも良いです(^^;;)。


作者名城平 京 しろだいら きょう
作品名名探偵に薔薇をめいたんていにばらを
出版社東京創元社創元推理文庫
版数1998年7月24日初版
ISBNISBN4-488-42301-9

 一人のミステリ愛読者として、
『名探偵に薔薇を』という素晴らしい探偵小説に
出会えた幸運を喜ばずにはいられない........(解説より)

 第一部メルヘン小人地獄、第二部毒杯パズルという2部構成からなる本格推理もの。
殆ど処女作に近い作品であり、小説というよりもむしろ、「詳しい梗概」といった趣の作品である。
 個人的には同じ厚さで一部のみを読みたい。怪奇趣味的な感触と名探偵がそれを暴くことによる不思議なことなど何もなくなるカタルシスを前面に出せばかなりの傑作になるとは思うけど。


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